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熊本大地震お見舞い 


熊本大地震のお見舞い

大地震
桜散り新緑の4月14日(木)の夜9時過ぎ、東京でも微震があった熊本県大地震は、震源地の益城町で震度7の激しい揺れで、この日だけで死者9人、負傷者は千人以上、家屋倒壊10棟以上と発表され驚いていたら余震が相次ぎ、16日未明にはマグニチュード7.3という阪神淡路島大地震並の大きな地震が襲ったため、死者、負傷者、避難者、倒壊家屋など被害は続々と増え続け、これからも被害は続々と増え続ける様相で、遠く離れた首都圏の我々にとっても他人ごとではありません。
東海大地震、首都圏大地震、東北大地震と太平洋側の深海プレートの暴れ具合では、全くどうなるか予断を許さないからです。

今回の地震が起きた周辺では布田川・日奈久断層帯などが以前から知られていたそうですが、今回のように内陸の浅い場所での地震の場合は余震が多発するそうですから、崩れて崖や倒壊寸前の家屋は大きなダメージを受けることになります。
安倍首相は15日夜の会見で、総理官邸見解で「捜索の結果、行方不明者はいない」と断言して、震災の被害の幕引きを図りましたが、その思惑とは裏腹に閉じ込めや生き埋めで行方不明者も続出しています。
熊本駅近くで九州新幹線の列車が開業以来初めての脱線、九州道でも路面の陥没で交通止め、無敵の熊本城でさえ石垣が崩れています。
私も昨日、熊本県内の知人友人・弟子などに電話をしまくりました。
携帯が混雑して通じ難い中、何とか連絡がついて、球磨川流域の鮎宿や釣り仲間もみな無事でひと安心でした。しかし、まだ余震が続いていて完全に余震が止むまでは予断を許しません。

東北大震災の時は、新潟まわりで被災地に入り親類や会員の家に救援物資を運びましたが福島以北は交通止めで、福島市内の親類までで帰宅しましたが、その親類も原発事故でその数日後に家を離れて避難生活になりました。
神戸淡路大地震の時は米沢新聞東京支社長でしたから取材もしました。旅行でパリにいたのですがテレビで地震を知ってすぐ帰国し、自宅には帰らず新橋駅前のレンタル屋で折り畳み自転車・寝袋など野営用品一式を借りでの取材でした。食品や水も担いでのろのろ新幹線で新大坂、そこから西宮まで電車。あとは電車は不通、バスは折り畳み自転車は載せてもらえません。結局、そこから被災中心の神戸市長田町まで自転車でした。壊れた道路で渋滞の中、火事跡や死体の搬出、救助活動などを見乍ら自転車で走り続け、地図を頼りに知人友人弟子宅を回りましたが、電話も通じず不意の訪問でしたから、皆さん驚いて感激されたものです。その後は取材で公園や学校で寝たりしましたが、その時の人情や助け合いは忘れられません。地元の人に食事の差し入れを頂き自衛隊には露天風呂の提供を受けました。

水は各地から届き電気も通じましたが、どの家も一番困っていたのはガスが止まって風呂が沸かせないことでした。帰京した私はすぐ花見化学で扱っていた工業用電気ヒーターを大量に担いで再度神戸に戻り、それを知人友人に配りました。
それを近所中で使いまわしして町内が風呂に入れたとの礼を開通した電話を受けて嬉しかった思い出があります。
今は携帯電話、NETの普及で被害状況が分かって熊本に行きませんが。心は友人知人・鮎宿に飛んでいます。
ともあれ、この熊本大地震での被災者の皆さまに心からのお見舞いを申し上げ、心のケア―に無料相談も受け付け中です。

