納音(なっちん)」カテゴリーアーカイブ

納音(なっちん)-8 白鑞金・楊柳木

こんにちは。羽合光凜(うごうこうりん)です。

無類のウミウシ好きダイバーでもあります。週末に休みがとれた時は、雨が降ろうと広島湾で水中散歩です。

ウミウシは、大きさが数mmから数cmと非常に小さいため、広い海の中で探すにはコツがあります。その一つがウミウシの餌です。カイメンを餌にするアオウミウシやシロウミウシ、オレンジ色のコケムシを餌にするミズタマウミウシなどなど。餌になる生物が群生しているところにウミウシありです。
ウミウチワという海藻には、スミゾメミノウミウシが生息しています。
写真は、水深15~16mの所にあるウミウチワで卵を産み付けている赤紫色の色あざやかなスミゾメミノウミウシと、オレンジ色の卵がクルクルとウミウチワの枝に巻き付けられている様子です。

さて、今日は、「白鑞金」「楊柳木」の性格や特徴についてお話します。

《17,18 白鑞金・はくろうきん》

「錫(すず)の如く、金属と思えぬ柔軟さで何事にも自由に対応して成功への道を進む。」

謙虚で人あたりがよいので、人に頼られたり相談を持ちかけられることが多いです。仕事面では、裏方・補佐的な役割で力を発揮しますが、自由で柔軟な発想力を持っているので、表舞台に立つ勇気・強さが備われば、ジャンルを問わず成功をつかみ取れます。一方、押しが強い相手に対して、NOとはっきり言えないところがあるので、恋愛面でも受け身になりがちです。時として自分の気持ちをはっきり主張することも大切です。

《19,20 楊柳木・ようりゅうぼく》

「柳の木の柔軟さで強風にも逆らわず、旺盛な向上心を内に秘めて目標目指して進む。」

柳のようなしなやかさと気品を持っています。華があるので自然に人が集まってきます。争い事やもめ事が苦手で、自分が巻き込まれそうになるとうまくかわします。向上心が強くいので、目標が定まると持ち前のフットワークの軽さを活かして、着実に進めていき、目標を達成します。ただ、ちょっと飽きっぽいところがあるので、最終目標を立てたら、段階的な達成目標も立ててステップアップしていきましょう。

納音(なっちん)-7 潤下水・城頭土

こんにちは。羽合光凜(うごうこうりん)です。

無類のウミウシ好きダイバーでもあります。週末に休みがとれた時は、雨が降ろうと広島湾で水中散歩です。

ウミウシは、広島湾では晩秋~春に多くの種類が観察できます。これからの季節、初夏から秋にかけては、ウミウシウォッチャーとしてはちょっと寂しい季節です。
とはいえ、先日、水深20m付近で、とても色鮮やかなショウジョウウミウシに出会いました。写真のようにイチゴのような真っ赤な色をしています。とても目立つのでは?と思われた方へ。海中では水深が深くなるにつれて波長の長い赤色から徐々に見えなくなっていきます。水深20m付近ではほとんどの色が色彩を失っているため、水中専用のライトで照らし、浮かび上がる景色や生物を楽しんでいます。

 

さて、今日は、「潤下水」「城頭土」の性格や特徴についてお話します。

《13,14 潤下水・かんかすい》

「源流の谷水の如く、清冽で勢いよく目標めがけて直進する激しい気性と純粋さで成功する。」

潤下水は、滝の水が岩を砕きながら流れ落ちていく様子を表しています。同様に、よくも悪くも激しい気性の持ち主です。普段は感情を表に出すことがなく、穏やかで人付き合いがよいのですが、いったんやると決めたことは、周りがどんなに反対しても聞く耳を持ちません。言葉足らずなところが誤解を招くこともあります。同じ目標を持つ人とともに努力を重ねていくことで、周囲の理解も得られ、成功につながる鍵になります。

《15,16 城頭土・じょうとうど》

「城壁からみた広大な土地の如く、発展を予見できる埋もれた才能は努力次第で花開く。」

人当たりが良く、交友関係の広い人が多いです。その広い交友関係から、自然に情報が集まってくるため、情報通でもあります。仕事でも、仲間の持っている才能を見いだし上手く活かすことが得意なので、マネージメントなどの仕事で力を発揮します。一方、プライドが高く、なかなか自分の胸の内をみせることがありません。プライドを持つことは大切ですが、プライドに振り回されないよう注意が必要です。特に、行動が空回りするときは、謙虚に周りの意見に従うと運気が好転します。

