4、私の整体への姿勢-4
中国整体では、身体には「気脈」と「血液」が流れる「経絡」が体中に張り巡らされていて、その経絡に添って沢山のツボ(経穴)があり、そのツボの数は人や流派によって違いますが全身で300~600となります。
そのうち、頭部と顔面を合わせて約130、それらのツボには経絡を通じて、それぞれに対応する内臓部位があり、そのツボを押すことで、それに対応する内臓部位を刺激し、その部位の不調を改善する作用があるのです。
そう考えると、内臓各部位や身体各部の隠れた不調が「顔色」に表れることも納得できるはずです。
したがって「顔色が悪い」ということは身体のどこかが不調なわけですから、そお顔色を良く見て、身体内部に関連するツボを施術することによって痛みを緩和したり身体の不調を改善することが出来るのです。
ただ、化粧した女性の場合は顔色では判断がつきにくい時があります。その場合は、皮膚の荒れ、発汗、吹き出物などの異変を見抜くか、手の色などで不調を見抜くかしないとなかなか見えません。日本の整体では医療行為は禁じられていますが、中国整体は病気の治療も行いますので身体を四診(ししん=4種の診断法)を用い、目で見える範囲内での「望診(ぼうしん)」、話を聞いての「聞診(ぶんしん)」、質問しての「問診(もんしん)」、軽く触れてみての「蝕診(しょくしん)または切診(せっしん)」があります。私はこれらを学びましたが日本の整体ではこの一部しか用いません。
つづく
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今回は、目の下のたるみを改善して目をスッキリさせる美容のツボです。
4-10、承泣(しょうきゅう)
まぶたの窪み下にある骨のふちにあるツボで、ここを刺激すると目の周囲の血行が甦りハリが出て、目の下のむくみやたるみが解消して疲れ目も改善されます。ここは美容のツボでもあり、小指の腹を用いてゆっくりと優しくさするだけです。ここは皮膚が薄いので強く押すと逆効果でたるうみは改善されません。ゆっくり優しく6秒さすって3秒放し、これを6回でOKです。
4-11、球後(きゅうご)
ここは黒目の下から目尻までの中央にあり、目の周囲のわずかな窪みです。
ここをしげきすると目の周囲の血液やリンパの流れがよくなって、目の下のたるみやのむくみを改善し、目元がきりっと引き締まった感じになり目の疲れにも効果的です。ここも承久と同じで皮膚が薄いので強く押すと逆効果でたるうみは改善されません。ゆっくり優しく6秒さすって3秒放し、これを6回でOKです。
4-12、睛明(せいめい)
ここは鼻の根本と目頭の中間に位置し、眼精疲労(疲れ目)には一番のポイントです。さらに目の周囲のむくや目の充血などにも効果があります。こちらも皮膚が薄いので強く押すと逆効果でたるうみは改善されません。ゆっくり優しく6秒さすって3秒放し、これを6回でOKです。