それぞれの桜の散りぎわ


桜吹雪
 桜散るといよいよ新緑、屋外レジャーやスポーツ界も盛り上がっています。
 プロ野球、サッカー、オリンピック選手選考会などが続々と續き、賑やかに話題を提供しています。
 リオデジャネイロ五輪に活躍が期待される注目の日本人選手の中には、テニスの錦織圭や陸上短距離の桐生祥秀、マラソンの伊藤舞、福士加代子。水泳の入り江、田中、女子では自由形・背泳ぎの伊藤華英(はなえ)に注目です。
 一方、北島康介が平泳ぎの100,200メートルと両方とも決勝で敗退、日本競泳界の看板を背負っていたスーパースター北島康介は、ついに現役引退を表明しました。それでも、競泳男子平泳ぎで史上初のオリンピック2大会の連続2冠の金字塔の大記録は燦然と輝いて我々の心に残っています。この名声や輝きが未来永劫、素晴らしい実績として残るのは間違いありません。
 ただ、マスコミ間で流れる黒い噂を耳にして、ふと不安に襲われます。まさか? とは思いますが、以前から、麻薬使用で逮捕された清原和博の次に、北島康介選手の名が挙がっていたのです。国民的英雄である北島選手が1種目でも勝って、五輪5大会連続出場の快記録を成し遂げていたら、当局でもリオ五輪後まで静観したはずですが、これで動きやすくなりました。
 しかも、この噂は北島選手だけでなく大物のミュージシャン長渕剛、芸能人の赤西仁の名も洩れ聞こえています。これらは以前から噂には乗っているだけに全くのガセネタと断言することは出来ません。
 それでも、数千万人の国民を喜ばせ狂気乱舞させた英雄の北島選手が、ろくでもない六本木人脈に蝕まれて、たった数グラムの白い粉で破滅して万人を失望させる図など誰も見たくないはずです。願わくば、そんな噂は真っ赤なウソであることを願うばかりです。
 さて、桜散る季節、散り際を見事に飾った話題です。
 相撲界ですが、私の旧い友人である千賀の浦(元関脇・舛田山)親方が今朝の新聞に乗っていました。
 こんな内容です。
 日本相撲協会の定年は65歳ですが、定年を迎えて引退する千賀ノ浦親方が自分の出羽一門の千賀ノ浦部屋を、同門ではなく貴乃花一門の元小結隆三杉の常盤山親方に譲るという異例の出来事が起ったのです。
 これで、常盤山親方と千賀の浦親方の名跡交換により、名前も取り換えっこになるため、これからは、千賀の浦部屋後援会に名を連ねる私としては、再雇用制度利用で70歳まで協会に残る旧友の千賀の浦を常盤山親方と呼び、新たに部屋を継ぐ常盤山を千賀の浦親方と呼ぶことになります。とにかく伝統にうるさい角界では珍しい他門交流と名跡交換、ここにも合理的な現代社会の縮図を見る思いがします。
 なぜ、このようなことが起ったかというと、出羽一門の親方衆は、千賀の浦部屋を解散して同門他部屋への合併を勧め、部屋の存続を望む千賀の浦親方と意見が合わなかったり、継承条件が合わなかったりで結局、部屋の存賊を選択してこうなったのです。
 部屋の力士達の希望を容れ、部屋を潰さぬ道を選んだ千賀の浦親方の得意技「突っ張り&はたき込み」が見事に決まった一件でした。

4月1日


五線譜

4月に入ると、いつも心新たに再スタートみたいな気分になるのですが、今年は何だかいま一つまだ気合が入りません。
 昨年発表された男の平均寿命は80・5歳、私は昭和11年1月5日生まれですから今年の7月4日で満80・5歳を無事に生きたことになります。なんだか、これで人生に投資した元金だけでも受け取った気分です。そこから後は利益ですから丸っきり生き得です。資産はありませんが子供4人に孫6人、貧乏人の子沢山で自分のDNAはしっかり残しましたので死後も細胞は生きます。
 私は開運というキーワードに興味を持ち、20代から運勢学のいいとこ取りをして今日まで生きて来ました。したがって、運がいいのは当然ですが、いま、この文章に目を通しているあなたも私と共通の運のよさを持っているのです。
 まず、私達はわずか0.005ミリという小さな体で生まれ、17センチぐらいの距離を全速力で疾走して人生最初の勝負に勝ちました。この時の体長と走行距離を換算すると現在の私達なら6キロを必死で走り抜いたことになります。ま、駅伝の一区間と考えれば分かり易いですね。全国都道府県駅伝なら競争相手は46人、ところがその時のライバルは数億人、まだ正確に数えた人はいません。ここで勝つことはオリンピックで日の丸を揚げるより大変なこと、あなたも私もこの壮絶な戦いに勝って生きているのです。これだけでも凄いことです。 
 しかも、流産、中絶、死産、新生児死亡、乳児死亡、幼児死亡、病死、事故死、なども乗り越えて生き残ってきました。日本人の死亡原因一番のガンによる死亡者は大雑把にみて34万人(6割は男)、これも今のところ何とか切り抜けました。これで運が悪いなどと言ったらバチが当たります。
 さて、オマケの人生をどう生きるか?
 老いらくの恋? いいですねえ。この言葉を胸に秘めて見果てぬ夢を追う余生、これも悪くありません。もちろん、こんな年甲斐もない恥知らずなことは絶対にNETでも言えません。一生そっと胸の内、エイプリルフールの夢のまた夢です。

春たけなわ!


