投稿者「花見 正樹」のアーカイブ

桜、菜の花、183!


桜、菜の花、183!

 

4月9日(日)は午前中は雨、午後からは雨も止み晴れ間も出て絶好のお花見日和になりました。
都内の桜は一週間前から咲いていましたが、埼玉北部ではこの日が満開、風もなく気温もおだやか、花曇りのいい日です。
私の住む埼玉県久喜市の栗橋地区には、人に知られていない桜の名所が此処かしこにあります。
私の推す一番の名所は、家から50メートルほどの近所の公園だったのですが、道路にはみ出た部分の枝が切られて花が半減、桜はきれいでも枝ぶりが不揃いですから一気にランク落ち、一位に浮上したのが、この写真の桜並木です。
写真をご覧ください!
これは、地盤沈下で有名になった南栗橋駅南側出口から歩いて5分のソメイヨシノのお花見穴場です。
満開の桜が小さな掘割の両岸1キロほど続いていますが、人も車もまばらで満開の桜を一人占めしている感じです。
しかも、ここから数キロの距離に埼玉県有数の桜の名所「権現堂」があって、そちらは連日超満員なのです。
車も人も大渋滞で屋台も並び、田畑を臨時駐車場に替えて大繁盛、人人人でごった返していて、とても近づけません。
しかし、お花見といえば人混みでないと気分が出ない人もいますから、無人のお花見がいいとも限りませんね。


写真の桜堤のすぐ横には一面のアブラナ科アブラナ属の菜の花畑が広がっています。
正面に桜、振り向けば菜の花、どちらも「素晴らしい!」の一語に尽きます。
それにしても、母は杖なしの102歳、息子も81歳、二人合わせて183歳。散り際が美しいのが桜なのに、この親子はいつになったら散るのか? 一向にその気配もありません。
母も息子も体だけは丈夫ですからまた来年も、元気でお花見に来られそうです。

私の新学期



4月1日(土)、さあ、仕事始めだぞ!
4月に入ると桜便りがあちこちから聞こえてきます。3日の月曜日になれば、花見サロンの眼下にある築地小学校には、もうすぐ大きなカバンを背負った小1生徒の姿も見えるはずです。 リクルート姿の新入り会社員もさっそうとご出勤することでしょう。 いよいよ新学年、新学期です。
開運道スクールにも釧路、仙台、川崎などから4月の新入学会員が待機中です。
体調は極めて良好、朝風呂に入って冷たい「飲むヨーグルト」の後に熱いコーヒーで胃をビックリさせて、生卵・納豆・味噌汁に肉野菜炒めに米食の判で押したようなふつうの朝食、これで戦闘態勢は整ったのですが、生憎と土曜日・・・自宅仕事です。
家人と二言三言だけ会話して、ろれつの回り方を確認します。これは土曜日の私の日課です。
なぜ? 土曜の午前中に山口放送のラジオ「土曜いい朝、お早うワイド」の締めに「花見正樹の占いコーナー」があるのです。これはいま固定電話専門、スマホだと断線が怖いからです。
このラジオ番組のスタートは1984(昭和59年)4月、そこからの持ち番組ですから今年で33年目、32年間週1で計算して約1680回、これを毎週土曜日殆ど欠かさず続けたのですから、無事(でもないのですが)で良かった、と胸をなで下ろしています。もちろん、失敗を思い出すと一人で恥じ入って溜息です。
この番組と併行して、この他にレギュラーで、九州朝日放送、山形放送とラジオ3本掛け持ちで、フジテレビは金曜レギュラー、若気の至りで出鱈目な時代でした。
さて、今でも続く山口放送での失敗話、どんな失敗? これは数限りなくあって、本来はここでは言えないことばかり。1番ひどいのはゴールデンウイークで土曜日を忘れていたこと、2番目はタクシーの中で原稿なし、3番目は九州球磨川の鮎釣りの合間、河原で豪雨で原稿が破れて字が見えない! 4番目はハワイのホテルで氏名が違うと連絡拒絶(本名花見正義で宿泊、番組はペンネームの花見正樹)、5番目はアラスカの釣り船でゴールデンサーモンが掛かってしまって番組どころではなかった。6番目は2週続けて同じ原稿を、7番目は・・・もう許される範囲を遥かに超えていて我ながら嫌気がさして来ました。明日にでもに5回目の辞意を申し出ます。
しかし、待てよ、と優柔不断な私は考えます。
先日のプロ野球で一試合28四球? 草野球でもあり得ない投手陣の醜態です。これでもプロ野球で投手を続けるのでしょうか?
森友学園が「安倍晋三記念小学校」名で募金をしていた問題で「妻が関係していたら総理を辞める」? 絶体に辞めませんよ。
これらを考慮すると、私のラジオ番組での失敗は、前向きな努力で埋め合せできる範囲内、こうも思えてきます。
ならば、開き直ってこの4月、見事な満開の桜を待って、全てに新たなスタートを!
こう勝手に決意して、いつも通りの自分に戻っています。
2日(日)のニュースでは、すでに上野や千鳥が淵という桜の名所は沢山のお花見客で賑わっていました。同じ日、埼玉県北部の我が家近くの公園お桜はまだ二分咲き状態で、あと一週間は開花しない模様です。
では、わが仕事場のある築地は? と、3日の月曜日の朝、出勤して上から眺めると、築地小学校の桜はやはりまだ三分咲き(写真)です。
ならば自分もまだ三分咲き、これから満開の花を咲かせるぞ!
以上、私の新学期への抱負です。

