この週は、冬季オリンピックでテレビから目が離せませんね。
出発するまでは、マスコミが、「大量のメタル獲得確実」と煽り、選手も「絶好調!」「目標はメタルです」と金だ銀だと大騒ぎしてバンクーバーに出かけました。しかし、いざ競技が始まると予選落ちか、せいぜい入賞まででメタルにはほど遠い。
「力不足だった」「惜しい」「今一歩」「よくやった」と懺悔と慰めのオンパレード、16日午前1時現在、日本選手はまだ1ケもメタルを確保していません。
それでも、国民もマスコミの目も選手には温かいのです。
「これからだ」「今までは序の口」これからが本番や」と、誰も敗退した選手を責めず、これから出場する選手に期待します。
それにしても、金、銀、銅へのゴールの遠いこと。これを見ていると、成田空港までは日本の選手のパワー健在で、空を飛んでいるうちに精神的エネルギーの消耗でか体力の減少かは知りませんが、現地到着と同時にパワーダウンして有力選手からただの選手に格下げになるようです。
話は変わって表題の「女と男」に話題が移りますが、よく結婚式をゴールインに喩える場合があります。
「えー、新郎と新婦は、三年におよぶ長い交際期間を経て、本日ここに目出度く結婚にゴールインしました」などと祝辞で言います。
「人生は山あり谷ありの難コースでして、長距離レースのように苦難に絶えて走る我慢比べのようなものです」
「これから25年の銀は当然として、50年の金婚式、60年あるいは75年のダイヤモンド婚まで頑張ってください」
と、これらの祝辞から分析しますと、どうやら結婚式がゴールなどというのは間違いです。これは予選通過到達地点で、本番は結婚式以降にあるような気がします。
その結果、人生のオリンピックは結婚というスタートでも難関があり、結婚というスタート地点から11年の銅、25年の銀を経て、50年の金メダルに到達するのはごく一部の男女だけとなり、オリンピック並みの厳しいレースになるのです。
これで考えて、3位の銅までの11年なら簡単に見えますが、これがなかなか厳しいのです。
まず、 離婚&離別についての厚生労働省の統計では、平成14年の離婚は約30万件(298、9836)です。
結婚は約80万件ですから、8組結婚で3組が離婚という計算になります。
結婚の内訳は、初婚が約68万、再婚12万・・・20組の内、3組が再婚者入りとなります。
では、結婚して何年目に離婚をするか? それも調べてみました。
30万組の離婚組みのうち、銅の11年に届かない10年未満がなんと16万件、銅から銀以下が6万、金以上の統計が残っていませんが、金の50年未満の離別死別は高齢者離婚は激増したことと、夫の死亡などで7万組と離別死別でほとんど消え、金の結婚50年以上は1万組あるかなしかという狭き門になり、60年のオマケ・ダイヤ婚はともかく、本物のダイヤ婚75年などは珍しいだけです。
長年にわたって結婚相談所を主宰し、人生相談室で離婚相談にも乗ってきた私としては、この異常な離婚の増加は異常としか思えません。まだ統計には出ていませんが、平成21年などは、全国の離婚数は約40万組以上・・・想像を絶す離婚ブームです。
熟年女性の離婚願望はとどまるところを知りません。
「法改正で、亭主の年金の半分が貰えるようになったから」
「子供も独立していたら、嫌な老亭主の面倒など見たくもない」
「孫の顔を見ながら暮らしたいが、老いた亭主の顔など見たくない」
「友人と旅行を楽しんだり好きな人と自由に生きたい」
こう思えば、夫を捨てることなど、ゴミ置き場にゴミを捨てるようなものです。
これが、これからの熟年女性のシャレタ生き方になりそうですね。
その反面、男にとっては由々しき時代の到来です。
妻に去られたら惨めになるだけですから、男らは、急に妻に優しく猫なで声で接しますが時すでに遅し・・・いざとなると、女性の決意はかなり固いようですから、男は捨てられるだけです。
で、人生相談所や弁護士事務所には、これからも離婚についての相談が増えるようなイヤな予感がします。
それにしても、早く、オリンピックの金メタルの朗報が届くといいですね。