しつけ?


熊

 お元気ですか?
 どうやら東京オリンピックでは野球、ソフトボール、空手などが参加出来る見通しになってきました。世界全体で見た場合は、サッカーがメジャーなら野球はマイナーかも知れませんが、オリンピックに採用されるのであれば一野球ファンとしては嬉しい限りです。また、日本の女子ソフトボールはご承知のごとく金メダルが狙えますので、喜べる回数が増えるだけに格別な思いがします。
 ところで、函館の北に位置する北海道北斗市の小学校2年の少年が、山の中にしつけと称して置き去りにされ、山の中を5キロも彷徨い、自衛隊の施設に潜り込んで寒さと飢えに耐え水だけで一週間を生き抜き無事に救助された事件はさまざまな波紋を呼んでいます。
 私は、北海道北部の営林署副署長の友人と一般の人は入れない森の中に四駆を駆って渓流魚釣りをしましたが、狐、鹿は身近に見られますし、時には子連れ熊の足跡に遭遇して逃げたこともあり、北海道の山林には危険がいっぱいなのです。その父親としては、家族4人で出かけた公園の池に石を投げこんだりした少年に対してのしつけだったそうですが、体罰としては行き過ぎだったのは認めています。細やかな一家庭問題が、ちょっとした歯車の食い違いでとんだ騒ぎに発展して気の毒としか言いようがありません。
 結果的に少年が助かったのでホッとしましたが、これがヒグマにでも食い殺されていたら大変なことになっていました。人の命は尊いものですから子供一人助かっただけでも歓喜の声が上がり、テレビ・ラジオ・新聞・週刊誌とマスコミは大騒ぎします。それでも、現実は厳しくて、救助されるまでの一週間の捜索費用などを考えると、少年の父親が自治体や社会にかけた迷惑は図り知れません。当然ながら教育者やマスコミは寄ってたかって、この父親を袋叩きにするのは目に見えています。そうなると、この父親も被害者です。
 今回のケースとは関係ありませんが、児童虐待の年間届け数は平成25年度で約8万8千件、同年の児童の虐待死は69人、そのうちの33人は心中での巻き添え死亡です。人の命をもっと大切にと叫びたい気持ちでいっぱいです。この続きは「曼珠沙華コーナー」で・・・