季節外れの雪


昨26日は、甲子園での高校野球の激闘も、延長でも決着つかず再試合が二つも続くと言う熱狂的な日曜日でした。
そして迎えた大相撲春場所千秋楽の本番・・・稀勢の里ファンとしては、ケガを乗り越えての出場で大ケガよりは欠場して来場所に期待という気分で、負けてもともとでテレビ画面を眺めていました。
ところが、左は痛くて使えず、右だけで戦ったあの逆転の投げ業・・・しかも本割、決定戦と二度も続けての土俵際の大逆転。
土俵下に転落した照関の目が点、何が起こったのか事態が呑み込めない表情で、土俵上に仁王立ちの稀勢の里を眺めるだけ、「左腕負傷で入院説まで出たのに?」と、驚異の回復力で勝ちを摘んだ横綱を、詐欺師でも見るかのような目で見つめていたのが印象的でした。
でも、稀勢の里関の左手は辛そうでしたから詐欺師ではないのは確かです。
優勝して一夜明けての記者会見では、 新横綱として臨んだ大相撲春場所のエディオンアリーナ大阪での戦いが「一生の思い出になる」とのことでした。まだ30歳、これからが正念場です。
それにしても凄い日曜日が過ぎて、変わったことがなければいいが、と思ったのですが。
やはり、雨戸を開けると表は季節外れの雪でした。

宇宙へ・・・


宇宙へ・・・

孫娘が、1年半のワークホリディを終えてカナダ~オーストラリアから無事帰還、週末は102歳の母を含めて賑やかさが戻ってきました。
海もきれい、動物も自然のまま、楽しい話題で盛り上がっています。
ですが、アメリカのトランプ政権は、地球温暖化協定に反対し、行政管理予算局長は16日の記者会見でこう述べました。
「アメリカは、地球温暖化の研究には、もうお金は使わない。税金の無駄だ」
自国の国益優先で地球は後回しのトランプ大統領の方針で、これは、自国民への人気取りと自国工業生産業への強力な支援になります。
これで、トランプ政権が地球の温暖化対策を後退させる方針を改めて強調し、今後は地球温暖化が急速に進むのがはっきりしました。
では、地球温暖化がこのまま進むとどうなるか? 改めて考えてみます。
地球温暖化問題は、世界がひとつになって解決すべき問題ですが、アメリカや中国のような大国が、地球温暖化を代表する二酸化炭素の垂れ流しですから、どうにもなりません。二酸化炭素のほとんどは人為的なもので、電気の利用、車の排気ガスなど何らかのエネルギー利用で発生します。
最近は、至ることろで省エネが話題になりますが、二酸化炭素の排出量を減らすには、一般家庭以上に、零細町工場を含めた各生産工場の企業努力が必要なのは当然です。
日本やヨーロッパは省エネでも、アメリカが保護政策で二酸化炭素排出OKでは、地球の温暖化防止は成功せず、結果はもう見えています。
これからは、大気汚染が進み、オゾン層の破壊で気温上昇、害虫が大量に発生し、干ばつで農作物の収穫量は激減します。
北極や南極の氷の溶解がさらに促進されて海面が上昇、海抜の低い国は国土が海に沈み人が住めなくなり、農作物を育てる土地も地球上から失われます。
海水の温度上昇で魚の餌になるプランクトンが減少し漁獲量の減少につながります。
大型の台風や竜巻が頻繁に発生して建築物倒壊や人的被害が相次いで発生します。
以上は将来の問題ではなく、すでに現在進行形で悪夢は始まっているのです。
南極や北極の氷が溶け続け、仮に海面の高さが1m上昇すると、南の島々の平地やベネチアは完全に沈没、ベトナムなどは国土の20%近くが海に沈みます。
日本はというと、砂浜の殆どが消え、400万人以上の人が住居を失うことになります。
地球が狭くなったら人類はどうなるか?

昨年の秋9月、航空宇宙分野を先取りする米スペースX社代表・E・マスク氏が、火星に居住地を建設するの創設者計画を発表しました。それによると、数千人を送る事業を10数年以内に始めて、その後、40年から100年後には、火星は100万人が自給自足で暮せる人類の快適な居住地になるというのです。
メキシコで開かれた国際宇宙会議(IACC)で、マスク氏は「これからは、人類が多惑星種になるということです」と語っています。

オランダの民間営利団体である「マーズワン財団」は、2025年からの火星移住計画を発表しています。
この募集に、すでに世界17か国から20万人以上の人が応募してきています。
その中から約1000人が一次審査合格、これを更に100人に絞り込んでいます。
マーズワンの計画を聞くと、火星移住はいよいよ手の届くところまで迫っているのです。
ただし、現時点ではまだ火星移住に課題も残っています。

火星に行くには技術的な問題点がいくつかあります。
現状の火星には液体での水が確認されていない。
太陽から遠いため火星表面に届く太陽エネルギーが地球の半分。
火星の気圧が低いため生活するには宇宙服が必要。
大気が薄く真空状態に近く、生身では生命が危険で酸素補給は?。
・現状の技術では火星到着は可能だが帰還は無理。
・現状では、莫大な資金がかかる(一人150億円以上)。
(これが海外旅行のように格安になれば?)
・建築資材、生活用品、給排水・暖冷房など各設備の運搬、工事作業員などの補給。

以上の課題の全てを10年以内にクリアーできれば火星に住む事が可能になります。

ついでに述べれば、
火星の1日の長さは、24時間39分
火星の陸地部分は28・4%(地球は29・2%)。
火星の赤道傾斜角は、24・19°(地球は23・44°)。
火星の1年の長さは、地球より二倍近い1.88年です。
各季節の長さも同じく地球の約2倍、これは公転周期が長いからです。
火星からみた天井は白鳥座の方向(地球は小熊座)です。
火星の重力は、地球の三分の一。
火星の気候はとても寒く、平均表面温度はー43Cです。
(最低温度はー140℃を記録。赤道付近くで20℃前後。
火星には地磁気がないため、宇宙からの有害な放射線を直接浴びる。

