月別アーカイブ: 2022年1月

季節の変わり目


 

季節の変わり目

     花見 正樹

雪景色の北海道大学 農学部 写真素材 [ 5489772 ] - フォト ... ここ数日、寒さが厳しくなっている上にオミクロンなどという厄介な代物に邪魔されて、人込みには近付けませんが、季節の変化は待ったなし、もうすぐ立春、春はもうすぐ近くまで来ています。
 春を待つのは古今東西・老若男女みな同じ、季節の変わり目を表わすのに「節句(せっく)」という言葉もあります。
 私のように高齢になると五感が鈍るのか、喜怒哀楽の感梅とうぐいす】の画像素材(10327752) | イラスト素材なら ...情や寒暖の差にも鈍感になっていて何かと不便です。
 つい数年前までは下手な釣り師ながらも、激流の大アユ釣りを楽しみに、河原を焼く熱い太陽の季節を待ち望んだのに、その生き甲斐を諦めた今は、めっきりと季節感が薄れているのを感じます。
3/3は桃の節句!桃の花の実は食べられるの?』 | 徳永こいのぼり それでも春を待つときめきは少々残っていて、もう少しだけ人生を楽しむ気にもなっています。
 春の訪れといえば、節分、立春、梅が咲き鶯が啼いて、桃や桜の季節へと続きます。
 そこで、季節の区切りとされる「節句」について考えてみました。
Amazon | こいのぼり 鯉 のぼり ベランダ 用 1.5m ファミリー ... 平安時代の貴族は「人日(じんじつ)・上巳(じょうし)・端午(たんご)・七夕(しちせき・たなばた)・重陽(ちょうよう)の五節句を、大切な行事として考えていたようです。
 したがって本来は旧暦であるべき「節句」ですが、今では新暦で用いられています。
 1月7日の「人日の節句(草の節句)」には、薬効のある野草のる七草入りの粥を食べて健康を祈願します。
コロナ後の運動会 2mバトン、1人1球玉入れ、口パクソーラン ... 3月3日の「上巳の節句(桃の節句)」には雛人形を飾ってはまぐりのお吸い物を食して女の子の健やかな成長を祈願します。 
 5月5日の「端午の節句(菖蒲の節句)」には人形や鯉登を飾り、粽(ちまき)や柏餅を食べ、菖蒲の湯に浴して男の子の健やかな成長を祈願します。
横浜「三溪園」12年ぶりに紅葉ライトアップ、重要文化財×紅葉を ... 7月7日の「七夕の節句(笹の節句)」には、短冊に願いごとを書いて笹に吊るして願望成就を祈願します。
 9月9日の「重陽の節句(菊の節句)」には、菊の薬効が健康と長寿に効くという故事から、菊入りの酒や吸い物などで健康を祈願します。
「初節句」という言葉はどなたでもご存じだと思います。
 これは、生れたお子さんが初めて迎える「節句」をいいますが、五節句の全てが該当するわけではありません。
 アヤメ - Wikipedia 赤ちゃんの健やかな成長を願う行事ですが、女の子は3月3日の「桃の節句」の雛祭り、男の子は5月5日の「菖蒲(勝負)の節句」の鯉のぼり、これが定番です。
 というように、赤ちゃんが初めて迎える桃か菖蒲の「節句」を「初節句」といいますが、赤ちゃんが生れて21日を経過しないで「節句(女子は桃、男子は菖蒲)」の日が訪れた場合は、初節句を翌年に持ち越すこともあり、生れたばかりの赤ちゃんで「仮初節句」をご夫婦だけで行い、翌年の「節句」に両家の御両親を招いて正式の「初節句」という方法もあります。
 この時に飾る人形は、代々家に飾った物も良し、譲られた者も良し、新たな物も良し、とします。
 伊万里錦香彩)ひな人形«〜春爛漫♪ 雛祭り〜|有田焼の老舗 香蘭社桃の節句と五月人形にも贈り方の作法があって、赤ちゃんが女子でお雛様の場合は、妻側のご両親から贈って頂き、、赤ちゃんが男子の場合は五月人形も鯉登も夫のご両親から贈って頂くのを通例としますが、ご家族にもさまざまな事情があり、なかなかこの通りにはいかないようです。
 我が家でもかつてはお雛様も五月人形も飾った時代もありましたが、遠い昔のことです。

━━━━━━━

    仕事は引退しました。

 

春の七草


 春の生七草

    花見 正樹

DSC_0073

 今年の私の幕開けは波乱含み、元日から山口放送ラジオ、4日がテレビ岩手、5日で86歳、いよいよ人生の終盤、ゴールインです。
 松がとれる7日は、七草粥らしき朝食でした。
 らしき、としたのは近所の八百で、七草粥用というセリ、ナズナを入手、カブや大根は買い置きがあったようですが、とても全部は揃わず、正規の食材であるペンペン草の代わりに白菜などというゲテモノが混入していたからです。
  それでもひとまず、暮れから正月にかけての偏った食事で疲れた胃を休める風習に素直に応じて、本年の無病息災を確信したところです。
 この七草粥の起因は、平安時代の貴族の間に流行した「若菜摘み」の風習と古代中国から伝わる節句の行事などの延長ともいわれますが、昔は7種どころか12種の若草を粥に混ぜて食したそうです。
 ところで、あなたは七草の名を正確に言えますか?
 セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ・・・なんだか難しそうですね。それでも別名を聞けば、どなたでも、半分以上はよく知っているものばかりです。
 セリ、ペンペン草、おやこ草、ハコベラ、コオニタビラコ、カブ、大根、以上が七草の正体です。
 とくに、セリなどは紀元前から野菜として食されていたらしく、「日本書紀」にも載っていて、セリは「せり勝つ」という意味の縁起もの。しかも、胃を丈夫にし、解熱効果、利尿作用、整腸作用、食欲増進、血圧を下げる効果などの他に、鉄分が多いるので増血作用もあり、七草それぞれに美容健康効果があるのですから、ほぼ完全な健康食品が「七草粥」なのです。
 最近では、スーパーで「七草がゆセット」が販売されているそうですから、若菜摘みは「て抜き」できます。
 ここで、春の七草の簡単な花見流暗記方法を暗記方法をお知らせします。
 まず、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ、これらを言えるようにします。
 つぎに、いwの頭文字を集めます。
「背なの子はホステス」、このホステスから「て抜き」をして、「セナゴハホスス」、これが春の七草の頭文字です。
 これだけですから簡単ですね。
 この場合、背中に背負った子の将来のホステスを外国流に「女主人」と解釈し、ここは一流料亭か温泉旅館の「女将(おかみ)」とします。
 まさか、背中の子が大きくなって場末のクラブのホステスでは喜べません。
 でも、これは蛇足、何の役にも立ちません。こんなことを覚えるぐらいなら、歴史年表でも眺めたほうがまだマシです。 おっと、これは蛇足・・・寅年に蛇は相性の悪い「破の注意」、これも蛇足でした。


ーーーーーーーーーーーーーー

    仕事は引退しました。