桜と野球 (2)

 お元気ですか?
 まだ寒気は残っていますが、すでに世間は春たけなわです。
 いずれの学校も卒業式が済みました。あと数日で今度はいっせいに入学式、孫にも小、中、どちらにも新入生がいます。
 さて今日は土曜日、相撲は千秋楽を明日に位控えて白鵬だけが1敗で優勝はどうなるか?
 高校野球もいよいよベスト8、優勝目指して熱戦が続いています。
 リオ五輪への選手選考も各スポーツ団体の必死さが伝わってきます。
 プロ野球も昨日のセパ同時開幕、世間を騒がす金銭問題を抱えながらも巨人は、好投の菅野投手と選手会長・長野選手の本塁打と投打が噛み合い、高橋新監督の意外に粘り強い攻撃型名采配で初戦は快勝でした。
 二日目はデーゲームでもうすぐテレビでも観戦できそうですが、それまでにノルマ仕事を片付けて、と焦っています。
 政治の世界は? 党名争いや各人各党のアラ探しと足の引っ張り合い、老人殺し政策でせいいっぱい頑張っています。私の母は101歳、預かって頂ける施設はありますが、今度の政策指導で入居期間は3ケ月だけ、また自宅介護です。わが家はよしとしても、困っている老人や家族はいっぱいいます。施設でも増えた手続きと3ケ月ごとの入居者の入れ替え作業に悲鳴を上げています。
 ところで、九州では早くもサクラ開花の情報、これも楽しみです。
 九州といえば、昨日、熊本県球磨郡一勝地の鮎宿からデコポンが一箱送られてきました。
 早速、濃密で美味しいデコポンに満足しながら、昨年は濁流渦巻く球磨川を横目に温泉三昧で帰ってきた悔しさを想い出しています。
 六年ほど前までは三月になると栃木の山に入っての渓流でヤマメ、イワナを釣って体を慣らしたものですが仲間の早逝などで卒業です。
 いまは球磨川の激流に身を任せての大鮎釣りだけが私の楽しみ、あとは何もかもがオマケです。
 そのオマケのもの書き仕事もどうやら佳境に入っています。
 京都府綾部市を舞台にしたこのHPで連載中の「綾部の里に花が咲く」、書いていて実に楽しいのです。なんだか自分自身が綾部市内に住んでいるような錯覚の中で書いているのですが、綾部在住の読者から「綾部市民より詳しいですね」とお褒めの言葉を頂きました。
 もの書きの楽しみは、執筆中のか世界に没頭している時の自分が、時空を超えたタイムスリップ状態になれることです。
 当然、戊辰戦争では旧式銃と刀を武器に数人の仲間と、眼前に迫る敵の大軍を迎え撃つ時の絶望的な悲壮感も味わいます。
 傷ついた仲間を励ましながら飢えと寒さと弾薬切れ寸前の恐怖に己を失い、敵弾乱れ飛ぶ中を壕を飛び出して・・・意識は消えます。
 そんなことの繰り返しですから、死の恐怖も生きる喜びも、人一倍体感し、善事も悪事も仮体験しています。
 先日、動物実験で体内の電気エネルギーの変化で犬の感情が分かる機械が実用化されたニュースを知りました。
 私は昔、アルファー波の研究時代に脳波による「ウソ発見器」を開発して実用化しましたが倫理的な問題と警察関係の友人の内報で中止した経緯があります。したがって、脳波の変化で喜怒哀楽の感情や情念、あるいは思考の内容までもいずれは解明できるのは信じます。
 ただ、こうなると人間の尊厳や人格は無きに等しく、大学教授のハレンチな思考や警官の悪行なども露見します。
 こうなっても「困らない!」と、あなたは胸を張って言えますか? 私は? 大いに困ることだけは告白しておきます。