あれこれ言えば面倒が多すぎて、行く気にはなれません。
なにしろ、火星にはオゾン層がありませんから、酸素ボンベを背負った宇宙服で生活することになります。
しかも、寒暖差が激しく、その上、宇宙服で防御しても放射線を浴びるは嫌な気分です。
住居も、コロニーのような建物を建てるにしても大変だし、宇宙船では狭すぎるし・・・。
以前から、火星に水があるのか? は論争の種ですが、極地に氷らしき物体が確認されていますので凍土からでも水はとれます。結論として、火星に水は存在するのです。

昔、私達の祖先は、不自由ながら安全な樹上生活を選ぶか、危険ながら自由な地上生活を選ぶか、二者選択に迫られました。
いま、それと全く同じ状況なのです。私達の世代は現状でいいのですが、何万年後、いや、場合によっては数十年後には、答えは出ている可能性もあります。
いま冒険して他の惑星に移って宇宙人化して生き伸びるか、地球にしがみついて絶滅種に至るか、この二者選択です。
原子力至上主義で各国が核開発を進めた結果、いくら核の廃材を地下に埋めても、いつかは滲出しますから絶滅は時間の問題、とうに人類を滅亡させるだけの有害な原子放射線量は超えているのです。
多分、その答えの一部は、近く起るであろう核戦争によって証明されるはずです。

さて、話は火星に戻ります。
日本でも、火星移住計画プロジェクトが動き始めているのを、あなたはご存知ですか?
日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙船を模した外部と行き来できない閉鎖環境に2週間滞在する生体実験への参加者募集を始めています。この実験は、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士のストレスを客観的に測る手法を見つけるために必要なことで、この実験への参加者には協力費として38万円が支給されるのです。
過酷な宇宙隔離ツアー生活の実体験で、この2月に実施された体験ツアーには、8人の募集になんと4400人以上の応募がありました。
研究責任者でもある宇宙飛行士の古川聡さんは、宇宙に興味がある人が潜在的にこれほど多いとは・・・と驚いていましたが、宇宙に興味がなくても、2週間で38万円の臨時収入に魅力を感じる人も少なくないはずです。

今回4400人から選ばれた8人は、茨城県つくば市にあるJAXA・筑波宇宙センター)にある大型バス2台分ほどの宇宙船そのままの円形で広い訓練施設内に、外部と遮断された宇宙飛行中の状態で滞在します。
私が、これを知ったのは先月のある日、末娘の電話からです。
「2週間ばかり、連絡がとれないからね」
「旅行か?」
「それに近いんだけど・・・」
日頃ははっきりものを言う娘が、なんとなく歯切れが悪いのです。
そこで分かったことは、この実験の内容は家族にも漏らさないという誓約書が交わされていることです。
と、いうわけで細かいことは言えませんが、マンガ「宇宙兄弟」に出てくる宇宙飛行士が訓練に使うカプセルルームそのままで、男女8人が、歴代の宇宙飛行士が訓練に用いた大部屋で同居2週間、さまざまなテーマに取り組むのです。
外部との連絡が途絶えた中で、種々なディベートやパソコン作業、簡単なロボット作成などの課題をこなして暮らすのです。
その間、血液、唾液、尿などの数値や作業速度、表情や声などから数十の項目を測定して、ストレスチェックをします。
このようにして、一般人の宇宙旅行における体調の変化やストレスの指標を見つけることを目的にした国家プロジェクトの実験です。
私自身、半世紀近い昔にカプセルを用いて、日本で最初のストレス解消サロンを開いた経緯があるだけに、宇宙訓練から帰還した娘の話には興味津々、参考になることも多々ありました。ただ、ここで守秘義務の壁があって私にも話せないのですから、仮に私が知っていてもここでは語れません。
JAXAは今後も実験を続けるそうで、次回公募の締め切りは8月3日まで。次
次回は男性のみ8人で20~55歳までの健康な方、書類選考と面談で、選ばれた参加者は9月13日~26日までの2週間滞在です。
専用サイト(http://www.jcvn.jp/jaxa02/別ウインドウで開きます)。

私はいま、こう考えています。
宇宙訓練帰還の娘と入れ替わりにオーストラリア帰りの孫娘を次々回の女性も応募できる回に応募させて、いずれ火星に・・・火星で結婚して子供が出来れば大成功です。
これで私の子孫が何万年後かには、人類が滅亡した地球を横目に、元気で宇宙を飛び回っているかも知れないのです。
これが結果オーライであれば、地球を汚すトランプさんは我が家の将来にとって恩人に・・・ん?

