お元気ですか？
最近、炭酸水素ナトリウム法なる美容法が密かなブ
ームだそうです。化学畑出身の私としては一応、気に
せずにはいられません。
炭酸水素ナトリウム塩は細かい白色結晶で、加熱す
ると二酸化炭素を発生して炭酸ナトリウム（重曹）に
なります。ナトリウム塩ですから当然、その水溶液は
弱アルカリ性です。
弱アルカリ性ですから洗剤に使えます。
その上、医薬品にも消火剤にも使われ、重曹は食品
としても重宝されています。お好み焼きやパンつくり
に使われたりします。
これが美容に？ 若返りという効能も聞きます。
家の壁や床、畳などの掃除に使われる重曹ですから
肌の掃除にも効くのは当然かも知れませんね。
聞くところによると、その用途は、洗顔、シャンプ
ー、歯磨き、飲料と留まることを知りません。
美のためには何にでも飛び付く女性心理は、私のご
とく無粋な隠居にはとんと分からぬもの。
ま、美味しいパンのようにふっくらと仕上がるかど
うか、お試しください。責任はとりませんが。
一転して国策問題です。
いよいよ国民の賛否両論をニ分してのＴＰＰ（環太
平洋戦略的経済連携協定）交渉が始まりました。
これは、私達にとって見逃せない重大問題なのは間
違いありません。
各国との個別交渉などは見え見えの形式だけで、参
加は野田総理の既成路線です。野田総理は、やっとオ
バマ米大統領の脅しと期待に応えて胸をなで降ろして
いるはずです。これで、アメリカ産の穀類食肉類は怒
涛の如く流れ込むのは確実です。
これによって国内の農家や酪農家は疲弊し、生き残
りを賭けた農家の悲惨なあがきが気始まります。
母方の実家は東北の兼業農家です。電話で話した甥
は、どんなに頑張ってじり貧状態が続くが、静観する
しかないと諦め声です。
産業界は、ＴＰＰ参加に賛成して国境の垣根を取っ
払って海外雄飛を図ると悲壮な覚悟を表明しました。
しかし、いざとなると産業界の飛躍もそう簡単では
ありません。
「ＴＰＰに参加しなければ日本に将来はない」
自分の事業がそろそろ展開期を迎えつつあるユニク
ログループの柳井会長は、こう述べます。
日本の優良企業の生産工場が軒並み海外移転したあ
と、日本人を大量に移住させては？ そうはいきませ
ん。現地募集は、日本人より遥かに安い賃金だからこ
その海外進出です。
それに、日本の若者は海外への長期赴任を望んでい
ません。出向社員は口々に国情の違いや言葉の壁、治
安、国民性による相互信頼の難しさ、それらを言うそ
うです。
日本で１，２を争う家電産業の某社の例では、従業
員２千人の工場で日本人はわずか３～５人というので
すから、出向社員の苦労は大変なものと推察できます。
すでに、薄型テレビなど輸出主要商品で、日本は韓
国製品に太刀打ちできなくなっています。
こうした日本企業の海外への脱出の動きは、ついに
鉄鋼業界まで動かしています。これからは、ますます
国内脱出の傾向が加速するはずです。
日本の各企業は貿易自由化にも出遅れ、超円高にも
負け、東日本大震災後の電力不足での生産不調などで
ますます国際的な競争力は低下の一途にあります。
これはもう下り坂で勢いがついて、もうどうにもな
りません。
このままではもう、生産拠点移動、海外への移転は
生き残るための必須条件とも思えます そうなると国
内での空洞化が加速し、雇用や賃金が悪化し個人消費
は縮み、設備投資も落ち込み、日本の成長力低下は歯
止めがきかなくなり、日本全体の成長力がさらに低下
します。
その上、増税ですか？ とんでもない話です。
私は、残り少ない人生を、世のため人のために投げ
打つ所存です。それには、占いを通じての幸せづくり、
小説を通じての元気づけを提供するだけです。
ま、ゴマメの歯ぎしり程度の微力であることは承知
の上でですが・・・
つづく
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さて話題を変えて、女性のための開運講座です。
これは、恋愛、結婚、再婚に役立つ開運法です。
途中からご覧の方は、遡ってご覧になってくだ
さい。勿論、男性が見ても役立つはずです。
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女性のための開運講座ー１０３
安眠美容コース
（９）夢日記「記入例」－１
作家や発明家、あるいは構成企画、番組制作の関係
