東日本大震災以降、世の中の動きが大きく変ってきています。
これは、世の中を暗くする政治の貧困だけの問題でもなさそ
うです。先行き不透明、お先真っ暗、次なる震災への不安・・・
でも、捨てる神あれば救う神ありで、復興景気は必ずきます。
世の中を明るくするイベントも、数多く企画されています。
その中に、マスコミを通じて「プロポーズの言葉」募集とい
うのがあります。ＮＰＯ法人の地域活性化支援センターが主催
して、毎年開かれているものです。
大震災以降、女性の結婚願望が高まったせいか、今年は女性
からの応募が飛躍的に多いそうです。
誰が決めたか、６月の第1日曜日は「プロポーズの日」・・・
知りませんでした。
これを記念して毎年「全国プロポーズの言葉コンテスト」が
開かれています。今までは、さほど驚く作品もなく、先年の最
優秀賞は、３３歳の女性でした。
「大台のゾロ目記念に、嫁にしてください」
なかなか正直ですが、最近では３３歳も大台ではなくなり、
ごく普通に感じます。
ところが、最新の最優秀賞にはたまげました。
徳島の多田さんという男性からの投稿です。
「ボクに毎朝、お味噌汁をつくらせてください！」
これが最優秀賞では世も末、などと思うようでは２１世紀は
生きていけません。最近では女性からのプロポーズが増え、男
はめっきり弱気だそうです。
話題は変わりますが、以前、恋する瞬間の胸の痛み「キュン」
の分析を見たことがあります。エキニュー恋愛総研なる会社が、
なにかの切っ掛けで「キュン」となって、恋愛ホルモンが噴き出
し、一瞬にして恋に落ちる瞬間を集めたものです。
それによると、男性が女性にキュンとなって一瞬で好きになる
ときの一位は？
「髪をかきあげた時に風にのってシャンプーの香りが、ほのかに
して……」
以下が続きます。
「ふとした時に見せる、無邪気な笑顔に……」
「普段、明るい子が一人で泣いている姿を見て……」
女性の場合は？
済みません、忘れました。
さて、ここでいう恋愛ホルモンについて考えてみます。
快感本能に関わるドーパミンという「快感ホルモン」、これは
誰でも知ってますね？
つぎが、一緒にいて幸せを感じるオキシトシンという「幸せホ
ルモン」、これも重要です。
つぎが、美しさに関わるエストロゲンという「色気ホルモン」、
健康維持に役立つものです。
それらに、ＰＥＡと呼ばれるドキドキ感の「恋ホルモン」が重
なって、離れたくない、恋しい、という胸キュンの感情が生まれ、
「恋に落ちる」と言われます。
では、その逆に、男が１００年の恋が一瞬に冷める瞬間をいく
つか・・・
好きな女性の乱暴な言葉遣いにガッカリ。
上司や同僚、友人の悪口ばかり聞かされてガッカリ。
マイナス思考のネガティブな言葉をばかり聞いてガッカリ。
部屋が異常に散らかっているのを一目見てガッカリ。
電車の中で堂々と化粧を始めたのを見てガッカリ。
・・・幸いに、私はまだガッカリした経験をもちませんので、
今もなお胸キュン持続中です。
つづく
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さて話題を変えて、女性のための開運講座です。
これは、恋愛、結婚、再婚に役立つ開運法です。
途中からご覧の方は、遡ってご覧になってくだ
さい。勿論、男性が見ても役立つはずです。
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女性のための開運講座ー８１
恋愛・結婚、さまざま模様・美しくなる秘訣
（９）心のバランス・適度な運動－１
スポーツ万能の考え方の人は、人間が健康を保つためには
運動が絶対に必要だといいますが、慣れない人が準備運動不
足で急に激しい運動をしては逆効果です。運動絶対主義も結
構ですが、スキーで骨折したり、バレーボールで腰痛を起こ
したり、ジョギングで急死したりでは何の価値もありません。
美容と健康のためにスポーツクラブに通い、指導員の指示
に従って、きちんとしたカリキュラム通りに、適切な運動を
行っているごく普通の幸せな女性は、スタイルも肌も目に見
えてきれいになるのが分かります。しかし競技のスポーツと
なると肉体の健康と心の健康がアンバランスな面も目につき
ます。
以前、週間ゴルフダイジェストに連載記事を執筆中、ある
テレビ局スポーツ事業部の招待で沖縄の女子プロゴルファー
ツアー見物に出かけ、そのまま決勝ラウンドまで競技の表も
裏も見る機会に恵まれました。そのとき、ゲーム途中の食事
の風景でビールをあおりながら敵対するグループをののしり
あう、華やかな女子ゴルフの世界と違った陰湿な女の闘いを
垣間見ました。
それもよくテレビで見かける有名プロ同士の争いです。
女子ゴルフ界の賞金も年々上昇していますから、優勝ある
いは上位入賞を狙うあまり、お互いに神経が高ぶってギスギ
