ツボ探し!


ツボ探し!

花見 正樹

人付き合いのツボ、金運上昇のツボ、元氣のツボ、ストレス解消のツボ・・・私は今、漠然とそんなことを考えています。
もっと若い時でしたら、モテるツボなども考えたかも知れませんが82歳の私が、そんな不遜なことを頭の隅にもおくべきではないのはよく分かっています。それよりもっと大切な「人を幸せにするツボ」でも考えたほうがよほど有意義なのは当然、それなのについ横道に逸れるのは、未だに悟りが開けていいないからです。
いま急務なのは、家庭的に不遇な50代以上の女性の相談に多い経済的不安への対応です。
現政府は大企業優遇、富裕者優遇ですから、日本人の大半は中流生活などと呑気なことは言っていられません。今は中流と思っていても大地震が来たり配偶者が倒れたり、交通事故や急病など、思わぬアクシデントから一気に下流生活に流されるかもしれないのです。
この予期せぬ出来事は、地震も豪雨災害も火災などによる災難は避けようもありません。それに、交通事故死も年間約3万人と判で押したように統計的数字になっていますから、何事もなく暮らしているだけでも運がいいと思わなければ天罰が降ります。
では、何事もなく暮らせれば幸せなのか? と聞かれると、これまた疑念が湧きます。
一緒に過ごせるパートナー、我が身に緊急事態が起こっても不安のない家庭環境、老後も安心して暮らせる経済的裏付け・・・
これらが永久に続くなら、こお世の中なんの心配もありません。そっらは砂上の楼閣、何かが起これば一瞬にして消滅します。
これまでは政府も何とか高齢者対策を前向きに考え、長寿を表彰してきましたが、これからは貧しい高齢者も続けますから、政府の助成金も追い付かず、止むを得ずという理由で高齢者を冷遇する方向になるのは目に見えています。
すでに、ここ数年で政府の高齢者対策も変わり、政府から補助が出ている民間の高齢者施設では、宿泊介護は3ケ月まで、そこで自宅か他の施設に移って、また3ケ月後に再受け入れをするのですが、その時空きベッドがないと入所待ちになります。これは、私が母の介護時代にイヤというほど骨に応えた政府の高齢者対策のワナです。ここで体力気力財力のない高齢者は明らかに寿命を縮めて淘汰されてゆきます。
私は、母の介護を通じて弱者としての我慢強さも身につけました。これをこれからは世のため人のために生かしていくことに決めました。
それと、もしかして老人介護施設に入った時は、どなたでもプライドや人間性を踏みにじられる覚悟が必要です。なにしろ、起床、食事、入浴、就寝時間など個人の自由はないのですから、それに対応できる柔軟な人間性がない人の老後は惨めです。
そうしないで済む方法は、今からでも経済的余裕をつくる策を考え、それを実行することです。私はそれに気づきました。
だからこそ自分の残り少ない時間を割いて、低所得者の底上げを図っての副業、主業のお手伝いを続けているのです。
もしかしたら、私は母の介護生活から、弱者のツボを学びとっているような気がします。
東洋医学では、身体に必要な経路と経穴(ツボ)は、経路が14本、経穴(ツボ)が361ケ所あり、どれもが大切です。
私達は、ツボという言葉を何気なく別の意味で日常的に使っていますが、「肩こりのツボ」などとは別の意味で、前述の「人付き合いのツボ」などという整体とは全く関係のない使い方もしています。
それでも共通点があって、「重要なポイント」という意味ではどちらも同じです。
ですから、人生でも「人間関係、愛情、仕事、金運、学識、趣味、娯楽、健康、長寿」などの最善のツボをビシっと抑えたら、もう鬼に金棒、間違いなく人生の達人になって、生きているだけで毎日が楽しくて堪らなくなるはずです。
開運道は、それらのツボの極道(きわめみち)を目指しています。したがって、開運村村長の私(花見)は極道者と言われても反論はしません。
と、ますます「開運のツボ」を極めて弱者救済への道を邁進するのみ・・と、老いの身に鞭うっているところです。