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蔵書の終活


仲間と語る話題をここに載せたいのはヤマヤマですが、それは成りません。
昨日4日(土)もそれで危うく失敗をやらかすところでした。
テレビや新聞でトップ記事になる政治絡み問題を語るのは相手によりけり、それを忘れていたのです。
昨日、うっかりしてラジオの持ち番組で、いま話題の森友学園の話題から入ろうとして、スタジオの相棒キャスターから阻止されました。
それも当然、安倍総理の地元メディアですから、触らぬ神に祟りなし、で、余計な一言でモメるのは「ご免!」なのです。
私は何ら影響ありませんが、キャスターが一緒になって相槌を打っていたら番組終了後に「時事番組じゃないぞ!」ぐらいは言われます。確かに占い番組なのに日頃から話題が飛び過ぎていると少しは反省しています。いくら私とはツーカーのベテランキャスターでも避けねばならない話題もあることにもっと早く気づくべきでした。
ともあれ私も阿吽の呼吸で、我が家の「梅にウグイス」へと無難に話題を切り替えて番組はいつも通りのハッピーエンド、やれやれです。
でも、これで安倍総理がかなり神経質にマスコミに手を回しているのを感じました。これはもうグレイより黒に近い様子です。
だからといって、築地の駅前にいて仲間に寿司屋の店長がいる立場では、築地の裏話もうっかり出せません。そこで今日のこの場は無難に本の話題、それも「ツンドクブック」、いわゆるデッドストック本の始末不始末の話です。
NETで知ったのですが、岡山県高梁市教育委員会支援の民間運営図書館が、高野山大名誉教授故F氏のご遺族から寄贈された1万6千冊余の寄贈本をダンボールに入れたまま約10年間保管した結果、職員不足や書庫の制約などで活用できず、ついに貴重な一部の書籍を除くほぼ全ての書籍を廃棄処分に決定しました。驚いたご遺族が返却を求めて、今は故人のご実家に保存されているという話題です。
この話はどちらも万々歳とはならず、深刻な問題が残ります。しかも、これは他人ごとではありません。明日は我が身です。
ご遺族としては「市民のお役に立てず残念!」と同時に、大量の本の置き場にお困りのはずです。
図書館側も残念なはず、なにしろ内容が、万葉集、地元の儒者・山田方谷関係書籍、源氏物語、チェーホフ全集、古典、国文学、外国文学のほか、絶版になった哲学や仏教の専門書など貴重な本揃いで、それぞれの関係者から見れば垂涎の的になる蔵書です。
図書館の立場も無理はありません。図書館の収納限界は7万冊でFさんの蔵書が届く前から満杯。では、ご寄贈書籍はどうしたか?
検索出来るようにして図書館から8キロ離れた廃校になった高校の体育館に保存し、必要に応じて職員が取りに行く予定でした。しかし、人手がありません。それに、こちらの図書館の来場者数が半端ではありません。一日2千~3千人とべらぼうに多いのです。
さらに、貸出図書用の表紙のコーティングやタグの装着にパソコン処理などの費用が一冊約200円、1万6千冊で約320万円、それに書庫が要ります。人もお金も物も予算外・・・で、ダンボール保管のやむなきに至ったものと推察します。
私の親しい知人では、元中央公論社の婦人公論編集長だった故M氏、武蔵野大学学長だった文芸評論家の故O先生、現在は高給高齢者施設に入居している元文芸春秋社社長のT先輩、この3人の書籍持ちが前記のFさん以上の書籍持ちで、その処分に苦慮されていました。
M氏はJR目黒駅南口から数分の好位置に広い庭付きの6階建てマンションを持ち、私も仲間の集会用に一部屋借りていましたから、そのマンション地下にある図書館兼書斎はいい喫茶室になっていました。
早稲田大学教授だったM氏の父親は、シルクロード研究の権威で、その関係の蔵書もかなりありますが、本人(故M氏)が自社から発刊される書物を運び込む上に、知人友人から寄贈される本で書庫は超満員、顔を見る度に「持ってってくれ」です。
私が今になって後悔しているのは、たった一冊の和とじの古書です。それは、故M氏の祖祖父の日記で、高杉晋作と上海に行って、ピストルを一緒に買った話が載っていたのです。その高杉が買ったピストルが坂本龍馬に渡った可能性もあり、その本を「くれ」と言ったら貰えただけに残念です。それがあれば、龍馬研究家の小美濃清明講師の書きネタが一つ増えたのにと、それも残念です。
その替わり、中央公論社発刊の「歴史と人物」だけは古いのから全部頂戴していましたから、創刊号から全巻揃っています。残念ながら、大出俊幸元社長の新人物往来社「歴史読本」に撃沈されて廃刊になりましたが、筆者も内容もさほど差はありません。今の私には手元にある「歴人」も「歴読」も仲良く役立っています。
武蔵野大学(前武蔵野女子大学)元学長で三等叙勲の文芸評論家O先生宅の地下書庫も圧巻でした。M氏宅地下書庫が雑然としていたのに比して整然ととしていて、しかも高価な有名作家の初版本ばかりがズラリ・・・地方の図書館など足元にも及びません。文芸評論家のO先生が、ご自分の主刊する同人誌で一言でも新人の文章を取り上げると、その文筆かはたちまち注目されますので、全国の同人誌が発行される度に送られてきます。本人は、私と銀座でコーヒーを飲んで無駄話をしていたりしますから同人誌に目を通す暇などありません。
家に帰って気が向いたら適当に、ひょいと送られていた同人誌を手に取ってパラパラとめくり、2,3人の文章に目を止めて、メモ帳に何やら書き込み、それで作業は終了、ものの5分も掛かりません。それでいて、あとで文章をみますと流石に文芸評論家、しっかりとツボを押さえて毀誉褒貶を相手に伝えています。こればかりはなかなか出来ません。
晩年、胃を手術した上に糖尿病でかなり重症でしたが講演が多く、私が運転手兼ピンチヒッターで温泉泊まりの地方講演によく行きました。主催者には、万が一、途中で講師がダウンしたら、文学論から易占の講演になるが「いいか?」と言うと、殆ど「それもお願いします」と言われますが、私は当然固辞します。文藝論より占いの話のほうが面白いに決まっているからです。
故人にはなられましたがO先生、いまだに開運道「日本文芸学院」の名誉会長です。たまには見てください。
M氏、O先生の書庫は数万冊でしたが、文芸春秋社・元社長のTさんの貴重な蔵書は10トントラックで神保町の古本屋に引き取られたそうです。Tさんの自宅二部屋ぎっしりという蔵書には処分したくないものも沢山あったはずですが、奥さんに先立たれて子供もなし、終活を考えての決断で、自宅を処分して高級老人施設に入居したのですが、その選択が良かったのか悪かったのか、いまだに悩んでいます。
このTさんと一番親しい友人は開運村の癒しの部屋「佐藤堅太郎・旅の絵日記」でお馴染みの佐藤講師です。
さて私・・・週末は孫など泊り客がいると狭い書斎で雑然とした本と鮎道具に囲まれてのんびり仕事、誰もいないと目の前10メートル近い細長空間のだだっ広い「戊辰」専用書斎でのんびり仕事、今日はこのパターンですから、これから「戊辰」に掛かります。

