謹賀新年
新年を迎えて新たな決意を誓い、年末にはその夢がまた破れる、例年その繰り返しですから、懲りないものです。
2023年が幕を開け、緊迫した国際情勢や収束の見えないコロナ禍の国内事情も気になりますが、私自身も昨年の年の瀬に末弟を喪って悲しみの年越しで、家族と弟子や友人など身内の健康や幸せが気になる新年になりました。
例年、年の始めは希望と自信に溢れ、年の終わりには悔いと反省で慙愧に堪えず絶望的になりますが、それでもなお初詣で気分転換して再起を図る・・・この繰り返しで87歳になりました。
この年になれば、「人生とはこんなもの」と達観すべきですが、往生際が悪いのかまだ諦めきれません。
そんな弱い自分もいて、それはそれで結構楽しいのです。だから人生なかなか止められないのです。
「いい歳をして・・・」と笑われようともう少々「我が道を往く」、これが私の生き様、悪足掻きでもあるのです。
昨年2022年の暮れの反省は「詰めの甘さ」、これに尽きます。恥を晒しますので内容は敢えてのべますが公私共に数えれ私の人生は、なにもかも手抜きだらけ、これを埋めるのが本年の目標ですが果たしてどうなりますか?
将棋の若きヒーロー藤井聡太王将の最近の棋譜で、王手で追い詰められた自分の王将が単身で敵陣深く逃げ延び、敵の王将に近づいた途端、銀を用いての逆王手で反撃、たった一手で逆転勝利、「まさかプロ棋士が・・・」と思わせる呆気なくやかな勝利の一手で、相手や周囲を啞然とさせた対局が記憶に残っています。 この結果に対して天才棋士の羽生名人は、「藤井君は最後まで読み切っていた」と解説しています。
この詰めの鋭さを見習わなければ、と思いつつ、地元の八坂神社に初詣、日頃の感謝と新年の誓いを神前に捧げて新年を迎えた私です。
ところで2枚の写真を見比べて下さい。1枚目は除夜の鐘直後の元日0時半、すでに初詣客で長蛇の列、参拝までに約2時間待ちの予定とか。人口2万余のこんなイナカ町(埼玉県久喜市栗橋地区)の小さな神社に、どこから人が集ったのかこれだけの混雑・犯情は空前絶後の出来事です。私一家は拝殿から離れて参拝し草々に退散し、改めて3日に出直し参拝で細やかなお賽銭で感謝と願いを込めました。これが2枚目の寫眞です。
なお、オミクジは「小吉・思い半ば透る」です。
今年も宜しくお願いします。
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