友を悼む
自ら主宰の幕末史研究会第三百回記念講演を無事に終えたわが親しき友・小美濃清明氏はこの日からわずか12日めの5月5日(木)朝、ご自宅で心筋梗塞に襲われて急死、胃の摘出手術(胃ガン)を一週間後に控えての壮絶な最期、まだ70代の若さでした。本人としてはまだまだし残した仕事があるとはいえ、坂本龍馬研究の第一人者としても功成り名遂げ、長年に渉って幕末史研究会を牽引してきた努力をみても、その生涯に一点の曇りもなく悔いのない人生とも思えます。この小美濃氏の実績と功績は、末永く人々の記憶に残って語り継がれることと信じます。私としては古文書研究会の仲間として共に学び、友人としては共に取材し共に旅をして苦楽を共にした仲間としてその早すぎた逝去を惜しみ涙して痛み、その遺志は我々が必ず継ぐと約束した上で、安らかに穏やかにと心からご冥福を祈ります。
僭越ながら友人を代表して・・・花見正樹
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以上は本HP内「歴史の館」内の「幕末史研究会」のコーナーに寄稿した一文ですが小美濃氏とは語り尽くせないほどの思い出を共有し、高知や東北も含めて取材や共に励ましながら切磋琢磨した仲だけに、この友を喪うことは片腕を失ったも同然で、この脱力感は言葉に表せないほどの辛く切ない衝撃の強い出来事でした。このショックで受けた心の傷は思いの他大きく、目の不自由を理由に諦め挫折していた幕末史への創作意欲を再燃させるのに充分な刺激をも与え、小美濃氏が燃え尽きて逝った後は、私が形を変えて引き継ぐしかないような気がします。
ここからの私があと4年、90歳までまともに働くことが出来れば、どれだけの成果が残せるかは知りませんが、多分、何の思い残すことなく先立った古文書研究会仲間の小美濃氏や三武氏(右文書院・三武義彦氏)にも合わせる顔があろうというものです。これからの私がどう変わるか、それは4年後のお楽しみ、いま自分自身が亡き友に誓った以上は、「やるしかない!」、この自分自身への約束事はすでに死を賭けているだけに気は楽です。