女性のための開運講座ー37&新撰組


 築地市場というと誰もが魚市場を思いますね。
 ところが、その場外市場に行きつけの八百屋があ
ります。それが意外に繁盛しているのです。
 その築地市場の八百屋のおすすめが種なし巨峰で
した。その後、某地方局のラジオ番組で、秋の味覚
の話題になりました。
 私が、「やっぱり巨峰が一番」と発言したらキャ
スターから反論です。
「マスカットベーリーも味は上品だし、巨峰より美
味しいですよ」
 すかさず、サブキャスターのY女史が「ロザリオ
ビアエは?」となってブドウ談議に参戦です。
 私など山梨の甲斐路、広島アキクリーンなど、ご
当地ブドウしか知りません。
 この話にはオチがあります。
 このラジオを聴いた釣り仲間の奥さんが、夫にこ
のブドウ談議を告げたそうです。
「ここにも旨いブドウがあるのを教えてやれ」
 と、いうことで瀬戸ジャイアンツという美味しい
ブドウが届きました。

 こうなれば、図に乗って秋の味覚の本丸に迫りま
す。一度あることは二度と考えたのです。
「以前、マツタケ狩りをしたことがあります」
 ところが、マツタケ談議は味覚より価格の話題に
なりました。奥州の今泉マツタケ200グラム2万
円、もっとはるかに高価な品もあるそうです。
 中国、韓国産は200グラム3千円前後、最近は
トルコ産が出回っていますし、産地不明の混合マツ
タケが200グラム300円、これが最低のようで
す。話がどんどんマツタケのブランド凋落に落ち込
んで結局、マツタケなどどうでもよくなりました。
 私はマツタケの話題を持ち出した不純な動機を恥
じています。
 それで、次回は桃の話題もいいかな・・・
 と、やはり不純です。

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 さて話題を変えて、女性のための開運講座です。
 これは、恋愛、結婚、再婚に役立つ開運法です。
 途中からご覧の方は、遡ってご覧になってくだ
さい。勿論、男性が見ても役立つはずです。

 女性のための開運講座ー37 

 恋愛・結婚さまざま模様-5

 恋愛と結婚に関する相談に「相手のことがよく分
らない」、という悩みがあります。
 これは結構多いものです。
 恋愛の初期は、誰でも自分をカッコよく見せよう
としてせい一杯振舞います。自分から不利になるこ
と嫌われそうなことは、二人の仲が深まるにつれて
少しづつ小出しにします。
 あるいは、結婚を意識するまでは不利な真実をひ
た隠しにする男もいます。
 恋愛が熟して離れられなくなり、いざ結婚と心を
決めた途端に相手に高額な借金があることが露見し
たり、学歴が真っ赤なウソだったり妻子がいたり、
生活環境がメチャメチャだったり、もう泣くに泣け
ない状態に深入りしていることもあるものです。
 こんなのは、恋愛中でもクールに相手を観察し質
疑応答などで探れば分かることなのに、惚れた弱み
でついつい相手のウソを見破ろうとしないために起
る悲喜劇です。

 あなたが幸せな結婚をするか不幸な結婚をするか
は、恋愛中に分かるものです。だから、惚れたはれ
たで浮かれたまま結婚して不幸になったり、恋愛時
の慎重さで、その後の人生に及ぼす影響は計り知れ
ないほど大きな差が出るものなのです。
 どんなに相思相愛で愛し合っていても、夫の収入
もない惨めな家庭生活では結婚した意義もありませ
ん。恵まれた環境に育って教養もある女性が、結婚
で失敗して人生の前半を不幸のどん底で過して立ち
直れず、よくよく悩んでからっ相談に来た例も多々
あります。
 そこで、そうならないためにも、相手をよく知る
ことをお勧めするのです。
 名将の格言に「己を知り相手を知れば、百戦危う
からず」とありますが、結婚は一回だけの勝負(再
戦、再々戦の場合もありますが)ですから、なおさ
ら必勝のための慎重さが必要です。

 好きな人が出来ると「あばたも笑くぼ」で、何で
もいいほうに解釈しますが恋愛だけならこれでいい
のです。たいした相手じゃなくても「白馬の王子」
と信じれば自分も「お姫さま」になれますし、時々
「お姫様だっこ」でもして貰えばいいだけです。

 しかし、結婚となると「王様遊び」をしている場
合ではありません。自分の一生の幸不幸が、相手の
男の甲斐性に掛っているのです。
 最初から冷静に、結婚を前提としてお付き合いを
するのであれば失敗は激減します。勿論、一度や二
度の失敗など気にせず、この講座のノウハウで新た
な希望を呼び起こせば、次回は成功間違いなしです。

 原宿の「占いの館」で仕事をしている占い師から
の情報で、若い女性の恋愛・結婚に関する質問を順
不動で列記してみます。
 勿論、若い女性対象ですから既婚女性からみれば
妙に聞こえるかも知れません。

「素敵な人はいつ頃現れるか?」
「今の彼よりいい人が現れるか?」
「結婚相手が見つかったら今の彼と別れられるか?」
「今の恋愛は結婚に結びつくか?」
「結婚はいつごろがベストか?」
「早婚がいいか、晩婚がいいか?」
「恋愛結婚がいいか、見合いがいいか?」
「結婚後、お金で苦労しないか?」
「子供には恵まれるか?」
「二人の相性は?」
「彼の両親とはうまくいくか?」
「彼の浮気はあるか、ないか?」
「彼は長生きか?」
「彼は出世するか?」

