菜月の占いエッセイ
気学から易へー1
(逆転の発想で)
例年より一足早い桜の季節が訪れました。早速、近くの公園の桜を眺めましたがまだ二部咲きというところ、本格的なお花見は一週間後あたりでしょうか?
ところで、前回までの「占いエッセイ」では、占の基本である「陰陽五行・十干十二支・九星気学・傾斜八星」と学んで参りました。この傾斜の八星が易の八卦につながります。
傾斜の八星である「乾(けん、兌(だ)、離(り)、震(しん)、巽(そん)、坎(かん)、艮(ごん)、坤(こん)」が、そのまま易の八卦となります。というより、明治時代に気学を編み出した園田師は、易の八卦を用いて気学九星術を築いたといわれますので、易と気学に共通点があるのは当然のことなのです。
そこで、今まで学んでいた気学から逆にそのルーツである易を学ぶ、といういささか禁じ手とも思えるような発想をしてみました。
すると、意外に一般には難しいと思われた易が、とても身近に感じられて親しみ易い占いに思えてくるのです。
なにしろ、易の八卦は上記の乾兌離震巽坎艮坤(けんだりしんそんかんごんこん)が基本で、この八種同士を組み合わせた二乗の六十四(8X8=64)種が、易の六十四卦の全てなのです。
以上の傾斜星八種の別名(象意)の「天沢火雷風水山地(てんたくからいふうすいさんち)」だけです。
以上2種類の八星に加えて、六十四卦それぞれの言葉と意味を覚えてゆくだけ、それほど難しいことでもないのです。
易に興味がありましたら、ぜひ、ご愛読ください。
まず、手始めに今まで学んだ「乾宮傾斜、六白金星、天の星」の基本象意を無作為に羅列してみます。これらの項目が易の「乾と天」に含まれて、「易経」や「易占」に反映されています。
ところで、この「易経」と「易占」は原点は同じでも、実用法はまったく異なります。「易経」は歴史的学問、「易占」は「易経」内に含まれた占いの部分を活用した実用的な易占いで、基本的には50本の「筮竹(ぜいちく)」や「さんぎ(さんぎ)」などの道具を用います。
それらの説明はあとにして、まずは、前述の「乾と天」の内容について述べてみます。
乾(けん)は、気学傾斜法では 乾宮(けんきゅう)、気学では「六白金星」 季節では秋と冬の間、方位は西北、イメージとしては、天空、金、金属、白色、青空、太陽、龍、虎、牡馬、頭部、骨格、親父、帝王、上司、父親、神仏、高級、スポーツ、車輛、車、交通、社会全体、地位、成功、など強くたくましい質実剛健のイメージです。