Ⅱ 夢のような歌ひとすじ
3、初吹き込み・初渡仏
ジローとの再会-4
ところで、昭和三十二年に入ってからはしだいにテレビの仕事が多くなり、日立のスボンサーで日本テレビ制作のミュージカル仕立て連続もの 『東京ロメオ』(脚本・野上彰/音楽・服部良一、共演・中原美紗緒)の主役をすることになった。この模様はパリ祭の夜から毎日曜日の夜、三か月にわたって放映された。挿入歌に「東京の空の下隅田は流れる」などがある。地方公演が多いころで、早朝の一番機で羽田空港に着いてから、すぐにスタジオ入りし、収録後にまた九州へ飛び立つという殺人的スケジュールも平気でやってのけた。
昭和三十三年六月には、東京労音(昭和二十八年発足)がポピュラー例会を始めたので私はまたまた忙しくなった。
(注)
束京労許の前年、二度目の自主連続リサイタルは、昭和二十二年の四月中旬にパリ帰りの成果を披露するべ〈一週間の日程で開催。「観客席は若い女性が圧倒的に多い」(束京新聞)。トリオ・ヴォランのコーラスをバックにイヴェツト・ジローからのプレゼント曲「パリは花束」に始まり、スウインギーなものから、しみじみとしたもの、コミカルなもの、日仏の新曲も取り入れた。後半は「ミラボー橋」などの弾き語りで始め、歌い込んだ「ケベックの街にて」「リオの春」「ラ・メール」などシャルル・トレネ作品を主にした。
「銀座で都合五千人のファンを集めようというのだから、シャンソンもポピュラーになったものだ。……邦人作品集を聞いていると、まだまだ日本語で書かれた曲を歌いあげるという力に乏しい。・・・弾き語りで・・・趣向は悪くなかったが、話がスムーズに流れないので間のびしてしまい‥…・」(報知新聞)。
他方、「パリへ行く前の彼とはガラリと変わって心で歌おうと努力しているのがよみとれた。これは彼の進歩だ。
パリのすぐれたシャンソン歌手の歌をじかに聞くことにより、彼は客観的に自分の歌をふリかえってみたからだろう」(読売新聞)という評も。ピアノ・秋満義孝、ギター・鈴木康允、ベース・浅原哲夫。
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日本シャンソン館最新情報
2月ライヴスケジュール
※変更になる場合がございます。ご了承ください。
日 時
開演時間 出 演
2月10日(日) 11時~/14時~ MIKAKO ピアノ:日野敦子
2月11日(月) 11時~/14時~ 岩崎桃子 ピアノ:松川裕
2月16日(土) 11時~/14時~ 山添恵子 ピアノ:安藤伸彦
2月17日(日) 11時~/14時~ 原れい子 ピアノ:江口純子
2月23日(土) 11時~/14時~ 藍澤幸頼/瀧本真己 ピアノ:近藤正春
2月24日(日) 11時~/14時~ あみ ピアノ:今野勝晴
詳細については再上部の「日本シャンソン館のご案内」をご覧ください。