スし、足の引っ張り合いをするのは分かりますが、口角泡を
飛ばしてお互いの非を飛ばしてお互いの非をとがめている光
景は目を見張るほどの醜さでした。
スポーツを健康のために楽しむのと、生活を賭けて戦うの
では雲泥の差であるのは当然ですが、健康のための運動もム
キになりすぎると楽しさを通り越して義務感が先立ち苦しさ
になります。
特に痩せようと思って食事制限をしながら、無理に激しい
運動をしますと、身体に大きな負担がかかり病気に対する抵
抗力が弱ってしまい、一時的にスマートになっても健康のた
めの運動が無意味になってしまいます。減食しての激しい運
動をしますと、身体に大きな負担がかかり、病気に対する抵
抗力が弱ってしまい、一時的にスマートになっても健康のた
めの運動が無意味になってしまいます。減食しての激しい運
動は、身体の中の余分な脂肪を減らさずに、グリコーゲンと
いう筋肉や血液の中にある貴重な成分をどんどん消耗し、体
力を落としてしまいます。健康に痩せることが目的の運動は
軽めの運動ほど効果は良くなります。
脂肪が減少する運動は、無理なく20分間ほど続けられる早
足散歩や軽めのエアロビクス体操などがおすすめです。それ
と日常の動作をスピーディにすることも運動になります。
運動の目安は20分間ほど続けても疲れきることのない程度が
丁度よろしいでしょう。
つづく
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書店発売中の「坂本龍馬異聞」に続き「新撰組
３部作」を執筆中です。その内容を先にお届けし
ます。
ホームページでも挿絵入りで連載を始めました。
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新選組ー異聞
第三章 黒船騒乱
（６）暴れ者探しの旅－２
常見一郎という男とは、旅に出てすぐ知り合った。
春とは名ばかりの冷たい雨が降る夜、歳三は甲州石沢村
の商人宿に草鞋を脱いでいた。
二階の六畳間で、食事の膳を前に燗酒を飲んでいたとこ
ろに女中の声がした。
「済みません。相部屋をお願いします」
振り向くと、障子をを細く開けて女中が顔を出し、その
背後の廊下から浪人らしい男が言った。
「町人、飲んでるところ悪いが入るぞ」
歳三は、雨で気が滅入ったところに、まだ酒が利いてな
いから機嫌がよくない。
「おれは一人酒が好きだから、ほかの部屋を当たってくれ」
これが、浪人の癇に触れたらしい。
「人の挨拶を無にするとは、町人の分際で生意気な！」
いきなり、障子を大きく開けて部屋に踏み入り、右手に
持った刀の鞘の部分で膳の上の徳利だけを横に払った。
中の酒が飛び散ると同時に、歳三の右手が伸びて男の膝
を裏から手刀で思いっきり叩いた。男が思わず膝を折った
が素早く立ち上ると、怒り心頭で「こやつ！」と、手に持
っていた刀を、廊下で呆然と立つ女中に手渡してから、拳
を振るって歳三に殴りかかって来た。こうなると歳三も遠
慮はない。騒ぎに気づいて宿の者や客などが総出で眺める
中で心ゆくまで殴り合い、乱闘の末に歳三が男を組み伏せ
て左右の拳で顔が腫れるほど派手に殴った。歳三もかなり
殴られている。
町人が、屈強な髭面の強そうな浪人を殴り倒して組み伏
せたから見物の宿の客が喜んだ。
「もっと殴っちゃえ！」「殴り殺せ！」「顔の形を変えて
やれ！」
ヤジにも負けたのか下から「参った！」と聞えたから歳
三は離れた。
浪人が半身を起こして、まじまじと歳三を見た。
「恐ろしく強い町人だな？」
その語尾が消えないうちに浪人は立ち上り、手を伸ばし
て女中から刀を引ったくると、白刃を抜いて歳三の首を払
った。素早く首を竦めて初太刀を避けた歳三は、左手で自
分の道中差しの鞘を掴み、抜き打ちで刃先を浪人の胸元に
突きつけると、浪人が動いて血が流れて着衣を濡らした。
「動くと突くぞ！」
これで浪人は観念したらしく、すぐ手から白刃を離して
畳の上に放り投げた。
見ていた十人ほどの観客が、声を上げる間もない歳三の
早業だった。
「浪人さん、相部屋で結構だからヤボな手は使わんと約束
できるかね？」
「分かった。おまえには敵わん」
これで騒ぎは終わり、観客は散った。
顔青ざめた女中が階段を忙しく昇り降りして畳の血を雑
巾で拭き取り、ガマの脂で浪人の傷の手当てをしてから、
「いま、膳を運びます」と、階段を降りて行った。
その背後から浪人が「熱燗六本！」、口調を変え「酒は
奢る。仲直りに飲もう」と、屈託なく歳三に言った。
この浪人が武州足立郡安養寺村出身の常見一郎、岡野荘
四郎と同じ神道無念流の使い手だった。
歳三は、この無法者・常見一郎の名を一番目に紙片に書
き残しておくことにした。
つづく
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