猛毒化学兵器・VX


 

2月13日に発生したマレーシヤでの金正男(キム・ジョンナム)氏毒殺事件は、24日の警察発表でVXと呼ばれる、過去に知られたサリン以上に猛毒の国連禁止化学兵器の使用と判明し、また新たな波紋が広がっています。
この薬物は、国連安保理決議687号で大量破壊兵器に分類されていて、国際的にも化学兵器禁止条約で製造や流通が禁止されている猛毒性物質で、いま世界で知られている薬物では最も危険な有毒神経刺激剤制で、微量のVXに触れただけで人の命は数分間で奪われます。
では、なぜ金正男氏の顔に素手で薬剤を塗った容疑者の女二人が死亡しないかというと、それぞれが別の未完成薬剤を手に塗って、金正男氏の顔の上で塗りたくってVXを合成させたからと推察されます。その証拠に先に顔から手を放した女性は比較的敬称で、後まで顔に触れていた女性は、完成に近いVXに触れたことによって今も瀕死の重傷であることでも理解できます。
国際的な情報では、この0,2グラムで人を殺せる猛毒のVXやサリンを、北朝鮮は化学兵器として2500~5000トンを貯蔵していると推定しています。単純計算で、5000トンあれば2億5000万人は殺戮できることになり、ミサイルなしでも近隣の国を抹殺できることになります。
腹違いの弟が兄を殺すという人道に反した行為は、日本の中世から戦国時代にかけてはないこともありませんが、対立もしてもいない無力の兄を「存在が邪魔」というだけで暗殺するなど、現代社会では許されるべき行為ではありません。これで北の将軍様は墓穴を掘ったのは間違いありません。この金正男暗殺日からは、自分自身が側近からの暗殺または軍部クーデター、さらには国民革命による殺害などの悪夢が現実になる日へのカウントダウンが始まったことに気づくべきです。今からでも、拉致問題や核軍拡などの国際的な批判に耳を傾けて、対応を改めて周辺国と共存共栄に発展すべく努力して国際社会に名を残し、「ノーベル平和賞」を頂くように豹変すれば君子になれます。
半世紀以上のひと昔前、「地上の最後の楽園」という謳い文句で日系二世などを呼び戻した時期があり、誰もがそれを信じました。
その実態は、皆さまご承知の通りです。
話は、化学兵器VXからサリン・・・オウム真理教なる犯罪集団の犯した地下鉄サリン事件に向います。
平成7年(1995)3月20日のことでした。
私は朝、埼玉県の栗橋からの通勤で北千住経由で銀座線で自分の事務所(当時は銀座)に出勤、その途上で事件を知りました。
事件発生は午前8時頃、地下鉄丸ノ内線、日比谷線、千代田線の乗客や乗務員、築地駅の駅員などが原因不明の薬物らしきものに被害にあって死者も出ていて交通網は寸断、いずこもパニックとの車内放送でした。
事務所に飛び込むとすぐ、ソニー製大型撮影機を担いで相棒のM氏(同年の釣り仲間で元化学工業系新聞社出身)と走って築地駅に駆けつけ、消防隊が運び出す毛布を被った被害者や死体を撮ったり、青い顔の被害者からコメントをもらったりで大忙しでした。
オウム真理教は、坂本堤弁護士一家殺害事件、松本サリン事件、地下鉄サリン事件と三つの許し難き大きな犯罪事件を犯しています。
私は当時、米沢新聞東京支社長で、2ケ月前に阪神神戸大地震で折り畳み自転車寝袋で泊りで燻っている焼け跡から出た死体も見慣れて腹は据わっていましたから、悲惨な思いと戦場にいるかのような高揚した気分で取材し、地方の小新聞に余分な原稿を送って紙面を割かせたものでした。
その時にオウム真理教が用いたサリンが、今回のVX同様に悪魔の薬剤だったのおです。
その他にも、池田大作サリン襲撃未遂事件、滝本太郎弁護士サリン襲撃事件も引き起こし、その上、化学兵器によるクーデターで日本を乗っ取る計画だったそうですから、そこまで取材をすると、朝廷はともかく、衆参両議院、政財界や自衛隊、警察をはじめ、各地行政への根回しが何ひとつ出来ていないことから、単なる妄想集団の反社会行動犯罪としか映らず、何ら同情も弁護の余地も考え付きませんでした。
事件発生後の8時10分過ぎ頃から日比谷線は、あちこちの駅で乗客が倒れはじめ、また運転士も以上に気付き、築地駅と神谷町駅で緊急停車、各駅の車両が停まって、あちこちで被害が拡大したものです。
被害者を大量に運び込まれた築地の聖路加国際病院では、医師にとって未知の現象ながら農薬の有機リン系薬剤中毒に似ているとみて、それに対応するPAM(プラリドキシムヨウ化メチル)を薬品問屋に緊急要請します。ところが、首都圏には農薬対応の薬品在庫はどこにもありません。そこで全国の病院や製薬会社から、新幹線駅渡し、自動車便などでかき集めました。これで一気に被害者の症状が好転するはずでした。ところが、症状は悪化するばかりです。私もM氏も化学畑の出で毒物劇物取扱責任者ですから、農薬中毒の対症法ぐらいまでは知っています。しかし、農薬にしては被害者の苦しみ方が異常なので、「これは化学兵器だな」までは取材で見当はついたのですがサリンまでは知りませんでした。
その惨情をテレビで見た信州大学医学部附属病院第三内科の柳澤信夫教授が、被害者の症状から前年に発生した「松本サリン事件」の被害状況と同じことに気付き、その対処法を東京の該当する病院にファックスですぐ伝えたことによって、すぐ適切な治療ができるようになったのです。それによると、有機リン系農薬中毒の治療には必要なPAMなら1日2本で済むが、サリンの治療には1時間1本、24時間対応で24本必要であることが分かったのです。
そうなるとPAMが大量に不足します。そこで、陸上自衛隊保有の化学兵器用対策ストックPAM2,800セット、さらに、農薬製造の住友化学が農薬解毒用に製造所持していたPAMを大量に提供してもらって急場をしのいだのですが、北朝鮮が、サリン以上の猛毒VXを5千トンも所持していることを考慮すると、各家庭が家族救済用のPAMを用意するしかありません。これはもう他人ごとではありません。私達は知らぬ間に戦時体制のワナに嵌っているのかも知れないのです。
なお、松本サリン事件は、死者8人、軽・重症者660人。地下鉄サリン事件は、死者12人(13人とも)、軽・重症者6,300人。
その他に弁護士一家殺人事件や身内での殺人事件が多発していますが、もう書く気にもなりません。
小説にと考えて細かい取材も終えていますが、ただ、麻原彰晃被告の死刑執行を引き延ばしている政治的理由だけは図り知れません。