者などで夢日記をつけている方は多いものですが、夢
の効用は現実から遊離した容想の世界でのストレス発
散や起現実的創造性にあります。
夢日記には本人ですら理解できない神秘性や変幻自
在の筋書きのないドラマが書きつづられます。
夢日記を続けていると不思議なことにも出会います
が、それを役立てようと意識して記帳を続けていると、
迷ったときなどは夢が自分を指導し導いてくれること
に気付くことがあります。
とくに、自己改革を願っているときなどは毎朝、夢
日記を記帳しながら教えられることの多いことに驚き
ます。夢の解釈は自由ですから、それからの判断が正
しいとか正しくないとかは問題ではありませんが、せ
っかく夢を無意識にただ忘れ去るのはあまりにも勿体
無い話ではないでしょうか。
夢日記を実行し始めると、集中力が高まり、夢の細
部に渡って思い出すことができ、洞察力や自己分析も
高まります。
また、夢の中に登場する人物との関わりについても、
今まで忘れていた過去の交友関係の復活にも役立ちま
す。眠る前に前夜の夢日記に目を通し、その続編を夢
見るように意識して眠りに入り、見事にその続きと思
われる夢を体験したこともあります。
従来の夢分析はフロイドやユングによる心理学的な
立場から発表されていますが、私は運勢学研究の立場
から、無意識下の夢を生活向上に活用することの可能
性を追求し続けています。
夢日記は、どんなささいな記憶でも記入しておくこ
とが大切で、目覚めたときは鮮明に脳裏にあったはず
の夢の景色も、顔を洗った瞬間あたりで石鹸の泡のよ
うに消えてしまいます。
最近は夢についての書物も多く出版されていますし
夢についての研究もかなり進んでいますが、誰にでも
すぐに役立つ実践的活用法についてはあまり語られて
いません。
つづく
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書店発売中の「坂本龍馬異聞」に続き「新選組３部作」
を執筆中です。その内容を先にお届けします。
ホームページでも挿絵入りで連載を始めました。
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新選組ー異聞
第四章 餓狼の群れ
（２）担庵亡き後－１
雪の降る夕べ、暮れなずむ宵が雪明かりで淡い白さ
を障子に映していた。師とも仰ぐ担庵に死によって、
歳三の役割も終わるのか？
歳三の心を読んだのか壮四郎が呟くように言った。
「今だから言うが・・・」
壮四郎が酒腕を手にしたまま、歳三の目を覗きこむ
ようにして続けた。
「殿はいずれ、歳さんを江川家手代に召して国防の一
翼を担わせる気だった」
「おれを武士にと？」
「歳さんを人材発掘の密偵に使え、と命じられたのも
有事に備えてのことだ」
「有事って？」
「いずれ、親藩と外様大名が開国と攘夷に分かれての
戦争になる、と殿は見ていた」
「異国との争いじゃないのかね？」
「韮山でも大砲作りを始めたが、殿は黒船で見た巨大
な大砲にはとても敵わんと仰せられた」
「戦ったら負けると？」
「しかも、外国に負けてから国論が割れ、蜂の巣を突
いたような騒ぎになるとも言われた」
「負けると分かっても戦う藩があるのか？」
「人は切られてから、痛みが分かるものだ。戦う前は
勝ち負けは分からん」
「おれは何をする？」
「今まで同様、腕達者で無鉄砲な連中を探して頂く」
「そいつらをどうする？」
「すぐにでも戦える強力な実戦部隊をつくる」
「江川家のお抱えか？」
「いや。幕府直轄の槍奉行支配下で八王子同心より強
力な戦闘集団をつくる｝
「おれの役目は？」
「その戦闘集団を指揮してほしい」
歳三があわてた。自分に相応しくない役だからだ。
「人斬り集団を束ねるなど、オレには無理だ」
「しかし、山犬だって頭領はいるぞ」
「無茶な話だな」
「この仕事で危ない橋も渡ったろう。何人殺った？」
「かなり斬ってはいるが殺したことはない」
「それでは戦えんな」
「なぜだ？」
「温情をかけてる間に、こっちが斬られてしまう」
「修行はしてるぜ？」
「修行なんぞ何の役にも立たん。戦さ場では修羅場を
数多く潜った奴が勝つ」
「おれにどうしろと？」
ふと、荘四郎の目が鋭く光った。
つづく
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