文化の日に思う


yjimage4ewnz765

 お元気ですか?
土曜日の午後、この時点ではプロ野球日本一はまだ決まっていません。広島2連勝のあと、日ハムが日替わりヒーローの出現で劇的な逆転勝ちを続けて3連勝、優勝に王手をかけています。それにしても、日ハムの大谷翔平の凄さには驚きます。今シーズンは投手として10勝、規定回数にあと3回投げれば最優秀防御率という働きです。しかもクライマックスシリーズの優勝の救援投手時は、日本のプロ野球史上最速の165キロ・・・私の住む埼玉県久喜市の高速道路出口脇にあるバッティングセンターの直球の最速が以前は120キロ、昔は野球少年だった私でも振り遅れますから165キロという人間離れした超速球など想像もつきません。しかも打者としても打率3割2分、これも打数不足で公式記録には載りませんが、ロッテの角中選手に次ぐ打率2位、日ハム内ではダントツの一位です。しかも本塁打も22本でリーグ8位、同僚のレアードの本塁打王39本は142試合、5位の中田翔は141試合で25本、8位の大谷は104試合で22本ですから、フル出場だと単純計算で約30本、これは本塁打争い3位の成績です。打って投げて走って・・・こんなのは日本のプロ野球史上始まって以来の出来事です。
この大谷選手はデビュー後、すぐ活躍していてマスコミも大騒ぎでした。隠居の私にまで、某スポーツ新聞から大谷選手へのアドバイスという形での原稿依頼がきて、私は、打者に専念した方が選手寿命も長いし大きな活躍が出来る、これから注意すべきは怪我、と書きました。その考えは今でも変わっていません。それにしても、これほど投手としてもズバ抜けた才能があるのを見せられると。このまま二刀流で頑張れるような気もします。
今日29日(土)の試合で広島が巻き返して五分に持ち越すか、日ハムの優勝か? 両チームのファンでもない私でも楽しみです。
さて、今週はいよいよ11月に入って3日は文化の日です。
そこで、文化の日を意識して映画の話題を一つ。山口放送制作の映画で、古くからの仕事仲間が何人も。この作品の制作に絡んでいます。
今朝は、毎週土曜日に出演中(32年6ケ月め)の山口放送ラジオ番組で、その映画を話題にして盛り上がりました。お蔭で持ち時間をオーバーしてしまいましたが番組としては大成功です。この映画は都内東中野の小さな映画館での上映でしたが昨日の28日で終了していますので、皆さんにもっと早くお知らせすべきだったと反省しています。映画のタイトルは「二人の桃源郷」、会社員生活をリタイヤした老夫婦が、山口県岩国の山奥で二人だけの自給自足の生活を描いたドキュメント作品で、実に仲良くユニークなご夫婦で愛情もバイタリティも豊かで微笑ましく何となく癒されるのです。
大阪や奈良に住む子供達も、その山奥に月に一回は集ってきて、老夫婦を中心に食事会を楽しむのです。したがって孤独ではないのですが、冬の寒さや自然の厳しさに耐える強さにも頭が下がります。5歳違いの老夫婦ですが、どちらも93歳で逝去、その山奥を開墾して開いた田畑を大坂で寿司屋を営んでいた娘のご亭主が店を息子に譲って、夫婦で岩国に移り住み、娘夫婦でその桃源郷を引き継ぐのです。
この映画を観て「これはいい!」と、私もおおいに感じることがありました。自分自身を省みて、80歳を超えてなお築地に事務所でもあるまい、本来がアウトドアー派ですから、そろそろ大自然の中の生活に戻るべきではないのか? こんな自問自答も気になります。幸いに、会津喜多方に旧いあばら家もあり改築すれば使えます。そこを「われらの桃源郷」にして隠居仲間を招き、月一で宴会を開いてドンチャン騒ぎ・・・やはり、私には文化の日は無縁のようです。