女性のための開運講座ー71&新撰組


 今、開運道では、東北関東大地震の被害者に少し
づつ貧者の一灯で尽しています。
 土曜日、山口放送のラジオ番組を自宅電話で終え
て、東北道を走ってきました。速度制限以下のエコ
運転で、久喜~福島市街往復約550キロを走り、
無事に深夜帰宅です。ガソリンの都合で、そこまで
しか行けませんでした。
 往路は郡山の手前で少し渋滞に巻き込まれました
が、思ったより順調でした。ただ高速道路脇のひび
割れでの片側通行や、地震の影響らしい緩やかな段
差、高速から見え隠れする潰れた家の風景などで津
波の影響のない内陸でもかなりの被害があったこと
を知り、運転していても胸が痛みました。
 当初の計画では、郡山の取引先に寄って福島と考
えましたが、社員との電話応対で、郡山では何とか
被害も最小限で不足物資もないということで、燃料
を考えて素通りすることにしました。
 これが正解でした。福島市内のGスタンドは何処
も彼処も長蛇の列で、とても並べません。雀の涙程
度の物資を運んで被災地の燃料を消費したらバチが
当たります。
 高速を降りて福島市内を無残なまでに家屋の壊れ
た町を走り、原発から60キロの距離にある親類に
荷を下ろして、ひとまず目的を達しました。政府も
東電もマスコミに放射能量の発表する度に出鱈目な
数字を出しては修正しますから、地元では全く信用
がなく怒りを増幅するばかりです。ようやくライフ
ラインがつながりましたが、水道水には全く信頼が
ありません。
「ガンになってもいい人は水道水を飲め」と言うの
か、と地元の人は怒ります。
 スーパーの飲料水は売りきれ品切れで一般家庭で
は入手できません。当然ながら水道が出るようにな
った地区には水タンクローリーの配車はありません。
嫌でも水道水を飲まねばなりません。
 そこに、飲料水を2L入り100本分200Lを
届けましたので親類は大喜びでした。孫にだけでも
この水を飲ませると言います。インスタント食品、
駄菓子、ヒーター、日曜大工用品、軍手、マスクな
ども喜ばれました。これも近所にも分けると言いま
す。この非常時だからこそ近所隣りの結束の強さを
感じました。
 もう少し様子を見て危険なら我が家に来るように
告げて帰路につきました。
 帰路、交通制限ギリギリまで原発に近付く予定で
したが、かなり手前で警官に阻止されてあえなくU
ターンです。倒れた家屋やひび割れた道路を走りな
がら福島市内を走りましたが、津波がなかっただけ
にテレビで見慣れた惨状からみると被害は少ないの
ですが、どの家も空気中を漂う放射性物質から身を
護るために家の中に引き籠り、道路を走る車以外は
全く人影がありません。
 これは間違いなく死の街です。
 世界中が注目する中で、今後の放射能被害はまだ
誰にも分かりません。それだけに不気味でなりませ
ん。ましてや原発の作業員の、死に直面した過酷な
現実は聞くだけでも恐ろしい限りです。ともあれ、
終わりの見えない恐怖の世界に直面している人々が
いるのです。
 高速を降りる寸前に燃料切れ注意ランプが点灯し
た時はヒヤヒヤしましたが、今はまた満タンにしま
したので、いつでもまた再出動できます。
 それにしても、地元の人の福島原発の事故に対す
る政府と東電への怒りは大変なものです。
 原発から10キロ圏内は自主的に退避との曖昧な
指示ですから、今は30キロ、この調子だとまだま
だ汚染範囲はひろがりそうです。テレビも正しい情
報がどれだか全く分からなくなっています。
 枝野官房長官が、食べても人体に影響ない、と断
言したのに被災地の農作物は廃棄処分です。海水も
土壌も空気も農作物も汚染が増幅するばかりで、地
元の人は退去を迫られています。
 私は、家人に隣接する町の茨城県産(福島県産は
さすがに売っていません)ほうれん草を買わせてお
ひたしをたっぷり食べました。美味しかったです。
 高齢者は少々の放射線など何の心配もありません。
でも若い人や幼児は将来がありますので、絶対に見
えない危険から身を守らねばなりません。

