1、鍼灸、按摩の歴史 ・ 健康のツボ・百会

Pocket

 講座開設の経緯は、上部「講座開設のご挨拶」をクリックしてください。

第一章 整体入門

開運運道主宰・花見正樹

1、鍼灸、按摩の歴史

整体の原点ともなる鍼灸医学や按摩の歴史は、古代中国の二千年以上前から存在するとされます。経脈に関しても紀元前2世紀頃には知られていて、漢の時代には東洋医学の元となる「黄帝内経」という医書が編纂されました。現在の東洋医学は、この『黄帝内経』を基礎として築かれているそうですから古い歴史の上に成り立っていることが理解できます。
その鍼灸を含む東洋医学が朝鮮半島経由で日本に入ったのは6世紀頃と伝えられています。
その後、平安時代に入って中国伝来の多くの医学書をもとに、日本で現存する最古の医学書「医心方」が、鍼博士・丹波康頼によって編纂されています。その写本が現在は国宝に指定されて東京国立博物 館に保存されています。
艾(もぐさ)を用いたお灸は平安時代の貴族から愛用され、戦国時代の武将たちも戦場に向かう前にはお灸をしたと伝えられています。
室町時代の後期には、鍼灸のどちらも盛んになり、これが、鍼を管に挿入した状態で刺入する方法など、形を変えて今日に続いています。
戦後、日本を統治した米国GHQは、鍼灸を禁止しようとしますが、民間に広く普及した鍼灸の実態を知り、禁止を諦めて規制の法律を作ります。それが昭和22年12月施行の 「あん摩マッサージ指圧師、はり師きゅう師等に関する法律」で、これは修正されながら今日も生きています。

----------------------
 美容健康・癒し整体

1、 百会(ひゃくえ)まさつでストレス発散を!

「百会」は頭の頂上、左右の耳の中心を結んだ線と眉間の中心からの線が頭の頭上で交わる場所です。
百会は、癒しのツボといわれますが、体の天辺にある万能ツボで、癒し整体の重要ポイントです。
頭痛、目の疲れ、めまい、精神安定、自律神経の調整、二日酔い、抜け毛、肩こり、耳鳴り、ストレス解消、不眠症、などに有功です。
「百会」の語源は、多種多様な経絡が出会うツボという意味で、癒し効果は抜群、美容健康効果にも役立つ万能ツボです。
深呼吸をしながら、利き手の人差し指、中指、薬指の三指で、そこを中心に自由に軽く快い強さで36回まさつします。
湯上がり、寝起き、就寝前などリラックスしている時間に実施すると効果が上がります。