 お気づきと思いますが、上記の殆どが気休めの言
葉を求めての質問です。それと、自分の努力とか心
配りは全くありません。
 しかし、これが若い女性の本音です。
 それにしても、交際相手をあまりにも知らなさす
ぎる相談者の多いことに驚きます。家庭環境、家族
構成、職種、収入など、まるで知らないのです。
 なかには一年も交際していて相手の携帯番号とメ
ール以外は、住所も何も知らないという女性も結構
います。携帯電話など変えられたら終わりです。
 確かに毎週のように会っていれば、住所も不要で
しょうが、あまりにも危険な交際ではないでしょう
か。

 元結婚相談所長としての立場から助言しますと、
まず、相手を知らなければならない最低限の項目が
あります。それを、デートをするたびに密かにさり
気なく質問しながら、忘れないうちにノートに書き
写してゆく、あるいはお互いに情報交換するなどし
て、最低必要項目だけでも頭に入れておくことをお
勧めします。これは相思相愛の仲であるほど大切な
ことです。
 一番に氏名・・・これは当然ですが偽名、ペンネ
ームを使っている場合もありますのでご注意を。
 まず、免許証を見せてもらうのがベストです。
 本籍、住所、氏名、生年月日、違反歴がこれで一
目で分かります。
 車好きの彼がゴールド免許だったら得をした気持
ちになれますし、裏書きにビッシリ違反歴が並んで
いたら、早めに見切りをつける材料になります。
 免許証を持っていない? こんな相手は、今どき
珍しいと珍重するか別れるか、どちらかですね。
                 つづく

 ではまた、次回に・・・

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 書店発売中の「坂本龍馬異聞」に続き「新撰組3
部作」を執筆中です。その内容を先にお届けします。
 ホームページでも挿絵入りで連載を始めました。
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 新撰組ー異聞

(4)大伝馬町・伊藤呉服店
 
 十七の春、歳三は再び呉服屋奉公で江戸に出た。
 歳三が江戸に出て、ミソソバ刈りの差配を出来な
かったこの夏は村娘達の参加がなく、華やかである
べき土用の丑の日の宴会も盛り上がらなかったらし
い。それだけではない。この年のミゾソバの収穫は
極端に少なく「石田散薬」の売れ行きは今一つ伸び
悩んでいた。「お大尽」の土方本家にとって「石田
散薬」の収益やミソソバ刈りは問題外だが、明るく
元気で華やかな歳三がいないのは土方家だけでなく
石田村にとっても火が消えたように暗くなる。
 歳三がミゾソバ刈りの指揮を出来なかった十七歳
の夏は、春からの二度目の奉公で江戸にいた。
 上野の「いとう松坂屋呉服店」の店主伊藤吉右衛
門が、歳三の勤勉な仕事ぶりを見込んで伊藤一族の
分家である江戸大伝馬町の伊藤呉服店を、以前から
四谷大木戸の伊勢屋源左衛門を通じて、今回は丁稚
ではなく「番頭見習い」として土方家の喜六に紹介
していた。
 その話が再燃し、歳三の行く末を案じた喜六が歳
三に声を掛けたのだ。
 歳三としても、自分の才能を見込まれただけでも
悪い気はしない。武士になる夢にも無理があること
を知り始めて悩んでいた時期だし、その夢を一時保
留にして江戸の空気を吸って来るのもいい。そう考
えてこの話に乗った。
 今回は一人旅で出かけ、四谷大木戸の伊勢屋に立
ち寄って手土産を置き、源左衛門が同伴するという
のを断って地図を書いて貰い、見覚えのある江戸市
内の景色を見ながら店を探し夕方には店に着いた。
「伊藤呉服店」の屋号と店名を染め抜いた暖簾を垂
らした間口三間(五・四メートル)のごく普通の小
ぎれいな店だった。
「ごめんください。石田村から来ました」
 恰幅のいい男と妻と娘らしい三人一組のお客さん
がいて、座敷いっぱいに反物を広げて、主人も番頭
も応対に忙しいらしく、女中もお茶を運んだりして
忙しそうな様子だった。初老の主人らしい男が客に
断ってから振り向き、おだやかな声で「おまえさん
が、歳三さんかね?」と聞いた。
 歳三が「ハイ」と頷くと、「わたしが当主の伝兵
衛だよ」と言い、奥に向かって叫んだ。
「石田村の歳三さんが来たよ」
 すぐ、お上さんらしき女性が歳三を迎えに出て、
「裏にまわって」と、下駄をひっかけて歳三を裏に
案内して、屋内に声をかけた。
「千代、濯ぎをもって来て」
「母さん、なあに?」と、千代という娘が出て来て
長身で目の澄んだすっきりした顔立ちの歳三を一目
見て、顔を赤らめて小走りに桶を抱えて井戸に向か
った。歳三があわてた。丁稚奉公に来た先の商家の
娘に足濯ぎの水を汲ませるなど聞いたこともない。
「自分でやります」
 千代という娘から金盥を取ろうとして指が触れた。
 娘が「あら」と小声で叫んでつぶらな瞳を大きく
見開いて歳三の目を見た。この瞬間、歳三と千代は
お互いに恋に落ちたのを感じた。
              つづく
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 では、次回をお楽しみに・・・・