迷わず堂々と・・・


日の丸2
 
 連休ですがお元気ですか?
 少年老い易く学成り難し・・・全くその通りです。
 良くも悪くも80歳、平均寿命を生きた今、誰にともなく感謝の一言、有難うございます。
 ともあれ歳月は矢の如く猛スピードで過ぎますが、自分は何をしたか? 
 冷静に考えると、何もかも中途半端なおのれの所業にただ呆れるばかり、ただ生きただけです。このような自己反省で自分を見つめると、世の中がいつもと違って見えるから不思議です。
 なんだか自分が大したことないのがハッキリすると、許容範囲が広がって何でも許せます。
 プロ野球開幕を間近に控えて野球賭博事件が発覚、清原元選手の麻薬常習犯罪も含めて、プロ野球界のモラルの低さが問われています。でも、子供の頃からバットとボール一筋で生きて来た野球小僧に今更モラルを押し付けるのも無理な気もします。
 私の少年時代はまだサッカーが普及していませんでしたから、悪ガキはまず野球しかありませんでした。しかも、野球部の監督は体育学校出身の体育の教師、教養のカケラも持ち合わせていません。ただ試合で勝てばいいのです。
 有識者は、プロ野球界各チームの選手が勝ち負けで賭けをしたから野球賭博事件だと騒ぎますが、選手にとってはゴルフや麻雀の賭けと同じ様なものです。プロ野球界のモラルの低さと危機感の希薄さ、などと喚く評論家も、ゴルフでは多少なりとも金銭を賭けているはずです。
 暴力団の介在や麻薬絡みなら警察の介入も当然ですが、チームの勝ち負け程度ではギャンブルとしても犯罪性はないように思えます。テレビでの評論家は、プロ野球だけでなく「スポーツ界全ての危機」などとしたり顔で言い切っていますが、本来、スポーツは娯楽です。もっと純粋に楽しむことは出来ないものでしょうか? とにかく寛大で早い解決を望みます。
 リオ五輪男女マラソン代表の男女6人が決定しました。やれやれです。
 男子は、福岡国際で日本人トップの佐々木悟、びわ湖毎日で日本人トップの北島寿典、同2位の石川末広が代表に。北島選手はマラソンを3回走って3連勝、唯一の欠点は負けを知らないこと・・・これが凶と出るか吉と出るかです。
 女子は、伊藤舞、福士加代子、田中智美の3人が選ばれました。
 大阪国際で好記録で日本人1位になった福士加代子選手が選ばれたのも順当で良かったです。最年長33歳でリオ決めた福士選手は「金メダルが欲しい」と、誰もが思っても叶えられない言葉を正直に口にしました。ちなみに福士選手は1万メートルで連続3回、今回のリオで4回連続五輪出場の女子選手初の快挙を成し遂げます。なにしろ、女子マラソンのメダルといえば2004年のアテネで優勝の野口みずき選手、それ以来12年もの間、勝っていません。
 迷わず堂々と戦っての勝利で、リオの空に日の丸で胸に金、是非、そうしてほしいものです。もちろん、福士選手にこだわりませんが・・・


