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心霊研究の第一人者が推す
開運スポット巡りー13
埼玉県本庄市のパワー・スポット
無病息災・家運繁栄の「普寛(ふかん)霊場」
小林 永周
ここは、密教・御嶽教(おんたけきょう)の開祖で、木曽御嶽山開山の行者・普寛(ふかん)上人入寂(死去)の地です。
ここを訪れて墓参をすると、無病息災、家内安全、厄除け、などのご利益があると言われています。
その上人をしのんで春は4月10日、秋は10月10日、年に2回の大祭があります。
私は、その4月10日(月)、普寛(ふかん)上人の墓がある普寛霊場に詣で、春の大祭に参加して参りました。
この日は春の大祭で、全国から参集した御嶽修験者による人心救済のための火祭りから始まり、数々の荒行が披露されました。
その寿福にあやかり、火渡りの行事などに参加すべく、関東近県だけでなく九州・四国・北海道から訪れた奇特な信者の方々もいます。
桜咲く花冷えの曇り空の気温低い日ながら、ここだけはて黒山の人だかりで、燃え上がる炎に負けぬ熱気に包まれていました。
行事は外に出ての、お祓いや稚児の行列、境内では火祭り、火渡り、刃渡り、各種秘法などの荒行が次々に行われました。
普寛行者は享保16年(1731)、武州秩父郡大滝村落合の木村信次郎の五男、幼名・好八として育ちました。
その後、浅見家の養子となり、八丁堀の法性院で剣術と漢学を学びました。
浅見好八は秩父直神陰流の達人として江戸でも屈指の剣客となり、結婚もしますが子には恵まれませんでした。
34歳の頃、名を本明院普寛と改め、人心救済を目指す修験者となります。
厳しい修行を重ねて神仏両道の妙法を会得し奥義を究め、その後、木曽御嶽山、上州沼田の武尊山、越後八海山などの登山道を開きます。
普寛行者が木曽御嶽山を開いたのは、四国霊場行脚の折に出会った僧に{貴僧は体格よく頭脳明晰、修法力も抜群、日本で神が鎮まりたまう山で未だ開かれていない名山の木曽の御嶽を開き、万民救済に努められよ}と、云われたとの言い伝えがあります。
し去って行ったのである。」という記述が見られます。
普寛行者が、その僧に出会ったのは51歳前後でしたが、後にこの僧は弘法大師の霊体であった事が神勅によって明らかになります。
それとは別に、加持祈祷によって失明者を救った際の暗示によって、御嶽山開山を決意したとの説もあります。
寛政4年(1792)5月、普寛行者62歳の頃、弟子を伴って御嶽山登山を始め、雨と霧の中で一羽の雷鳥に導かれて数日掛で山頂にたどり着きます。
その時、普寛行者が鎮めたのは「御嶽山座王大権現」など3神ですが、後に、それら神々を「御嶽大神}として神道式に祀ります。
普寛行者は、こうして高弟4人と共に霊峰・木曽御嶽山の開山を成し遂げます。
その後、弟子や信者と御嶽登拝を決行し、さらに関東地方を加持祈祷しながら行脚して多くの人々を救済し、、同時に御嶽信仰を拡大して御嶽講の基礎を構築し、その上、越後の八海山、武蔵の意和羅山、上野国の武尊山も開いてその分神を御嶽山に勧請します。
享和元年(1801)9月、普寛行者は武州本庄宿に立ち寄り、米屋弥兵衛方に逗留していて病に倒れ、同月10日に多くの弟子や信者に見守られて逝去、享年72歳の大往生でした。
辞世の句は、
「亡骸はいづくの里に埋むるとも 心御嶽に 有明の月」
遺骨は遺言に従って 御嶽山花堂、郷里の三峯山麓、江戸法性院墓地、そして遷化した本庄の普寛霊場に分骨、埋葬されました。
現在の本庄・普寛霊場は、大正11年(1922年)に安養院境内から移されたものです。
私は、真剣に祈る修験者の凄い迫力に驚きました。
この白衣の修験者の手に刀があったら? と、考えました。
中央にいて闘うのが、塚原卜伝か柳生十兵衛か宮本武蔵・・・どんな剣豪でも斬られそうな迫力です。
そう思って一瞬のチャンスを狙いましたが、この一枚で荒行の凄さをまざまざと知らされました。
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この「剣渡り秘法」は、白刃を十三段の格子に組み、精神を統一し、読経しながら素手素足をもって1段づつ昇り、頂上に祭ってある祭壇を拝んでくるのですが、昇る人も見守る人も真剣で必死の思いでした。この行事は、神剣法力の功徳によって魔を除き、不慮の災危から免ぜられると言われています。
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「火渡り」は、「心頭滅却すれば火もまた涼し」の神事です。
信者、信仰者、見物人の誰もが参加できます。私も参加しました。
昔から、この火渡りをしますと、無病息災、家内安全、寿福到来、厄除け、が成就すると言い伝えられています。
当然、私もここ暫くは、幸せな日々を過ごせます。
基本情報
所在地
〒367-0053 埼玉県本庄市中央3-4-41
TEL 0495-22-4451
問合せ先
普寛霊場
〒367-0053 埼玉県本庄市中央3-4-41
TEL 0495-22-4451