追悼・山中毅(つよし)!


 ここのところ身の回りの訃報が続きます。
昨年は、小川宏ショーの小川さん、私もレギュラー出演者の一人で、二人で山陰地方に講演旅行に出掛けたこともあり、家族付き合いだった仲だけに、思い出はいっぱいあり過ぎて辛いです。開運村HPの常連エッセイスト・村山恵美子さん、元ダイヤモンド社社長・岩佐豊氏の死も痛手です。さらに辛いのは、この1月に訃報に接した京都府綾部市の倉橋まゆみさん。私が執筆中の綾部市を舞台の小説の材料にと、エッセイでの情報提供を頂きながら出版前の突然の死ですから私にとっても大打撃です。早速、今日から日本文芸学院の投稿欄に掲載を始めました。故人の遺志を継いで、その旦那さんから引き続き情報提供を頂けるだけに、是が非でも「綾部の里に花が咲く」は出版しなければなりません。
そして先日、私にとって弟のような存在でもあった山中毅氏の訃報、これもまた辛いことです。昨年の暮れ、食事も喉を通らない体で、どうしても会いたいからと、途中の駅で休憩しながら私に会いに来てくれたのがラスト外出で、その後に入院したとのこと、古武士を思わせる律儀で不器用な男でした。私との縁は、私と親しかった友人が早大水泳部で山中氏の2年先輩の教育係りだった関係からです。その友人は、太田勝(まさる)といって平泳ぎでアジア大会は金でしたが五輪では活躍できませんでした。その太田勝氏は、フジテレビでプロ野球ニュースの担当プロデューサーとして活躍しましたから実社会では成功しましたが、かなり前に早逝しましています。
山中氏は、アニマル渡辺ら五輪組やプロ野球、力士などスポーツ仲間と私の事務所に入り浸っていた時期がありました。山中氏の選手時代の全盛期には100mから1500mまでの自由形で日本選手で勝てるのはいなかったのですが、先輩の古賀選手の貫禄で山中選手は100mには出場しませんでした。したがって100mだけは古賀選手の独壇場でした。
山中選手は石川県輪島市出身で、輪島高3年から五輪出場、1956年メルボルン、60年ローマ、64年東京オリンピックの3大会に出て、合計4ケの銀メダルを獲得しています。そのように大活躍だった山中氏本人はいつも、「銀4ケより金1ケでよかったのに」とボヤいていたものです。
肺活量も普通の人の二倍以上、そんな山中氏でも病には勝てず糖尿病で週3回の透析でつに肺炎を患って帰らぬ人になりました。
40年も以前のこと、プロ野球中日ドラゴンズの4番打者だった江藤慎一氏も私の事務所にいた時代がありました。江藤選手はセパ両リーグの本塁打王、引退後は監督もしたことがありますが、引退後、少年野球の指導団体を立ち上げていました。そこに山中氏と私が顧問という形で参加して江藤氏をバックアップしたこともあります。
その江藤氏もすでに亡く、徐々に櫛の歯が抜けて周囲がスカスカになってくる感じです。
そろそろ間違いなく自分の番なのですが、102歳で元気な母親を抱えているだけに、そう簡単には逝けません。もう少ししぶとく生きて、やりかけ仕事を出来るところからボチボチ完成させて参ります。

世界らん展+龍馬の手紙


2月10日(金)、今年も「世界らん展日本大賞2017」内覧会に招待されて行って参りました。
午前中の審査で、本年度の「日本大賞」の花が決定し表彰式が終って、内覧会が始まりました。
一般公開は明日の日曜日からとあって取材と関係者が和気あいあいの雰囲気で各地を代表する洋らん会の作品などを楽しんでいました。
私がいつもご招待を頂く須和田農園の前社長・故江尻光一氏は、第一回目に最高の栄誉である日本大賞を得て以来、生涯に3度の世界らん展大賞を得ていて、その記録はまだ破られていません。氏は、NHKの日曜園芸の洋らん部門の常連講師でしたが、それも今はご長男が継いでいるようです。私の築地サロンにふくよかに咲く洋らんは、その江尻家からの賜りものです。