311

 3・11、この災害でお亡くなりになった多くの方々に心からご冥福をお祈りします。
 あれから5年、東北大地震の傷跡はまだまだ癒されてはいませんが、徐々に何かが変わりつつあるようです。あの絶望的な壊滅状態から立ち直った漁港や民間事業をニュースで見ると、復興への力強い東北の底力に感心するばかりです。
 なかには、壊れた機械を修復して震災後1ケ月で操業を再開した魚類加工業社は今、災害前以上に売り上げを伸ばしています。
 まさに粘り強いこの驚異的な回復力は、関西淡路大地震でも東北宮城沖大地震でも共通のものです。この旺盛な復興パワーこそ日本人の本質のような気がします。
 その一方、ふと気になった記事があります。
 数日前の新聞のニュースで知ったのですが、大阪市の中学校校長(男61)の全校集会での発言が問題になっています。
「女性にとって最も大切なことは子供を2人以上産むことは、仕事でキャリアを積む以上に価値がある」。さらに、「子育てをした後に大学で学べばよい」と、発言は続きます。
 大阪市教委関係者は「不適切な発言」として処分を検討しているとの追記も載っていました。
 たしかに、子供を何人生もうが個人の自由ですから余計なお世話ですが、つい本音を言ってしまったのでしょう。
 このまま少子化が進むと、今でさえ脆弱な日本の国力は人口の減少と共に衰退し、周辺強国に吞み込まれるのは間違いありません。
 晩婚でエステ通い、おしゃれ文化華やかな世代の女性には、子供一人がせいいっぱい、二人となると経済的にも難しいと言います。
 それに、保育園不足の追い打ちでますます子供が産めない環境との声も聞きます。
 30年ほど前の東京の女性の平均結婚年齢24歳代が今では29歳代、30歳を超えてからの初出産では、そう多くは産めません。
 なにしろ平成25年の出生率は1・5を割った1・43で出生は約103万人、もう人口減に歯止めがかかりません。日本の出生数のピークは第二次ベビーブームと言われた昭和46~49年中の48年が2・14の約209万人、いまやこの半分以下なのです。
 ましてや団塊の世代と言われた第一次ベビーブームの昭和22~24年には出生率4・32、出生数約270万人、3倍近いのです。
 ところが、昔から「ひのえ午の女は結婚に向かない」などとの迷信でか昭和41年の出生だけが激減で出生率約1・6、出生約136万人、その翌年からはまた増加しています。
 ともあれ、このまま人口減が続けば国は亡びる可能性はあります。
 大阪市の中学校校長は率直な持論をつい言ってはいけない場所で言ってしまったのでしょう。
 では、どうしたら?
 まず男性がパソコン離れでモヤシのような草食系から変身し、よく働きよく稼いだ上で目の色を変えて女性を追う肉食系に変わる環境づくり、早い結婚で若くても複数の子育てが出来る経済的環境と保育施設の充実、それをバックアップする父母の経済力、祖父祖母の余裕ある老後生活と福祉にも気配りが必要、これが出生率アップにつながります。
 私の母は女1人に男7人を産み3人早逝、男5人兄弟の次男が私です。妻も5人姉妹弟、兄弟は合わせて10人の大人数です。
 我が家も大所帯です。
 夫婦2人に101歳の母1人、子供4人、孫6人、子供の配偶者3人を交えて総勢16人です。
 我が家は孫の成長と共に、最近は全員が集まる機会がありませんが、以前は1年に一回は全員が集まって賑やかでした。
 なにしろ正月は、16人全員が我が家に集結して合宿だったのです。その上、兄弟家族なども来ますから戦場でした。
 この賑わいを楽しめるのは子供や孫のお蔭、たしかに子育ては大変ですが、その報酬は充分にあるような気がします。
 私はいま、心身ともに健康で元気に働ける80歳、毎日が楽しい理想的な隠居生活、これも皆さまのお蔭です。

