「なにとぞ、もう暫くのご猶予を・・・」
往生際の悪かった舛添要一都知事がついに辞任に追い込まれました。
何とかリオ五輪までは知事のイスにしがみつきたい執念で、給料辞退などを涙目で訴えた甲斐もなく、都知事への推薦団体である自民・公明にさえ不信任案を突き付けられての辞任勧告、これではもう四面楚歌、結果的にはノタレ死にです。
一時期、都庁には金銭感覚を麻痺させる魔物が棲んでいるという噂が出たことがあります。知事に就任するとその魔物に魂を奪われて仕舞うと言う都庁伝説ですが、なんだかそれも一理あるような気もします。
そうでなければ、正義の清廉潔白づらで都知事になった舛添さんが、かくも陰湿で貪欲な守銭奴に変貌するはずがありません。
これを魔物のせいにすれば、歴代都知事の金銭感覚の異常さが全て狂人の為せる業として処理出来ます。無理ですか?
以前は東京都も一地方行政でしかありませんでしたが、東京都は日本の中心だからと図って、一気に職員を2万人ほど増やして
都庁のマンモス化を図った美濃部亮吉都知事も魔物に狂わされた一人です。女性からの圧倒的人気で知地になった美濃部都知事は、目茶苦茶な北朝鮮優遇策で大いに世論を沸かせ、他府県との差別化&都庁拡大での大赤字政策で失敗しています。
以来、石原慎太郎、猪瀬直樹、桝添要一と、なぜか都知事になると人格が変わっての狂った行動で周囲を驚かせ、いずれも金銭問題で墓穴を掘っています。青島都知事? こちらは論外、いわば高額給料だけ頂いて全く仕事をしなかったそうです。
何もしなくても都知事の年収は、推定約2,200万円です。
舛添都知事の年収は、約2,600万円、ボーナスも高額、退職金も2千万円以上、それでも家族との食事や遊興費までを公金で賄うほど懐が苦しかったのは度重なる離婚と女性スキャンダルで出費が多すぎ、ついセコイ行為をしたのか? と少しは同情も出来ます。
ところで、麻生太郎財務相がこの17日、北海道小樽市での自民党支部大会での講演の中で、「90になっても老後が心配とか言ってる人がテレビに出ていたけど、『お前いつまで生きてるつもりだ!』と思いながら見ていた」とのことです。これを知った私もあわてました。安倍首相の片腕の麻生大臣の言葉ですから、アベノミクスの方針に「長寿殺し」が加わったと考えて間違いありません。今までは100歳になると長寿を祝って金杯を贈られた高齢者が、今後は邪魔者なのです。これからの日本の財政からみて長寿は悪いことになるのです。
私は8月で102歳になる母の長寿を嬉しく思って、つい得意になって周囲に話していましたが、これからは母の長寿は秘密にしなければなりません。いつ「長寿狩り」で拉致されるか心配だからです。私も今年は80歳、世間の隅でどうにか生かさせて頂きます。 そこで、ふと気づきました。
麻生大臣もすでに75歳、ご自分は絶対に長生きしない自信があっての発言だったのでしょうか?