 ところで、私が住む埼玉県の栗橋でも地震被害が
あることをテレビで知り仰天しました。さっそく日
曜の朝、自宅から5キロほど南の現地視察に行って
来ました。
 100年前は沼地だったところを埋め立てて田畑
にし、それがいつの間にか電鉄会社の開発した新興
住宅地に化けていたのです。私も地元では教育委員
会の仕事のボランティアをしていますから、人口2
万の狭い町内のことは多少知っているつもりでした
が、この造成地の歴史までは知りませんでした。
 たまたま、壊れた塀を直していた住民にも話を聞
きました。
 何年か前にその土地を買って建てた家が何軒も陥
没したり傾いているのです。それだけではありませ
ん。電柱も倒れそうに傾き、道路も泥状化現象で斜
めに陥没して傾いていました。これこそ、土地造成
を手抜した安易な商業主義による人災です。それに
しても、自分の住む町にも地震の被害が及ぶのです
からもう何があっても驚きません。
                つづく  
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 さて話題を変えて、女性のための開運講座です。
 これは、恋愛、結婚、再婚に役立つ開運法です。
 途中からご覧の方は、遡ってご覧になってくだ
さい。勿論、男性が見ても役立つはずです。
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 女性のための開運講座ー71 

 恋愛・結婚、さまざま模様
 美しくなる秘訣

 3、神安定で血行回復-3-2

 美容の大敵はストレス、と前項で触れました。
 今回は、その続きです。

 エアロビクスやテニスなどを代表に健康のための
運動はたくさんありますが、多忙な日疲労を残しが
ちですし、運動だけでは精神的なストレスを解消で
きないこともあります。
 ここでは、運動をしないで血行を良くするイメー
ジ温感トレーニングの実際を述べます。まず腹式呼
吸で体内に酸素を充分に取り入れます。ご承知のご
とく酸素は、私たちが食べ物から取り入れた栄養素
をエネルギーに変えるために欠かせないもので普通
1分間に250ml(ミリリットル)も吸い込んでいます。
 吐くときは体内で不要になった二酸化炭素を約200
 ml(ミリリットル)放出します。血行が悪くなり
血液の中の酸素が少なくなると血液が汚れ、栄養素
が毛細血管の隅々まで行き渡らなくなり肌が老化現
象を起こします。
 血液が悪くなり体内の酸素が不足すると頭がぼん
やりして脳の回転が鈍くなり皮膚が老化するだけで
なく、身体全体からも活気がうせます。
 肩こりも血行を妨げますので美容の敵です。肩こ
りは寝不足・過労・神経イライラ・胃の不調・目の
疲れ・頭の使いすぎなど、さまざまな原因によって
生じますが、これをほぐすには運動療法・針治療・
磁気療法・指圧療法とさまざまな療法がありますが、
まずは精神安定リラクゼーション法で心のストレス
をときほぐすことが先決です。心がリラックスすれ
ば筋肉も弛緩し、肩こりもほぐれ、血行が良くなり、
胃の働きも身体全体の細胞の働きも活性化し、眠り
も深くなり、朝の目覚めもさわやかです。
 ここで「精神安定で血行回復」の3つのポイント
をあげますと、

 1、血行が良くなるとストレスもほぐれる
 2、トレーニングによってもストレスに強くなる
 3、血行が良くなると皮膚が若返る
   となります。
             つづく
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 書店発売中の「坂本龍馬異聞」に続き「新撰組
3部作」を執筆中です。その内容を先にお届けし
ます。
 ホームページでも挿絵入りで連載を始めました。
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 新撰組ー異聞

  第三章 黒船騒乱
 
(2)代官手代・長山与四郎
    (改題で2がダブります)