勝てば官軍


戊辰碑 

卓球女子日本が準決勝で北朝鮮を破って決勝進出を決め、45年ぶりVへ王手を掛けたのをニュースで知りました。
 小学生時代から活躍した泣き虫愛ちゃん・福原愛も今や最年長で日本チームの牽引車役です。
 驚異の逆転勝ちを演じた15歳の伊藤美誠の喜びの泣き顔を見て、なぜか愛ちゃんの昔の悔し泣きの顔を想い出しました。
 ところが、すすり泣く伊藤の肩を抱く愛ちゃんの余裕の笑顔を見ると、ほのぼのとした温かい先輩の余裕の大人の顔でした。
 決勝の結果はともあれ、福原愛、石川佳純、伊藤美誠のチームプレーで素晴らしい勝利でした。
 一方。常勝の女子サッカー・なでしこジャパンが中国に敗れて、まさかの一分け二敗でリオ五輪が絶望的になりました。
 流れの悪さ、痛恨ミス、JFA会長に「このチームは古い」とまでボロクソに言われて佐々木監督の進退問題にもなっています。
 なぜ「よくやった。つぎ頑張ろう!」が言えないのか?
 その答えは簡単、この世の中「勝てば官軍、負ければ賊軍」だからです。
「勝てば官軍」を辞書から抜いてみました。
【意味】 勝てば官軍負ければ賊軍とは、何事も強い者や最終的に勝ったものが正義とされることのたとえ。
【注釈】 たとえ道理にそむいていても、戦いに勝った者が正義となり、負けた者は不正となる。物事は勝敗によって正邪善悪が決まるということ。
 以上から考えると、勝てば褒められ、負ければぼろくそ、これは「勝てば官軍」の通例で仕方ないことなのです。ここでいくら悔しがっても後の祭り、勝ち負けは勝敗の常、つい先日までは希望の星だった「なでしこジャパン」ですら、こうなるのですから、戦いに負けた以上は言い訳無用、じっと耐えて再起しまた勝ち続けるしか汚名挽回の方法はないのです。
 私はいま、戊辰戦争150年をまじかに控えて、義務感に追われて小説・戊辰戦争(仮題)を執筆中です。
 なぜ義務感かというと、私の両親が会津喜多方出身、いま私は長州の山口放送レギュラー出演32年目、会津と長州の板挟み常態です。
 しかも鹿児島から北海道まで友人知人がいて 私の親しい友人には歴史に詳しいだけでなく人生を歴史研究に明け暮れる人もいます。一人は、歴史関係書籍で一世を風靡した「新人物往来社」元社長のO氏、こちらは広島出身で東軍びいきです。もう一人は「幕末史研究会」会長のO氏で、こちらは坂本龍馬研究家で土佐びいき、東京出身の西軍びいきです。
 私自身、白虎隊生き残りのご子孫飯沼氏、薩摩の西郷さんのご子孫とも知己の仲、榎本武揚、土方歳三、近藤勇、大久保利通、阿部正弘、勝海舟、木村摂津守、東久世道とみ、坂本龍馬、その他多くの幕末史に残る方々のご子孫とご縁があります。
 さらに、私の三大生き甲斐(もの書き、弟子育て、大鮎釣り)の一つ、例年訪れる大鮎釣りが九州熊本の激流・球磨川です。
 このように東西に身を置いて生きている私の職業の一つが執筆業である限り、書かねばならないテーマは「戊辰戦争」、これは避けて通れません。
 幕末史において毒殺されたとされる孝明天皇は生前、会津藩主・松平容保に授けた御宸翰(ごしんかん)という天皇直筆の書簡と御製(ぎょせい)という天皇の御詠みになった和歌があります。皇居に砲弾を撃ち込む暴挙に出た長州藩(禁門の変)を、薩摩藩と協力して撃退した会津藩・会津容保の忠誠心を称揚したものです。
 この時点では、長州藩が賊軍、薩摩藩と会津藩が官軍です。
 ご宸翰はつぎのような内 容です。
「堂上(どうじょう=高級公家)以下、暴論を疎(つら)ねて、不正の処置、増長に付き痛心堪え難く、内命を下せしのところ、速やかに領掌し、憂患掃攘(ゆうかんそうじょう)、存念を貫徹の段、全く其方の忠誠にて、深く感悦のあまり、右一箱、これを遣わすもの也」
 その遣わされた箱に、和歌が二首収められていました。
「やはらくも 猛き心も 相生の 松の落葉の あらす栄へむ」
「武士と 心あはして 巌をも つらぬきてまし 世々のおもひて」
 これを賜った松平容保は、身に余る光栄を謝して感泣したと伝えられています。
 これだけ天皇の信頼高い松平容保が賊の悪者で、皇居に大砲を撃ちこんだ長州が官軍では話が逆ですが、前述の通り「勝てば官軍」なのですから敗けた会津が150年経った今、いくら喚いても官軍にはなれません。ただし、正義はどちらにあったか? これは検証する価値があります。中国伝来の戦いの教本「孫子の兵法」では、離間の計など敵を騙して勝つ方法がぎっしり詰まっていて、勝つためには正義などどうでもいいのです。
 しかし、日本の武士道はそれとは違います。義を尊び道を究め筋を通さねば武士道とはいえません。その武士道も武器が刀から銃砲に替わった時点で廃れました。
 英明な幕府の閣僚の一部が開国を主張、それに対抗した反幕府勢力が攘夷と鎖国の維持を叫んで始まったのが京都騒乱で、その延長上に戊辰戦争があるとしたら、攘夷が間違っていただけに、真の正義がどちらにあったかは明白過ぎて考えるまでもありません。黒船来航以来の経過をみれば、いずれ開国しなければならないのは自然の理だったのですから幕府の選択した開国の道が正しかったのです。
 にも拘わらず幕府を倒した上、寄ってたかって会津を攻め滅ぼした自称「官軍」の大義名分はどこにあったのか? 
 しかも、今まで曖昧にして握りつぶしてきた奥州会津攻めでの残虐行為等に対する謝罪は? 私の極めて個人的な意見では、幕府の命で京都守護を勤めた会津藩指揮下の新選組として公務で不逞浪士を斬ったのを逆恨みされて一般罪人扱いで斬首になった近藤勇の一件など、悪くても京都で吟味の上切腹が妥当なはずですから、何らかの名誉回復がないと、武士として死にたかった故人としては浮かばれません。
 とはいえ、どんなに徹底検証して黒白をはっきりさせて欲しくても、未だに長州主導の国政ですから無理な話です。
 せめて私が「戊辰戦争」執筆で中立的立場で公明正大に裁いてわだかまりを消し、明治維新150祭に花を添えたいものです。

