「宗像大社」出版のご報告と「宗像三女神」です。

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宗像善樹です。

皆様にご報告です。
先日来、私の出版の件でお騒がせしましたが、ようやく出版のメドがつきましたのでご案内します。
書籍タイトルは『史料にみる 宗像三女神と沖ノ島傳説』です。
出版社は、この「歴史の舘」で「読み書き出版」を担当する三武講師の「右文書院」です。
全国書店発売は、5月下旬~6月初めとなります。
定価はまだ決まっておりません。

私は代々、祖先が宗像大社の縁者と聞いて育ちましたので、予てより宗像大社について学び、それらを文章にいろいろと綴ってまいりました。幸いにも、順調にいけば今年の夏にはユネスコ世界文化遺産に『神宿る島』宗像沖ノ島と関連遺産群」が登録されますので、『宗像大社』の名を日本全国に広めたいという思いで、『史料にみる宗像三女神と沖ノ島傳説』を著しました。
幸いにも、右文書院三武社長とも開運村講師仲間ということで、とんとん拍子にこの書を世に出せる運びとなりました。
本部の宗像大社、そして、宗像市、東京宗像会など関係筋の皆様も楽しみに待ってくれています。

さらに、もう一つ報告があります。
この6月中に、私の作品『マリちゃん雲にのる』が、日本橋出版から発刊されます。
この作品は、この『開運道』HP内の『日本文芸学院』に『投稿作品』として掲載されている『童話・マリちゃん雲に乗る』『エッセイ・みゆきちゃんと母』『エッセイ・戦後を生きた人人の心延え』の3作に加筆して一つの物語に纏めたものです。
話の展開は、数年前に亡くなった我が家の愛犬マリちゃんを主人公にし、マリちゃんが雲の上で、東北地方から来た傷ついた仲間の動物たちを助けるという空の上のファンタジーです。
本はamazon.co.jpでもネット販売されますので、ご購入、ご批評を賜れば幸いです。
以上、2書籍の出版が重なったこともあり、気力は充実していますので、ここからまたひと頑張りと張り切っております。

今週の「歴史こぼればなし」は、宗像大社の祭祀についてです。

宗像三女神

宗像 善樹
宗像大社(むなかたたいしゃ)には、道主貴(みちぬしのむち)という別名があります。
この総合神として「貴(むち)」の別称を持つのは、伊勢神宮(おおひるめのむち)、出雲大社(おおなむち)、そして宗像神社(みちぬしのむち)の3神だけです。
宗像大社は、福岡県宗像市にあり、宗像三女神を祀る3神社の総本社です。
宗像三女神(むなかたさんにょしん)は、宗像大社(福岡県宗像市)に祀られている三柱の女神の総称です。
宗像三女神は、支那大陸や朝鮮半島への海上交通路への安全を守る海の神として、古くから大和朝廷の保護を受けてきました。
「古事記」にはこうあります。
「この三柱の神は、胸形君等のもち拝(いつ)く三前(みまえ)の大神なり」
古書には、宗像、胸肩、胸形などの文字があり、筑紫国の海人集団が祀る土着神が、宗像産三女神として、4世紀後半以降は大和朝廷の国家神として祭られるようになったとされています。
宗像三女神は、天照御大神(あまてらすおおみかみ)と須佐之男命(すさのをのみこと)の誓約によって生まれたとされます。
天照大神は国づくりに際して、宗像三神に「朝鮮半島や支那大陸への海の道に降りて、歴代天皇をお守りし、同時に厚い保護を受けよ」と示唆します。
三女神はそれぞれの地に降臨して海上を行く人々を守り、厚い信仰で祀られるようになります。
「古事記」と「日本書紀」では、三女神の名も微妙に違っています。
を化生した順に下記のように記述しています。
沖ノ島の沖津宮(おきつぐう)は、多紀理毘売命(たきりびめ) 別名 奥津島比売命(おきつしまひめ)、所在地は、福岡県宗像市大島沖之島です。
大島の中津宮(なかつぐう)は、市寸島比売命(いちきしまひめ)、別名は、狭依毘売(さよりびめ)、所在地は、福岡県宗像市大島1811、です。
田島の辺津宮(へつぐう)は、 多岐都比売命(たぎつひめ)、所在地は、福岡県宗像市田島2331、です。
「古事記」と「日本書紀」では、三女神の呼び名に多少の違いはありますが、玄界灘を守る三女神では全く同じです。
今回は、宗像大社の祭祀について軽く触れた「こぼればなし」です。
この「宗像三女神」にまつわる様々なお話も詳しくまとめたのが、今回発売の私の執筆による前記書籍です。
全国発売まであと2ケ月、楽しみにお待ちください。宗像善樹。