さて、今日11日(土)は、霞が関ビル35階の霞会館で行われた「第8回高知ふるさとミーティング」に参加して参りました。
この日のメインテーマが、坂本龍馬暗殺5日前に龍馬が福井藩重役の中根雪江宛てに出した書状についてのパネルディスカッションで、この手紙をテレビで紹介した京都国立博物館の宮川上席研究員、尾崎高知県知事、坂本龍馬本家10代目などと共に、開運道講師で坂本龍馬研究の第一人者・小美濃清明氏が壇上に上がるので応援参加したものです。
徳川慶喜の大政奉還後の政権構想で龍馬が初めて「新国家」という言葉を手紙の中に書いて、新政府幹部に推挙した三岡八郎(後の由利公正で財政に詳しい)の早い出仕を、藩の重臣・中根雪江(ゆきえ・せっこう)に懇願する内容となっています。
この書状は縦約16cm、横約92cmの和紙に毛筆書きの直筆で、封紙には龍馬が偽名に使った「才谷楳(うめ)太郎」、本文中には「龍馬」の署名があります。3月4日から県立高知城歴史博物館で一般公開されます。

唯我独尊(ゆいがどくそん)


アメリカの出来立てホヤホヤのトランプ大統領は矢継ぎ早やに保護主義的な政策を実行していますが、これを危惧する専門家もいます。
メキシコ国境に壁を作るそうですが、メキシコ側は壁の下に穴を掘って対抗します。壁代と穴掘り代のどちらが髙くつくか、実業家のトランプ氏が分からないのでしょうか?

いま、私達が伝え聞くトランプ大統領の施政方針は、オバマ元大統領の否定で、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)からの離脱、医療保険制度改革の撤廃、NAFTA(北米自由貿易協定)の再交渉、メキシコとの国境沿い「壁建設」、不法移民規制、不法移民に寛容な都市への交付金削減、自国の労働者活用、輸入制限&輸出奨励・・・ここまでは見えました。国内産業を優遇して自国の労働者に職を与え、自国を繫栄させるための策だから何が悪い! とトランプさんは開き直ります。
まず、日本や中国からの品物には高額な関税を掛けて売れなくし、今まで髙くて売れなかったアメリカ産の品物が売れるようにする。これでアメリカの製造会社は儲かります。アメリカの国民は、今まで安い輸入品で間に合ったのに、今回からは高い自国産を買うことになり、予算が減りますから他の品の購買を控えます。それでも必需品だけは買わなければなりません。必ずしも収入が増えるとは限りませんので自国の高い製品を買わなければならない羽目になりアメリカ国民の生活はさらに苦しくなります。

日本はもっと深刻です。
もしも関税を撤廃したら、外国の米や肉が国内の五分の一ぐらいの安値でどかっと入ってきます。そうなったら?
外米はまずい、牛肉は危ない、と言っても外食関係などはとびつくはずです。これで日本の農家や酪農家は壊滅です。
たまたま中国産は安かろう悪かろうで何とか食い止めていますが、安くて美味しい食品や製品がどかどかっと入って、それで充分間に合ったら? 農家や酪農家や町工場の倒産と引き換えに、生活費が安くなったサラリーマンの生活は豊かになるのでしょうか? それが、ならないのです。理由は、勤め先が倒産するからです。
これがあるゆえに、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)は、両刃の剣といわれます。一部の生産業者には致命的になって倒産必死、それを政府が補助金を出してフォローするという各業界との協定でスタートしますが、こんな約束は政権交代で軽く消滅です。
いずれにしても、トランプ米大統領の極端な保護政策は、アメリカ、日本、世界にとっても絶体にマイナスです。

5日、東京都千代田区の区長戦の結果が出ました。
この区長選は、小池百合子東京都知事と自民党との代理戦争といわれていましたが、小池都知事が支援した現職の石川雅己区長が自民推薦の与謝野信候補を3倍以上もの大差で勝利しました。これで、小池都知事の鼻息はさらに荒くなり、これからはがむしゃらに反対勢力潰しを推進するはずです。
トランプ大統領と小池都知事・・・政治スタイルはまるで違いますが唯我独尊ぶりだけは似ているような気がします。

人の言葉!



新横綱が誕生しました。
2017年初場所、稀勢の里が千秋楽に白鵬を倒して14勝1敗で優勝、過去数場所の勝率と併せて横綱に推薦されついに19年ぶりに日本人横綱が誕生、日本中の相撲ファンが喜びに湧いたばかりです。
横綱伝達式での口上は「横綱の名に恥じぬよう精進いたします」でした。実に素直な言葉ではありませんか。
この栄誉は猛稽古と努力の末につかんだ結果で初土俵から15年、晴れの新横綱奉納土俵入りでの攻防兼備の雲竜型披露も2万人近い大観衆が集まるという大盛況で万々歳です。横綱受諾の口上も「横綱の名に恥じぬよう、精進いたします」、稀勢の里らしいシンプルさで好感がもてます。
この新横綱の1敗はライバルの琴奨菊の得意技「がぶり寄り」に完敗でした。
優勝して新横綱になった稀勢の里にただ一人勝った大関・琴奨菊が負け越しで大関陥落ですから、相撲の世界も無情です。
つい1年前の同じ初場所千秋楽に大関・豪栄道に勝って14勝1敗で初優勝、日本人力士として10年ぶり優勝を決めて、翌場所の成績次第では横綱! と歓喜と感動ですっかりお祝い気分だったのは皆さんもまだ記憶にあるはずです。それも、琴奨菊自身の膝の故障などのあってか不甲斐ない成績が続いての大関陥落・・・関脇玉鷲に押し出されて無念の負け越しで大関陥落が決まったとき控室で涙を拭いていた琴奨菊をNHKのカメラは無じぃうにも映し出しましたが、私はもらい泣きをしながら、武士の情けを知らぬヤツと怒りながらも、それもこれもプロ根性と執筆を業とする自分を恥じていました。
その琴奨菊の言葉もまた正直、くじけてなどいません。
「これが今の力。負けて終わりじゃないから。辞めたら終わりだから。気持ちを立て直してやっていきたい」、です。
いずれにしても、琴奨菊関も膝を治して奮起して返り咲き横綱になって稀勢の里関と日本人横綱同士で覇を競ってほしいもの。若手の台頭著しい角界にあって老兵が消えてゆくのか、ファンは大きな関心を以て見守っているところです。