いよいよ球春


 球場

お元気ですか?
 水ぬるむ春、スポーツシーズンの到来ですね。
 ニュースでは、高梨が今季13勝目で通算43勝目などと、W杯ジャンプ女子の結果を報じますが、もう誰も驚きません。もはや高梨沙羅ちゃんの優勝は当たり前、二位と報道された時はびっくりして思わずアクシデントを心配したものです。
 さて、今日2月27日(土)、サッカーファン待望のJリーグが開幕しました。
 ところが、ホームで戦った前年王者のサンフレッチェ広島が主軸の佐藤選手の不発もあって、川崎フロンターレの小林選手の一発にやられて初戦敗退で黒星発進です。なにやら今年のサッカー界は波乱含みで面白くなりそうです。
 ところが、とんでもないニュースが飛び込んできました。
 中国スーパーリーグ所属の各チームが、争ってチーム強化に世界の有力選手を集め、その所属クラブが投じた移籍金の総額が、なんと過去に類をみない巨額は日本円に換算して約413億円、世界最高額の中国サッカー界の爆買いです。
 なお、現在のFIFA(国際サッカー連盟)発表順位では、中国が93位、日本は58位、ドングリの背比べ状態です。
 ま、どっちでもいいことですが・・・

 待ちに待った球春・・・いよいよプロ野球もオープン戦を通じて本番への仕上げの時期に入りました。
 元スター選手だった清原和博(カズヒロ)は留置所で読書三昧との消息も、野球界ではもはや話題にもなりません。
 早くも今シーズンに向けて死活を賭けた激しい正選手争いが始まっているからです。
 さて、今日の主題は、カズヒロの逆のヒロカズです。派手と地味、長打と単打、豪快と裏方、全て逆、私はどちらも好きです。
 巨人ファンならずともプロ野球に興味を持つ者なら、上記ヒロカズこと井畑弘和の突然の引退はご存知だと思います。
 今日、2月27日、東京ドームの初陣を飾った新監督・高橋監督率いる読売ジャイアンツのコーチを引き受けた井畑弘和です。
 試合は今日32歳の誕生日を迎えたマシソン投手の好投と、捕手・小林、大田、村田らの好打で4-2でヤクルトに勝っています。
 この試合をBSテレビで断片的に見て、選手の守備位置、走塁へのタイミングなどに気配りする井畑内野守備走塁コーチの初仕事ぶりをこの目で確かめ、高橋新監督はよき友を持ったものとの思いを深めました。
 一般の人は井畑選手と聞いても清原選手ほどの知名度はありませんからピンと来ないかも知れませんが、井畑といえば、華麗で堅実な守備で知られ、ゴールデンングラブ賞7回(清原は5回)、いぶし銀の渋く粘り強いバッティングでヒットを重ね、鮮やかな盗塁とチームプレーに徹した仕事師として知られています。
 名球会入り条件の2000本安打まであとわずかの1912本(清原は2122本)、怪我も少なく堅実な仕事ぶりは誰もが認めますのでまだまだ出番もあり名球会入りは確実と見られていた選手です。それが引退、少々驚きました。
 その惜しまれた現役引退には事情がありました。親友で同年の高橋由伸が現役引退と同時に監督を引き受けた以上、コーチをやらざるを得なかったのです。適材適所、確かに高橋監督を補佐する参謀には最適任です。名球会入りを断念してのコーチ就任・・・その男気には、名球会会員の協力で少年野球指導団体を手伝ったことのある旧野球少年の私としては、その真摯さに頭が下がるばかりです。
..

