お元気ですか?
私は、2年ぶりに九州球磨川にて水遊びをし
て参りました。機上から眺めた雲間に聳える
高千穂の峰などの山々は神々しいほど見事でした。
その感動の消えぬ間に鹿児島空港の滑走路に搭
乗機の車輪が着地した時、胸の高鳴りは最高値を
示していました。
なにしろ、97歳の母親に因果を含めて施設泊ま
りと老妻頼み、介護生活放棄しての鮎釣りです。
いわば、親不幸と引き換えての2年ぶりでの大
鮎釣りですから興奮するのも仕方ありません。
ところが、26日(月)の空港夕刻到着で気温
21度と聞いた時から悪い予感です。高速バス
から眺めた球磨川の水量の多いのを見て、こり
ゃ大変! と、さらに胸騒ぎです。
バスターミナルに迎えに来た釣り仲間で師匠と
も呼ぶ大分の幼稚園オーナーK氏から「水温は
17度」と聞いて、鮎釣りを諦めかけました。
鮎が活性をもって餌の苔を食み縄張り争いをす
るのは水温18度以上が常識です。 それに、こ
れでは水が冷たすぎて人体にもいい影響はあり
ません。
今回も世話になる球磨郡球磨村一勝地・球泉
洞駅前のKという山深い球磨川中流域の鮎宿
でも、水が多いとか濁りが抜けないとか悲観
的な意見が多いので、ますます鮎釣りから気
分が遠のきそうで不安でした。ところが、先
客の熊本市在住のNTT勤務で休暇は全て鮎
釣りに費やすという若いながらも鮎釣り名人
と言われる寡黙なOさんが、「今年は鮎が少
なくて」と言いながらも型のいい鮎を10尾
ぐらいは釣ったと聞き、我然やる気になりま
した。それにしても、鮎宿の人間関係の楽し
さは日頃の交際関係とは格段の差で気が楽で
す。なにしろ、鮎宿での酒の話題は利害得失
が全くない人間関係だけに談論風発、とりと
めもなく話題が広がり出て止まりません。
それでも鮎が目的ですから8時半になると誰
ともなく、「これで終わり!」と部屋に散り
ます。
到着日の私は、日頃の疲れと睡眠不足で球
磨焼酎で酔う前にあえなくダウンでさっさと
熟睡、鮎の夢も見ません。
翌朝27日(火)の午前5時、私は鮎宿の
ニ階で寒さに震えて目覚めました。毛布を二
枚掛けても寒いのですから、もうどうにもな
りません。
朝食は7時、もう覚悟は出来ています。
前述のOさんの後からの情報ですとこの朝
の水温は17度5分、恐る恐る川に入り、竿
を出してへっぴり腰でオトリ鮎を泳がせてみ
ました。普通、冷たい川では胸まで水の入ら
ないドライタイツを履くのですが、球磨川は
いけません。深みに入ったり転んだり流され
たりすると入った水が抜けず、却って危険な
のです。 そこで、靴とタイツが分かれている
セパレートタイプのウエイダーを使用します
から川に入ったとたんに下半身水浸しです。
案の定、水に浸かった腰から下が冷えて、
膝から下の脚部の踏ん張りが全く利きません。
そうなると激流に足を取られる度によろめき
流され、体力は消耗するばかりです。
以前は続けていた10階の事務所までの階
段歩きをサボった影響はすぐ出ました。当然
ながら釣果は0で、身も心も震えあがってく
たくたで唇は紫色、最悪の状態です。
平気な顔で下流の流れのきつい瀬に入った
熊本のOさんは、きゃしゃな身体で胸までの
深みに入ってたちまち野鮎を掛け、竿をしな
らせて格闘数分、ようやく仕留めた貴重な野
鮎を、なんと川(鮎ではなく)に苦戦中の私
のところに、わざわざ流れを遡って持ってき
てくれたのです。これには感激しました。
養殖のオトリ鮎は、流れに弱くすぐ浮いて
しまいますが、野鮎は元々が苔の付着した川
底の石を餌場として守っています。その縄張
りに図々しく侵入したオトリ鮎を体当たりで
脅そうとしてハリ掛かりさせるのが、私達の
凝る鮎の友釣りです。
ところが理屈はともかく、生きのいい野鮎
を頂いても釣ってる本人が川に立ち込めない
で足元ぐらぐらですから話になりません。
Oさんの好意も虚しく球磨川に完敗です。
こうなると諦めの早いのも私の特長ですか
ら、大分のK師匠を誘って温泉に直行、体を
温めて早めの休養です。
それでも、鮎宿に戻ってビールと鮎宿名物
の美味しい手料理や鮎談議などで元気を取り
戻すと、またやる気になるから不思議です。
こうして迎えた28日(水)は快晴、絶好
のコンディションです。ただ、水位が平常よ
り30センチほど高く流れがきついのが玉に
キズですが、水温は少し上がりました。それ
に、私の身体も水慣れしてしっかりしてきた
のです。そのため、何度か糸切れや取り込み
ミスで獲物は逃しましたが、竿を立てて頑張
っても手許に寄って来ない球磨川の鮎独特の
大鮎の強い引きも充分に楽しみ、徐々にカン
が戻ってきての午後からは、いくらか順調に
鮎を取り込むことが出来るようになりました。
29日(木)はあちこちの荒瀬を見て二か
所ほどで竿を出して、幾つか掛けましたが、
今年は残念ながら思い通りにはなりませんで
