六月のうた

そんじゅ六月の風1

そんじゅ六月風2

そんじゅ六月の雨

六月のうた

どんより曇ったしんじゅ色の雲は

濡れてくる恋の涙をこらえているのか
今にも崩れそうな六月の雨は 恋する男の描く

灰色の絹のカンバスだ
海は 波立つところで明日を期待しているのに

風は 一向にはげしい愛撫を与えてくれない

都会の女は 胸に真珠のたまを

飾っているけれど

あれは六月生まれの男が

胸で流した涙の結晶だといことを

知っているのだろうか