介護施設


元気村1
    元気村です。

 お元気ですか?
 ひどい事件です。
 川崎市内の老人ホームでの80~90代入居者3人の連続転落死が、実は殺人事件だったなんて・・・
 101歳の母親が埼玉県久喜市の我が家近くの明るく安全な施設にお世話になっている私としては、信じられません。
 私の知る限り、母の世話になる施設は皆さん元気で明るく親切で、ただただ感謝、これが私の率直な感想です。
 ただ、その施設でも、アベノミクスの一億総活躍政策の影響で、要介護度2以下は自宅介護、預かっても3ケ月、自宅介護か他の施設を探さなければならなくなります。
 ですから、いい施設ばかりでお世話になるとは限らないのが老人介護の現実、施設だけでなく担当の介護士を含めて当り外れがあるかも知れません。そうなると、やはり自宅介護が安全、となり、家族の負担が増すのです。
 今回の連続殺人事件を起こしたその有料介護付き老人ホームは、川崎市幸区にあります。ニュースで知ったのですが大きな企業体で100を超す施設を有し、事件のあった施設も立派な建物です。ところが、建物の立派さとは裏腹に従業員はお粗末、この施設では他にも暴行、窃盗などの事件が相次いで発生していたことが明らかになっています。
 連続殺人の犯人とされる元職員のI(23)は、昨年11月に4階の男性(87)、12月にやはり4階の女性(86)、大晦日に6階の女性(96)をベランダから投げ落として殺害した疑いで取り調べを受けています。
 それにしても、信頼して大切な高齢父母を預けた家族からみたら、この事件は信じられない出来事です。
 ところが日本全国でみると、これらは氷山の一角で、不審な死亡事件は闇から闇に葬られている、という老人問題の専門家もいます。
 それでも私は実際に、真剣に施設で働く若い男女の介護士を数多く知っていますので、高齢者養護施設の未来に希望をもっています。
 私は今、母が世話になっている元気村という地元の施設に入居して、3食昼寝風呂付きで執筆仕事が出来たら、と夢想しています。
 但し新たな入居資格は要介護度3以上(母は1)、それにはどうしたらいいのか? これから密かに策を練ります。 

祝・結婚!


錦戸 

大相撲では土俵上で力士が塩を撒きます。
 高く大きく塩を投げるのは琴奨菊、高見盛など人気力士の特権です。
 弱くて不人気な力士が毎回そんな派手なパフォーマンスを続けたら観客から笑われます。
 その大量塩投げの仕草が豪快で大人気だったのは何といっても高砂部屋の水戸泉関でした。
 一回に投げるのが600グラム、仕切り直しごとに投げるから一日2キロ以上、15日間30キロ、年間5場所で150キロです。
 さすがに遠慮して、制限時間後だけ大撒きにしましたが、塩を撒いた直後に頬や胸を叩く所作も人気があったものです。
 得意は突っ張り、押し出し、左四つで上手を引くと滅法強かったのですが、怪我のデパートというあだ名があるほどケガに悩まされて、幕内上位に行くとケガ休場で下位に落ち、また頑張って上に行ってまたケガ、こんなことの繰り返しでした。
 そのため十両にも落ちましたが、その都度頑張って這い上がって幕内に返り咲き東関脇まで上り詰めています。
 しかも、平成4年(1992)の夏場所には西前頭筆頭の位置にあっての快進撃でなんと平幕優勝・・・まったく不思議な力士でした。
 この2月12日(金)、その水戸泉こと現・錦戸親方が22歳年下のソプラノ歌手・小野友葵子さんと結婚の報が流れました。
 それを知った瞬間、私は何となく肩の荷が下りた思いでホッとしました。
 20年ほど前のことですが、茶屋の女将の仲介で、私の知人の娘と水戸泉関との間に縁談が起りました。
 全盛期ながらケガの多い水戸泉に家庭を持たせたら、もっと私生活が安定するのではないか、との世話心からの縁談でした。
 知人から相談を受けて相性をみるとお互いに大吉、私としては同部屋の朝潮ファンでしたから大賛成でした。
 ところが、縁談に乗り気だった知人が突然「この話はなかったことに」と大騒ぎで縁談をぶち壊してしまったのです。
 反対の理由は明確ではありませんが、両家の宗教問題だったかのように記憶しています。
 そのことが、水戸泉関にも好意的だった私としては残念で気掛かりだったのです。
 今、水戸泉関こと錦戸親方の幸せそうな写真の顔を見て、末永く共白髪での幸せを祈りつつ私も一安堵したところです。