幸福を売る男
芦野 宏
Ⅲ 新たな旅立ち
芦野宏(本名・羽鳥廣)略年譜-4
一九六四年(昭和39)全国での労音公演数、五九年のあと二度目のピーク。
一九六六年(昭和41)ミュージカル『トゥ・ボインツ』、六七年テレビドラマ『コメットさん』、六八年の映画『天使の誘惑』と、多分野で活躍。
一九六七年(昭和42〈石井音楽事務所(六九年石井ミュージックプロモーション)移籍)一九大入年(昭和聖 芸術祭参加『歌の明治百年史』デビュー一五周年記念リサイタル開催(∥/8、厚生年金ホール)。
一九七〇年(昭和45) 大阪万国博(日本万国博覧会)7/9、12『シャンソン・フェスティバル』に石井好子、岸洋子らとともにダリダと共演。八一年7/113~15『シャンソン・ド・ボートピア』(神戸)、八五年七月科学万博・つくば朗『パリ祭』、八八年8/3海底トンネル開業記念『青函博コンサート』などに出演。
一九七一年(昭和46) 連続リサイタル(6/14・18、ヤマハホール)、前年好評を得たファミリー劇場(人形劇)を間に据え、前半を新旧の曲、後半の第三部はトレネほか作家別、シャンソン・コミック、パリと名のつく歌など五通りの日替わりプログラムを組む。
l一九七四年(昭和49) コンサート、ディナーショーなどステージ活動のかたわら、絵の分野で二科展初入選を果たし、以後八回連続入選、八〇年には二科展第朗回記念賞受賞。
一九七六年(昭和51)秋、紺綬褒章受章。デビュー直後にフランス大使館で経験したディナーショーは、この分野のパイオニアとして全国のホテル、レストランなどに出演。ファッション(宝石)ショーも加わり今日に至る。各地「芦の会」ディナーショーも盛ん。
一九七七年(昭和52) 歌手生活二五周年リサイタル(6/25、郵便貯金ホール、現・メルパルクホール)は「シャンソンの歴史」を歌い上げ、札幌、京都でも開催。東芝EMI(七三年改称)より長年のレコード活動に対してゴールデンディスク賞を授与。
(石井ミュージックプロモーション解散)一九七八年(昭和53)約二〇年間在籍した東芝EMⅠを離れ、クラウン・レコード(九〇年改称、現・日本クラウン)に移籍、新曲、名曲を次々とシングル、アルバムに収録。荒木広島市長より「平和公園への植樹協力に対して」感謝状を授与される。