縁切りー於岩稲荷の陽運寺 

 

290211
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開運スポット巡りー4

縁切りで良縁祈願を。

縁結びがここ数回続きました。
縁切り希望の方には、お待たせしました。
ここは、別れたいのに別れられない男女の悪縁を断ち切り、新たな道に踏み出すためのご案内です。刻々と過ぎてゆく時の流れは、今この瞬間の連続で、明日も今の積み重ね、この刹那刹那を大切に生きて行くためにも悪縁とは一日も早く決別しなければなりません。どんなに辛いことや苦しい
ことがあっても、やがて時が解決してくれます。
人は苦しいことを体験すると、そこから大事なことに気づき、素直、寛容、反省、真心、感謝など、心を磨いて、今を大切に生きるようになります。だからこそ、神仏はほほえみとご褒美をくださるのです。

縁切り寺一番目は、良縁祈願も兼ねての「束京於岩稲荷陽運寺」です。
通称は「お岩稲荷」です。
ここは、悪縁を除き、良縁を招く日蓮宗の縁切寺として知られています。
新宿に程近い四谷界隈は、東京の文教地区で、路地裏は閑静な住宅街です。
その一角に、お岩さんで知られる於岩稲荷の陽運寺と田宮神社が向かい合わせで建っています。
「四谷怪談」のお岩さんというと、昔から怪談の代名詞で、「うらめしや」のイメージが強くありますが、それは江戸時代後期の歌舞伎脚本作者、四代目鶴屋南北の手で書かれた怪談噺によるもの。歌舞伎「東海道四谷怪談で大好評を収めたあと、映画「四谷怪談」では、毒を飲まされたお岩さんの凄まじい形相が評判となり、その印象がいまに伝わっています。
ではなぜ、この於岩稲荷陽運寺は、お岩さんをお祀りし、良縁を招く縁結びや商売繁盛などに功徳があるのでしようか。
ここはお岩さんが生まれ育った土地に建設され、境内にある井戸ほ当時、お岩さんが産湯として使われたとも伝わっています。実際のお岩さんは夫に尽くした人として伝えられることから、於岩稲荷陽運寺は特に悪縁を除き、良縁を招く縁結びにご利益があるとされているのです。そのほか、商売繁盛、子宝、病気平癒、心願成就きにご利益があるとされています。

於岩稲荷陽運寺のすぐ向かいに、古い歴史を持つ「於岩稲荷田宮神社」があります。こちらの神主さんは「お岩さん」のご子孫です。
「お岩さん」と言えば、夫に殺され、その怨みを晴らすために幽霊となって現れるのですが、実在した「お岩さん」は人のいい普通の奥さんだったそうです。この神社は、「お岩さん」の自宅にあった屋敷杜を一般の人に公開したのがはじまりだそうです。
神主さんは、働き者だった「お岩さん」を祀っていることで「商売繁盛」祈願にしたいそうですが、一般的に歯は「縁切り」で通っていますから今から「商売繁盛」といってもなかなか誰も信じてくれません。
ません。耳を貸さない半じぃう藩珠更「今思獲ってやはりするのがいいんだけど……。完全な創作物の『東海道四谷怪談』の話を信じて”厄払い”(神主さんは決して”縁切り”とは言わないで参拝時には注意!)にくる方はいまだにいます。あと、『東海道四谷怪談』を上演前にココに参拝しないと”祟り”があると言われているので、歌舞伎役者が興行成功を祈願しにきますね」 と、”お岩さん”のパブリックイメージに困惑&半ばあきらめ気味に話してくれました。
於岩稲荷陽運寺、於岩稲荷田宮神社、どちらも「縁切り」が看板だけに、あまり仲がよくないと聞きました。
(注)縁切りに関係ない方は無視してください。       小林 永周

東京都新宿区左門町 陽運寺が左門町18、田宮神社が左門町17。
アクセス:地下鉄丸の内線「四谷三丁目駅」徒歩8分、JR「信濃町駅」徒歩10分