納音(なっちん)-6 釼鋒金・山頭火

こんにちは。羽合光凜(うごうこうりん)です。

無類のウミウシ好きダイバーでもあります。週末に休みがとれた時は、雨が降ろうと広島湾で水中散歩です。

今日は広島湾のアイドル・カエルアンコウの話を少し。
カエルアンコウは、アンコウ目カエルアンコウ科に属する魚で、泳ぐことがほとんどできません。前足のような胸びれと腹びれで岩の上や砂底で踏ん張っています。じっとしたまま、頭にある疑餌(ぎじ)のついた突起をヒラヒラさせ、本物の餌と勘違いして寄ってきた小魚や甲殻類をパクリといただきます。愛嬌のある姿や疑餌をヒラヒラさせる様子が、なんとも可愛くて見飽きることがありません。
6~7月に、カエルアンコウは産卵の時期を迎えます。パンパンにお腹が膨らんだメスを、今年も観察することができるでしょうか? 楽しみです。

正面からパチリッ!

さて、今日は「釼鋒金」「山頭火」の性格や特徴について、お話しします。

《9,10 釼鋒金・じんぽうきん》

「釼造りに用いる金属のことで、切れ味鋭い才能の持ち主で、どんな難局も恐れない。」

芸術的な才能に恵まれている人が多いです。直感力が鋭く、物事の本質を見抜く力もあります。目標に対して、自分自身の信念に従い努力を惜しまず、成功するでしょう。
一方、自分に厳しいと同時に、人にも厳しいところがあります。「結果がすべて」という考えがあるので、なかなか結果が出せない人に対してはイラっとくることがあります。人に寄り添う気持ちを忘れず、特に部下などの目下の人に対しては、プロセスを認めてあげるとうまくいきます。

《11,12 山頭火・さんとうか》

「山頂に燃える火の如く、目立った存在で人の上に立ち、優れた才能で人を魅了する。」

理想を高く持つ野心家です。非常に努力家ですが、プライドが高いので、人にそのようなそぶりを見せません。また、人に頼られたら嫌な顔をせずに、最後まで面倒をみます。リーダー的な役割で力を発揮します。
一方で、人に頼るのが苦手で、周りの評価を気にする繊細な一面があります。なので、うまく歯車が回らない時、自分の感情をコントロールできず、悪循環に陥ることも。自分の気持ちを素直に話せる親友やパートナーを持ちましょう。
ちなみに、俳人の種田山頭火は、字面と意味が気に入って「山頭火」というペンネームにしたそうです。

納音(なっちん)-5 大林木・路傍土

こんにちは。羽合光凜(うごうこうりん)です。

無類のウミ ウシ好きダイバーでもあります。週末に休みがとれた時は、雨が降ろうと広島湾で水中散歩です。…が、4月初旬に左目に網膜裂孔がみつかり、広島湾ダイバーのアイドル「ミズタマウミウシ」が、まさに出現するという時期に、潜ることができませんでした。
ところが、聞くところによると今年は一匹も発見できていないとのこと。もう5月中旬になるので、ミズタマウミウシのシーズンは終了、とても残念です。原因として、海水温や潮流、そして餌であるコケムシの分布など、色々な要素が絡んでいると考えられます。来年は是非会えますように!

さて、今日は、「大林木」「路傍土」の性格や特徴についてのお話します。

《5,6 大林木・たいりんぼく》

「森林の中の木の如く、目立たず仲間と仲良く過ごすが、暗い環境から抜け出す努力も」

向上心が強く、少々のことではへこたれません。むしろ困難をバネにして進んで行く前向きな人です。仲間と一緒にワイワイするのが大好きで、タイプを選ばず、いろんな人と友達になります。お世辞を言うのが苦手で決して社交的なわけではありませんが、素直で甘え上手な性格が人々から好感を持たれます。
一方で、ストレートな物言いが時に誤解を招くこともあるので、少し注意が必要です。恋愛面でも、自分の感情をストレートに感情を相手にぶつける傾向があります。時にはオブラードに包むことも大切ですよ。

