3、現代の整体
現在の日本で行われている「整体」とは、脊椎を主とした体全体の骨格の調整を目的とした手技療法として使われます。それによって、脊椎、骨盤、肩甲骨、上肢・下肢の四肢など身体全体の骨格や骨格筋の調整、関節の歪みやズレの矯正などを、手技と補助具で行う行為とされますが、統一された体系はありません。
「整体」という用語自体は前回、大正年間にアメリカから入った手技療法「カイロプラクティック」らの日本語訳と説明しましたが、この「整体」が一般に広く使われたのは、野口晴哉師による整体操法(野口整体)が有名になったからとされています。私(花見)も約40年前の40代の頃、野口整体を少し習いましたがすぐ飽きて中断、その後、中国の文化革命で日本に逃れて帰化して日本国籍を取得した蔡一潘(さいいっぱん)師に師事して風水と中国整体を学びましたが何の役にもたてずにいました。それが、目を悪くしたことによって整体の道に踏み入れて日本整体師連盟の師範にまで上り詰めて後進を育成する立場になったのですから世の中人のため自分のためにも身命を投げ打って力を尽さねばなりません。
ともあれ「整体」は、大正期にアメリカから入った脊髄矯正法の「カイロプラクティック」や、脊椎反射療法のスポンディロセラピーなどを基礎にして日本向きに改善した「山田式整体術」や野口晴哉師の「野口整体」が、日本古来の「按摩、鍼灸」と肩を並べる勢いで普及して今日の整体ブームの基礎を築きました。
その整体の基盤を築いた先達が目指したのは、触手療法、手技療法など手技の完成、行気法、活元運動、整体体操、体癖論、潜在意識教育などの運動療法等ですが、いずれも人間の内面にある自然治癒力の活用による予防医学を目指すものです。
開運道が目指す整体も全く同じで、手技による脊椎矯正、肩こり首こり腰痛の改善、癒しによる自然治癒力の発揮と健康体質への体質強化を基本に、そこに開運法を摂り入れた新たな道を歩もうとしています。
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美容健康・癒し整体
東洋医学では、身体に必要な経路と経穴(ツボ)は、経路が14本、経穴(ツボ)が書物によって違いますが凡そ360~600ケ所とされています。
ここでは、その中の重要なツボを選んで頭の天辺(てっぺん)から足のつま先に至るまで載せて参ります。勿論、タイトル通りに大半は独りで出来ますし、背中など自分で手が届かないツボは身内同士で、となり、家族の健康推進や予防医学、コミュニケーションづくりに大いに役だちます。ただし、これを病気治療など医療行為に用いることは、国家資格保持者以外は医療法で固く禁じられていますので絶対にしないでください。自分の健康は自己責任で・・・そのための健康増進がこの整体講座の目的です。
とくに最近は、パソコンを長時間仕事に使う人が増えていますので、それに伴って肩こり首こり腰の痛みで悩む人が激増しています。それらを放置して頭部の血流が悪くなると、頭痛や抜け毛、白髪や老化現象、場合によってはうつ症状の原因にも成りかねませんので放置は出来ません。
その一部は自分でも解消できますので、ここで学んだツボ摩擦でコリも痛みもスッキリ解消してください。
今回は、締め付けられるような緊張型頭痛や首のこりや肩こりにも効く「天柱」、風邪や鼻づまりに効く「風池」のツボを紹介します。
黒丸が天柱、茶丸が風池です。
3-1、天柱(てんちゅう)
後頭部にある肩こりからくる頭痛に効果のあるツボで、髪の生え際で太い筋肉の外ぎわのくぼんだ場所です。
天柱の天とは頭のことで、頭部を支える柱の意味で「天柱」です。天柱は、頭部を支える首から背中の筋肉・僧帽筋のこりや肩こりからくる頭痛全般の解消に効果のあるツボです。
パソコン作業を長時間続けると、首は前傾している重い頭を支え続けるために筋肉や関節が緊張して血液の流れが悪くなり、肩こりや首こりを生じて時には痛いこともあります。
首のこり、あるいは緊張型頭痛には、この「天柱」のツボを刺激します。両手の親指で「天柱」を3秒ほどの休憩を入れて6秒を6回、36回ほどクリクリと摩擦します。その時、他の指で頭を軽く抱えて揉むとやり易い上に効果も上がります。
その前に、蒸しタオルで「天柱」周辺を温めてから行えばより効果的です。
3-2、風池(ふうち)
「風池」は、後頭部の髪の生え際で首のやや外側、「天柱」から親指1本分外側寄りのやや上部にあるくぼみです。
「天柱」と同じ様に両手の親指で「風池」のツボを36回ほど摩擦しながら頭をゆっくり深呼吸をしながら揉みほぐします。
効果は、眼精疲労、鼻炎、風邪予防、偏頭痛頭痛全般など頭痛全般などです。