海外では、トランプ旋風が吹き荒れています。
政府はいま、トランプ米大統領が主張する日米2国間の貿易交渉に応じると方向転換で大慌てです。
つい先日、安部首相は、TPP(環太平洋経済連携協定)離脱を決めたトランプ大統領を説得して「翻意させる」と大見得を切っていたのに、首脳会談で2国間交渉を強く求められたら「仕方ない」とトーンダウンするのは目に見えています。今回の階段も、過日のプーチン大統領との山口会談に次ぐ屈辱外交になりそうな雰囲気です。あの時も事前に大風呂敷を広げながら経済援助などマイナス国益だけを約束させられての負け戦さでした。
て尻つぼみ、その繰り返しが安倍政権の実績であることを国民は知らなすぎます。
今回も、安倍総理は、「トランプ氏が対日赤字を批判する自動車貿易については、日本側の立場から反論していく。米国だけでなく、様々な2国間の交渉で、日本が一方的に譲歩することははない。国益を最大化する最善の道を取っていく」と語っています。その通りに日本の農工業を守れるのか、見守っていきたいと思います。
しかも、トランプ大統領がすでにTTP離脱を大統領令に署名して発令したにもっ拘わらず、安倍総理はこの1月26日の衆議院の予算委員会で未だに「米国のTPPへの復帰を説得することが日本の基本姿勢である」と出来もしないことを再び強調しているのですから、総理は何を考えているのだろう、と疑いの目で見てしまうのは仕方ないことです。
トランプ大統領の言葉に、こんな一言がありました。
「過小評価されるのはいいことだ」
これは、自分の評判の悪さと揺らぎない自信の裏返しであるのは当然です。
誰が考えても、阿部総理とトランプ大統領では役者が違います。2国間交渉になれば、日本が慎重な農産品でも、トランプ政権は容赦なくTPP協定より踏み込んだ譲歩を求めてくるのは確実で、それに応じれば日本の農業は壊滅、安部政権にとっても大きな打撃になりかねません。それを知らない総理ではないのですがトランプの強権に太刀打ちする術がないのです。なのに、総理の強気の発言は続きます。
そこで、はたと気づきました。
安倍総理の強気の発言には裏があるのではないか? そうでなければ、そこまで強気にはなれません。
それは、トランプ大統領の暗殺です。その企てが安倍総理の耳に入っているからこそ強気になれるのではないか?
トランプ大統領の就任後の支持率は45%(ギャラップ社調べ)という低い人気です。これだけ嫌われれば、アメリカ国内の反トランプ陣営の不穏分子が、大統領抹殺を図っても何の不思議もありません。
選挙演説中にも、暴漢に襲われそうになって警護員(ボディガード)が暴漢を取り押さえたこともあり、今でも「殺害脅迫」などがメールなどで届くそうですし、レバノンの諜報機関や元CIA(米中央情報局)工作員の証言などにも、過去の暗殺計画が明らかにされています。
組織的な暗殺計画は、世界中に網の目のように張り巡らされた諜報機関の探索で未然に防げても、数人の不良分子による突発的な凶行はなかなか防御しにくいものです。アメリカのFBIなどは今、トランプ大統領暗殺計画に敏感に反応しているはずです。
私も以前、警視庁出身の友人が社長を務めるボディガード派遣専門の警備会社の顧問をしていた時代があります。ある年の国政選挙は荒れに荒れ、穏やかならぬ情報が乱れ飛び警備会社は人手不足で猫の手も借りたいほど忙しい時がありました。そんな時、ある国際学者の選挙事務所からの依頼があり、脅迫メールがあって身の危険があるので至急警護を、という依頼です。もう契約社員も臨時雇いも出払ってしまい、残ったのは私だけとのこと、多少の顧問料を頂戴している手前、見て見ぬふりは出来ません。直ちに自分の事務所を休んで英国製防弾チョッキを着込み、鉄板入りカバンに振り出し式警棒での出勤で、依頼されたターゲットを数日間、選挙カーに同乗して無事に警護しました。幸いにも、犯行予告があったにも関わらず犯人は現れず、私も無傷で済みましたが、毎日、周囲に気配りしての緊張感はいい精神修養にはなります。今でも、ふと、暴漢が人混みの中から銃で撃ったら私には防ぎようがなかった、と自分の無力さを感じています。
アメリカでは、過去に4人もの現職大統領が暗殺され、暗殺計画を探知して未然に防いだのを加えると全部で16件です。
これからみても、それ以上に敵の多いトランプ氏が実の危険にさらされるのはごく当たり前の話です。そうなると、これから、多くの演説会、講演、イベント、国際会議などに身体をさらすトランプ大統領の危険度はうなぎ登りに髙くなります。
それにしても、安部総理の言葉は自信に溢れています。
「アメリカを、TPPに引き戻します」
この自信満々の口調の意味は、トランプ大統領暗殺後の次期大統領との交渉を示唆するもので、あながち風呂敷やほら話ではないのかも知れません。
FBIからの極秘情報がひそかに総理官邸に流れている・・・まさか? とは思いますが。