心労  新海富美代

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先日娘の家から帰った夜に新聞に目を通すと「60代、70代のうつ」と言う見出しがあり目に止まり  読みました。そこには60代70代の方がうつになる要因が書いてありました。60歳で定年退職して毎日の生活が変わり、やるとこが無くなったり体力が落ちたり医者にかかることが多くなり、と不安材料が多くなって来ているのが理由らしいです。それに加えて負のスパイラルで心配事が増えて自分で病気かもしれないとかこうなるのでは無いか?日常生活の中に於いてもありとあらゆる事に不安を感じてしまい、うつに陥って行く様です。アドバイスとしてそういった事を払拭して生活するように書いてありました。
この記事を読んで、ある事に、あっ!そうだったんだと納得安心しました。というのも3年前の4月、60歳になった時に崇敬している神社に60歳の節目の年を無事に迎えることができた御礼参りに行った折、宮司様より「60歳を迎えられたことはまた生まれ変わり、原点に戻ったと言う事で子供に返った気持ちで気を付けて過ごして下さいね。」とお話を頂きました。
そして普段通り2か月ほど過ぎた6月のある日主人と話をしながら道を歩いていると少し窪んだ所に足を出したところで私は転んでしましました。あれっと思った瞬間身体が宙に舞い、下り坂でしたから身体ごと転がって行ってしまいました。主人もビックリ!恥ずかしさの余り慌てて起き上がりました。幸い大きな怪我もありませんでしたが、左手の指から手のひらを打撲してしまい病院のお世話になってしまいました。おまけに身体の下敷きになってしまった携帯電話が壊れてしまい、携帯電話が身代わりになってくれたのだと思いました。そのあと宮司様からの言葉を思い出して、あ~こう言う事だったのか?と思いました。
そして翌年の事、こんどは主人が車の運転中に追突事故を受けて大した事無きを得ましたが心身ともに衝撃を受けました。そして半年も過ぎない内にこんどは30数年事故をしなかった私が車をぶつけてしまいました。怪我もなく車の修理で済みましたから不幸中の幸いでしたが、こんなことが続くとまた何かあるかな?とか思い不安になって来ました。2度あることは3度あるかな?とか思っていましたらその翌年、昨年の事ですからその時にもここでご紹介した事があったのです。
7月に喉に小さな腫瘤が見つかり耳鼻科で悪いものではないだろうけど取ろうか?と言われたのですが、ちょっと小さすぎるから病院でお願いするという事でしたが、取っても再発あるかもとか色々と不安になる事ばかり言われてバカが付く位真面目な私は悩み、1週間くらいモヤモヤしていました。
娘にそんな事を話したら娘は医療系の仕事をしていますから「お母さんの年になればもっと大変な病気になってもおかしく無いのにその位で済んで良かった。悪いものではないならさっさと取って貰って来て気持ち良く過ごした方が良い」と言われました。
そこで早速行きつけている病院に行き耳鼻科を受診しました。見て頂き取り除いて病理検査して頂くと個人の耳鼻科で言われた病名とは違い扁桃腺の一部が出たまでの事でした。色々言われて悩んで神経をすり減らしていたのでその時は本当に安心しました。
その後は反省して身体や心を疲れさせないようにしようと毎日楽しく明るく過ごそうと思うようにしてきましたが何かが引っかかっているような気がする日が続いていました。今年に入ってからは私の運勢を見て頑張る年なのだと自分を再度奮い立たせて仕事の企画も進めていました。
そんなで気分も上昇し始めた事や1月末に娘宅に行き、久しぶりに一緒にランチして娘と話したり、娘が将来について考えている事を聞いて親バカですが娘は頑張っているなあ~と感心しながら、これからも私に出来ることは協力して上げようと思ったらまだまだ自分のやるべき事があるような気持ちになり不思議に気力が湧いて来ました。
この所娘とも話す事が出来ないでいた私は心の中でスッキリしない日が続いていましたので、帰りの甲府に向かう電車ではなんとなく幸せな気持ちが湧いてきたのでした。今は毎日朝起きて今日はあれしてこれしてと思い浮かび朝から身体が動けている事が本当に有り難い事です。元気になれた要因は幾つかありますが以前の私に復活しました。(笑)