 

《7,8 路傍土・ろぼうど》

「道造りの土の如く、地味で目立たないが、堅実で重要な役割りには欠かせない。」

忍耐強く努力家。ちょっと不器用だけど、何事にも分け隔てなく真摯に取り組むので、年上・年下問わず、信頼度は抜群です。一方、プライドが高く、時として絶対に自分の主張を変えず、相手が引いてしまうこともあります。
恋愛では、駆け引きは苦手です。素のままの自分を受け入れてくれる人と、ゆっくりと愛をはぐくんでいきます。
成功の鍵は、常識の捕らわれ過ぎないこと。あなたの「常識」は場所や土地柄が変われば変わることも。臨機応変に、そして柔軟に対応することも時には必要です。

 

納音(なっちん)-4 海中金・炉中火

こんにちは。羽合光凜(うごうこうりん)です。

1ヶ月ぶりの更新になります。
4月の初旬、左目に網膜裂孔がみつかりレーザー手術を行いました。治療自体は上手くいったのですが、穴が空いたときの出血による飛蚊症がひどく、また、ぼんやりとかすんだ状態も続いています。出血に関してはそのうち吸収されるそうで、気長に回復を待つしかないようです。
左目がこのような状態のせいか、夜になると目の疲れがひどくなるため、必要最小限しかパソコンなどの画面を見ないようにしています。花見師匠は、もうかなり長い間目を患っておられるのに、常に前向きで新しいことにも積極的にチャレンジを続けておられます。こういうところも見習わなくては・・・と思います。

さて、前回まで、日干日支からご自身の納音を知る方法について説明しました。今回からそれぞれの納音のもつ性格や特徴について、お話していきます。

《1,2 海中金・かいちゅうきん》

「海底の金塊の如く、目立たないが秘めた才能で、いざとなると力を発揮する。」

 優れた才能を秘めている人です。ただ、自分のことを周りに積極的にアピールすることが苦手なため、周囲がその才能に気づかないことがあります。そばに自分のことを認めて引き上げてくれる人がいると、開花します。繊細な心を持っており、人への気遣いや優しさ・協調性に優れていますが、一方で自分が傷つきたくないため、積極性に欠ける一面があります。時には思い切って、一歩前に踏み出してみましょう。

《3,4 炉中火・ろちゅうか》

「炉中の火の如く、勢いも枠内なら小さく栄えるが、外に放たれれば大きな力を発揮する。」

 交友関係を大切にする人です。炉中の火のように、集まった人の心を暖めます。奉仕的な性格で、頼まれたことは、責任を持って引き受けます。一方、おだてに弱く、また噂や情報を鵜呑みにするところがますから、美味しい話などを持ちかけられたときなど注意が必要です。基本的に炉中火の人の元には情報が集まります。情報や知識を自分の欲のためではなく社会に還元すれば、結果的に大成功を収めるでしょう。

人見知りしないメバルたちと一緒にパチリッ

 

納音(なっちん)3ー 日干日支と納音の続き

こんにちは。羽合光凜(うごうこうりん)です。

無類のウミウシ好きダイバーでもあります。週末に休みがとれた時は、雨が降ろうと広島湾で水中散歩です。3月下旬から少しずつ広島湾の水温が上がってきました。この時期限定で観察できるウミウシとしてダイバーたちに大人気なのが、ゴマフビロードウミウシ(通称ゴマちゃん)とミズタマウミウシです。
今年はミズタマウミウシにはまだ遭遇できていませんが、ゴマフビロードウミウシに会うことができました。白くフワフワっとした体に黒いツブツブ。このなんとも言えないかわいさ、写真で上手く伝わるといいのですが・・・。
ちなみに、広島湾では白い個体が多いですが、他の地域では黄色がかっている個体をよく見かけます。