した。それでも満足、熊本のOさん、八代市
のKさん、大分のK師匠と3人の名人の手を
借りながらの楽しい鮎の旅でした。鮎はさほ
ど釣れませんでしたが、人情と知人友人に恵
まれて大満足の鮎旅でした。
おかげで二年越しのストレスもスッキリと
解消しました。帰宅して老母と妻に頭を下げ、
遠慮がちに「また行くよ」と宣言したのも当
然の成り行きです。
これからは公私共、何かが変わりそうな気
がして楽しみです。
つづく
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さて話題を変えて、女性のための開運講座です。
これは、恋愛、結婚、再婚に役立つ開運法です。
途中からご覧の方は、遡ってご覧になってくだ
さい。勿論、男性が見ても役立つはずです。
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女性のための開運講座ー97
安眠美容コース
(6).夢占い-2
今回はちょっと艶っぽい夢です。
11、性夢・・・性的な夢
欲求不満を解消する出来事が近づいている。
ひそかに、性の歓びを強く望んでいる状態です。
12、雑夢・・・山、海、川、都会、人物、車などの夢。
心の迷いや欲求が形を変えて夢に現れます。
☆、次は色彩が強調されている夢です。
13、緑の草原・・・未来への希望と現状の満足を現します。
14、青い空・青い海・・・新鮮な喜びやロマンスがある
15、真っ赤な太陽・・・強い刺激や情熱的な愛を求める
16、灰色の重い空・・・生活の中に憂鬱な出来事がある
17、黒い闇・・・愛情や人間関係などで不安と不満がある
18、ピンクの花・・・秘めた思いや性的欲求が高まっている
19、金色の装飾品・・・価値あるものを手に入れるます。
骨董品などで安物を掴まされることがあります。
人は夢をなぜ見るのかというのは、生化学上の大問題
ですが、近年になって夢の効用が知られるようになりつ
つあります。
夢には、心の疲れやストレスを和らげる作用や心身の
バランスを保とうとする自浄作用があり、生理学的には、
自分では気づかない体調の善し悪しを示唆するヒントと
なります。
さらに、日頃の行動に対するアドバイスや警告ともな
り、その活用によって対人関係の改善から偉大な発明や
発見と応用法は無限に広がります。
つづく
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書店発売中の「坂本龍馬異聞」に続き「新選組3部作」
を執筆中です。その内容を先にお届けします。
ホームページでも挿絵入りで連載を始めました。
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新選組ー異聞
第三章 黒船騒乱
(13)関所破り-1
やがて、川辺に舟を浮かべている農家を見つけた歳三
が交渉に行き、渡船の情報を得た。
それによると、二町(約ニ百メートル余)ほど下流の
次平という川漁師が、川遊びという名目で川を渡してく
れるという。
川沿いの草深い小道を急ぐと、丁度、何組かの女連れ
客が乗り合わせているところだった。
「対岸まで乗せて貰えるか?」
浪人が叫んでも耳が悪いのか返事もなく顔も向けない。
「おい船頭、拙者の声が聞えぬか!」
あわてて歳三が訂正した。
「次平さんとやら。済まねえが四人、舟遊びさせてもら
えると嬉しいだが」
名前を呼ばれた船頭がチラと歳三を見て、無愛想に言
った。
「女は百文、男は五十で前払い、それでよけりゃ早く乗
んなせえ」
足元が危うい浪人の母に手を添えるなど、顔に似合わ
ぬ親切さで船頭は迎えてくれた。
全員が銭を払って乗り合わせ、膝を詰めて座るのを見
届けて、素早く立ち木に結んだ舳先綱のもやい結びを解
いて舟に乗り込み、長い竿で岸の岩を突き、流れに漕ぎ
出して竿を舟に横たえ、櫓を漕いで対岸に向かった。
おだやかな日が続き水量も多くなく舟は素直に水を切
って進んだ。
「今日は流れが激しいで舟遊びは無理だで、対岸に避難
しますでご勘弁くだせえ」
「それで結構、今日のとこは皆さん我慢すべえな」
娘連れの常連らしい年配の男が舟の内を見まわすと拍
手が湧いた。誰も異存などない。
見ると、浪人も神妙に手を叩いていた。母を無事に渡
せたのだから法外な舟代も仕方がない。
少し下流の樹木が密集した対岸に舟を寄せ、船頭はも
やい綱を持って巧みに岩に跳び乗った。
その綱を素早く樹に巻いてから舟を引いて安定させた。
「乗った順にお連れさんが先に降りて、おなごの手をと
ってくだせえ」
なるほど人間心理をよく考えたやり方だ。
後から乗った一行は荷を担いだ貞吉が先に降りて亀代
に手を貸して陸に上げた。
つづく
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