 文右衛門が口を開いた(前回の文字訂正分です)。

「わしから説明しよう」
 文右衛門は、新屋に隠れる庭側の障子や隣室との
境の襖も開け放ち、裏庭の緑濃い景観を前にして、
茶果を運んだ妻のカクノに告げ、誰も近付かせない
ように命じてから口を開いた。
「坦庵(たんあん)さんで知られる江川さまは、学
問を佐藤一斎、書は市川米庵流、詩は大窪、絵は谷
文晁に学び、剣は神道無念流・撃剣館の岡田十松門
下で、江川家執事の斎藤弥九郎と共に四天王の一人
だったし、蘭学、砲術などにも長じている上に屋敷
内で刀を造る化け物みたいな殿さまだ。それでいて
一汁ニ采、冬でも登城以外は足袋も履かん」
「伊豆のタンナンさんなら、ガキの頃から知ってま
すよ」
「存じておる。そのご縁が今日の会合になっとるん
じゃ」
「そのご縁って?」
 歳三の疑問には応えずに文右衛門が続けた。
「江川さまは同門の斎藤弥九郎さまに惚れ、九段に
道場を持たせて練兵館と名付け、斎藤さまを江川家
の執事に登用、手代全員を練兵館で修行させ、免許
皆伝までに仕込んでいる」
「弥太さんも?」
「そうだ。長山さまも神道無念流の達人で、無頼者
を二桁は斬っておられる」
「おいおい、余計なことは言わんでくれ」
「弥太さん、ほんとか?」
「賭場の手入れで、抵抗した博徒の用心棒を何人か
斬っただけさ」
 文右衛門が続けた。 
「江川家のしきたりで代官手代は必ず、白刃が飛び
交う修羅場を潜って度胸をつけるそうだ」
「恐ろしい家訓だな」
 長山与四郎が平然と言う。
「江川家は伊豆、駿州、相模、武州、甲州までを預
かる代官だからな。その地にはびこる無宿者や不逞
浪人退治に体を張るのは当然のことさ」
「危ない仕事だな」
 歳三の口調には驚いた様子もない。
 文右衛門が歳三に頭を下げた。
「実は、長山さまが折り入って歳三さんに頼みがあ
るそうじゃ」
 日頃、温厚で笑顔を絶やさない初老の文右衛門が
真剣な表情をした。
 その口調から、内容が並々ならぬものを感じた歳
三は、ちらと道之助を見た。
 歳三の気配に合わせて道之助が軽く頷いた。その
表情で道之助が内容を知っているのが読めた。
 文右衛門が意外なことを口にした。
「長山さまはな、担庵さまの意向を受けて歳三さん
に近付いておられた」 
「身辺探索かね?」
「昔、担庵さまは本田覚庵先生の家で、歳三さんと
一緒に米庵流の書道を習ったそうだな?」
「ガキのときのときだが、江川さまにはよく菓子を
貰った記憶がある」
 長山与四郎が笑顔で語りかけた。
「その、わが殿を本田家に最初に連れて来たのは誰
だね? 忘れたかな?」
「さあ。そういえばカク兄と親しい仲のタイゼンさ
んて医者仲間がよく一緒に来てたな」
「その医者はな、佐藤泰然さまという偉い蘭方医で、
わが殿の三歳下で無二の親友なのだ」
「あの医者がタンナンさんの親友か? カク兄とも
親しかったが」
「下総佐倉藩の堀田の殿さまに請われて藩医になり、
順天堂と名乗っている」
「タイゼンさんは蘭方医、本田家は漢方医、お互い
に交換で教へ合ってたな」
「その泰然さんの次男坊が、最近まで覚庵先生の家
で修行してたのは知ってるか?」
「まさか、良順(りょうじゅん)じゃないだろ? 
あいつは松本って姓だから」
「その良順のことさ。幕医の松本良甫(よしいち)
家に養子に行ったんだ」
「幕医って?」
「将軍の脈を診る奥医師さ」
「へえ、あの良順が? 驚いたな」
「良順、良順って呼捨てだが、トシさんより年上じ
ゃないのか?」
「二っつだけだ。あいつもトシって呼捨てだから、
お互いさ」
「それはいかん。年長者には敬意が必要だぞ」
「分かった。これからは良順さんって呼ぶことにす
る」
 そこからはまた、文右衛門が口を挟んだ。
「この頃の江川さまは過労からか病に侵され、医師
に余命一年もないと言われる身ながら、海防を命じ
られて療養の時もないそうじゃ」
「お気の毒に」
「長山さまは数日前、トシさんの留守中に石田村の
喜六さんに会って来なさったそうだ」
「兄貴になんの用で?」
「ここからは長山さまに聞きなされ。わしらは道場
に戻るからな」
 文右衛門が与四郎に頭を下げ、道之助を誘って腰
を上げた。

                 つづく
      ---
 では、次回をお楽しみに・・・・
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