今時、「心臓切開手術」とは?
いま私は「切腹」する気分です。
近年、AI等の技術進歩と併行して衣食住のあらゆる分野に改革の波が押し寄せています。
医学の分野においても例外ではありません。
過去には不治の病で死亡率ノ高かった心臓疾患ですら、現代の医学では恐るべき病では亡くなりつつあるのです。その医学の進歩の一つにカテーテル治療があります。このカテーテルなる手法では、手首や肘(ひじ゙)や足の付け根から細いプラスチック製の管(カテーテル)を動脈や静脈内に挿入して心臓に到達させ、心内圧を測定したり、冠動脈やX線撮影を行ったり、一部疾患の治療を行ったりします。
私が突然の呼吸困難(急性心不全)で倒れ、救急病院に運び込まれたのは5月15日(月)の朝でした。救急病室での酸素吸入で命を取り留めましたが、危機一髪という体験は貴重なものでした。
血圧の上が220、心臓の稼働率は38%、肺に水が大量に溜まっていて、身体全体がむくんでいたようです。そこから12日間の入院生活を経て自宅療養となり、シャバの空気が吸えてホッとしたものです。
ところが、この退院も、実際に快癒したわけではありません。病院から逃げ出したかっただけなのです。
実際は救急入院中のカテーテル検査で、重大な欠陥が二カ所発見され、この場所が離れていることもあり、カテーテル治療では手が出せず、胸部切開以外には「方法がない」そうで、私の場合は胸部切開、胸お乳の下の胸骨部分切開して、内視鏡を補助下に、直視下で手術を行うらしいのです。
こうして、この二カ所の重大欠陥を、放置するか、手術するか、の二者択一を迫られ、私は退院したい一心から「放置する」を選んで帰宅したのです。
これには伏線があります。
今から40年以上前の1982(s57)年に人間ドックで心臓疾患(右脚ブロック等)が見つかり入院治療を奨められましたが、超多忙な働き盛りということもあって、医師の「生存率5年」という手術しない場合の忠告を無視して心臓疾患を放置したツケが今になって巡って来たのですが、今回の医師の助言は、良くても余命2年、その間に入退院を繰り返し、結局は「心不全」で呼吸困難となり、痛み止めのモルヒネ注射と大量の酸素吸入の中で息を引き取る、という具体的なものです。
病院嫌いの私は、この医師の助言を無視したのですが、「あと2年でいいのですか?」と家族に念を押されると、なんんだかもう少し生きていてもいいような気がして、ついに「切開手術」に白旗を揚げてしまったというお粗末な結末で、最悪のリスクは1,6%、6時間の種筒時間に耐える体力の有無が明暗を分ける、と聞いて、リハビリに励むという、泥縄式の日々の生活です。
こうして自由気ままな生活に戻れたのも束の間、つぎは7月2日の「切開心臓手術が待っています。
今はもう「まな板の鯉」、どうにでもなれの心境です。
藤の花
大型連休入り前々日の5月26~27日(木)、都内在住でOLの末娘が休暇(連休は半出勤)で一泊帰郷しました。目の不自由で免許証返納済みでの私は外出枯渇症ですから、早速末娘の運転であちこち観光ドライブです。
この日は、以前にも載せた埼玉県加須市の観光地巡りを希望、名所旧跡巡りに道の駅での買い物や製麺所の食堂での食事も交えて連休前の平日に充分、観光散策を楽しみました。
今回の収穫は、国の重要無形民俗文化財である御神楽能楽堂を持つ玉敷神社と、神社に隣接する神苑にある樹齢450年、幹回り約5メートルの藤の木に咲く満開の見事な藤の花接したことでした。
昨年紹介した時は盛りを過ぎていて花がしぼんでいて大変失礼しました。これも今回の満開の紫色の花と純白の藤の花を間近に見て、その見事さに圧倒されたからこす言えることです。この藤は埼玉県指定天然記念物にもなっていて、他県からも大勢の方が鑑賞に訪れています。
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