前から見たゴマちゃん

上から見たゴマちゃん

横から見たゴマちゃん

さて、前回は早見表を使って、自分の日干日支を数字で表しました。
それぞれの数字は、次のような納音になります。読み方は人によって多少違います。たとえば、11,12の潤下水は、「かんかすい」とも「かんげすい」とも読む、などです。
1,2 海中金・かいちゅうきん
3,4 炉中火・ろちゅうか
5,6 大林木たいりんぼく
7,8 路傍土・ろぼうど
9,10 釼鋒金・じんぼうきん
11,12 山頭火・さんとうか
13,14 潤下水・かんかすい
15,16 城頭土・じょうとうど
17,18 白鑞金・はくろうきん
19,20 楊柳木・ようりゅうぼく
21,22 井泉水・せいせんすい
23,24 屋上土・おくじょうど
25,26 霹靂火・へきれきか
27,28 松柏木・しょうはくぼく
29,30 長流水・ちょうりゅうすい
31,32 沙中金・さちゅうきん
33,34 山下火・さんげか
35,36 平地木・へいちぼく
37,38 壁上土・へきじょうど
39,40 金箔金・きんぱくきん
41,42 覆燈火・ふくとうか
43,44 天河水・てんがすい
45,46 大駅土・たいえきど)
47,48 釼釧金・さいせんきん
49,50 桑拓木・そうしゃくぼく
51,52 大渓水・たいけいすい
53,54 砂中土・さちゅうど
55,56 天上火・てんじょうか
57,58 柘榴木・ざくろぼく
59,60 大海水・だいかいすい

次回から、それぞれの納音の性格や特徴について、説明していきますね。

納音(なっちん)-2 日干日支と納音

こんにちは。羽合光凜(うごうこうりん)です。

今日は、日干日支と「納音(なっちん)」について、お話しします。

生まれ年の干支(えと)、生まれ月の干支、生まれ日の干支、それぞれに納音があります。実際に鑑定するときは、これらすべてを総合的にみて判断していきます。が、これはかなり複雑な作業になってしまいますので、ここでは生まれ日の干支(日干日支といいます)に絞ってお話していきます。

まずは、自身の日干日支の納音を知る方法を説明しますね。
下の表で自分の生まれ年を探してください。次に、生まれた月まで横にたどり、書いてある数字に生まれた日を足して下さい。もし、その数字が60を越えていた場合は60を引きます。それがあなたの納音を表す数字になります。

《例》1980年8月23日生まれの人

① 早見表(2)から1980年を見つけます。
② 横にたどって、8月のところの数字をみます。「42」ですね。
③ 「42」に自分の生まれた日を足します。
     42+23=65  
④ ③のところで、60を越えてしまった場合は、60を引きます。
     65-60=5
⑤ この数字は、あなたの日干日支が「戊辰」だということを表す数字になります。「5」という数字をしっかり覚えて下さい。

いかがでしょうか?
ご自分の納音の数字は求められましたか?
次回、この数字が納音では何を表すのかお話ししますね!

納音(なっちん)-1 十干十二支と納音

こんにちは。羽合光凜(うごうこうりん)です。

今日から「納音(なっちん)」について、お話ししていきます。

納音の基本は十干十二支(じっかんじゅうにし)です。
たとえば、今年の干支(えと)は「辛丑(かのとうし)」です。辛(かのと)が干、丑(うし)が支にあたります。十二支の「丑(うし)」はなじみがありますが、十干の「辛(かのと)」は、初めて聞く方もおられるのではないでしょうか。

十干とは「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の十個からなっています。音読みでは「コウ・オツ・ヘイ・テイ・ボ・キ・コウ・ シン・ジン・キ」。十二支と同じく、その年ごとに順番に廻っていきます。

    (西暦)  (干・支)
   2019年  己・亥
   2020年  庚・子
   2021年  辛・丑
   2023年  壬・寅
    ……       …

干も支も、ともに十個・十二個と偶数なので、
   10×12÷2=60
ということで、六十年に1度、同じ干支が巡ってくる「還暦」がやってきます。還暦は六十歳を祝う行事としてなじみがあるように、干支は意外にも私たちの身近なところで使われています。たとえば、672年の「壬申(じんしん)の乱」や、1868年の「戊辰(ぼしん)戦争」など、日本史ではその出来事のあった年の干支がそのまま名前に使われているものもあります。

納音は、この六十ある干支を三十に分類して人の運命や性格を判断するというもので、平安末期から鎌倉時代の初期にかけて活躍した陰陽師・安倍晴明の占いの骨子となっているものの1つになります。

色鮮やかなセトリュウグウウミウシ
(山口県長門市・青海島沖にて)

次回に続く・・・。