月別アーカイブ: 2021年6月

~50万円の灰皿~


 開運道・築地サロンの小話
 ~50万円の灰皿~

 開運道築地サロンは、何の取り柄もないマンションノの13階の一室です。
 その何の取り柄もない部屋から眺める景色はなかなか捨てたものでもありません。
 例えば、正面から眺める東南に見下ろす本願寺側の夜景などは毎日でも見飽きることがありません。
 では、こちらの北東の表鬼門側にある景色はいかがですか?
 私は、この小さなテラスでコーヒーをのみながら景色を眺めるのも密かな楽しみなのです。

 密かな、というのは、これを知られると、来客の尻が重くなるから、ここは私だけの楽しみにしているのです。
 遠く東京スカイツリー、眼下には地下鉄日比谷線2番出口、小学校の校庭があり、桜の季節だけでなく緑にも癒されます。
 したがって、ここに腰を下ろして景色を眺めていたら、小さい時間などアッという間に過ぎ去ってしまいます。
 ところで、このテラスの上にはガラス製の小さい灰皿と長さ約30センチの楕円形卵型の陶磁器のツボ(花瓶)が置いてあり、ツボの中には、このツボが出展された作家の作品展の色褪せた案内ハガキが窮屈そうに眠っています。
 私がこのテラスでコーヒータイムを楽しむのは、この雨ざらしに放置されている陶磁器を眺めていると心が癒されるからです。
 他にも築地サロンには曰く因縁付きの花器が幾つかさり気なく造花などを抱えていますが、どれもが穏やかな表情です。
陶芸家 美碕光邦 に対する画像結果 この写真にある陶器は作者・美崎光邦君の受賞作品で、名のある茶器に比べたら遙かに格安ですが、約半世紀弱前に50万円の値がついたものですから立派なものです。この展示会では、ひとまわり小さい花器が25万円で落札されましたが、この作品が残って私が預かったもので、無理に巻き上げた物ではありません。
 築地サロンの喫煙ゾーンは唯一、この鬼門側テラスだけですので、なかにはこの陶磁器を灰皿代わりにする不届きな人も時々はいて、作家への冒涜ですから「申し訳ない」と心から詫びています。
 では、「陶芸家 美崎光邦」略歴を。
 例として、私が眺めた作品の-部を列記します。
粉澱淡彩瓷小鉢 (ポット)
 粉澱淡彩瓷小鉢 (ポット)
 彩泥瓶(花瓶)
 粉澱淡彩瓷扁壷
 粉澱淡彩瓷扁壷
 淡翠碧釉鉢
 淡翠碧釉鉢
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-略歴-
51年 千葉県市川市に生まれる
1974年 中央大学卒業
内原野・九谷・会津本郷・備前で修業
1979年 紀州尾鷲で独立
1999年 八街市に工房を移築
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-受賞暦-
朝日陶芸展入選
中日国際陶芸展入選
日本伝統工芸展入選
日本陶芸展入選
陶芸ビエンナーレ入選
日本工芸会奨励賞受賞
陶芸ビエンナーレ佳作賞受賞
長三賞陶芸展奨励賞受賞
淡交ビエンナーレ茶道美術公募展
特別奨励賞受賞
日本陶芸展最優秀作品賞
秩父宮賜杯受賞

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 陶芸家 美碕光邦 に対する画像結果上記の陶芸家・美崎君は私の末弟の中学時代からの友人で、陶芸家になる遙か以前から陶芸家の風貌をしていましたから、私の助言も当然、「陶芸家になれ!」以外は全くありません。当然ながら、最初の作品の「湯飲み」も進呈頂きましたが、これは残念ながら滲み漏れがあって売り物にはなりませんでした。その湯飲みの埋め合せに届いたもが、このテラスにある名作です。
 なお、本人の名誉のために申し添えますと、二度目に頂いた「湯飲み」は、見た目も剛直で雅趣に富み私の手にしっくりと馴染んで10年以上も愛用し、惜しくも宅から転落してひび割れして不慮の最期を遂げましたが、それは見事な作品でした。
 と、書き並べましたが、この一文が私の末弟か美崎君の知るところとなれば、このツボは作家の手元に故郷帰りする可能性大とみて、しばし別れを惜しんでテラスでのコーヒータイムを楽しんでいます。

こらもご覧ください。
https://www.kaiundou.biz/team_natsuki/

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コロナ・ワクチンの接種を終えて


 コロナ・ワクチンの接種を終えて

   花見正樹

  
 私は、新型コロナウイルスの予防接種において85歳の高齢者和枠で、朝9時からの予約申込でしたが、9時からのスタート直後のメール申し込みで一発OK,とラッキーな出だしでした。ワクチンの接種は5月16日、6月6日(日)と、埼玉県久喜市体育館において2度のワクチン接種を無事に終えて、いま何の副作用もなくこの一文を書いています。
 昨年春頃から徐々に拡散し始めた新型コロナウイルスを、私なども従来のインフェルエンザウイルス同様と思って、甘く見ていました。私は、大量の緑茶を煮詰めた濃縮液のカテキンの殺菌効果で新型コロナウイルスは除去できるとみて、築地サロンの室内殺菌や手の消毒に用いただけでなく、顧問を務める米沢新聞紙上に堂々と自説を発表したりで、化学関連会社オーナーとしては汗顔の至りで恥じ入るばかりです。
 ところで、このコロナ・ワクチンの接種については、私の周辺でも賛否両論、様々な意見が飛び交っています。
「副作用が危険だから止めたほうがいい」、と親切心から忠告してくれる友人知人も何人かいました。なかには、医者嫌いで健康診断もしない私が、なぜ率先してコロナワクチンを接種しようとするのか? と訝しがる友人もいましたが、それは「人に伝染させたくないから」です。
 日頃から私がお会いする方々は、どなたも社会的に活躍されている方ばかりですので、万が一にも間違いがあっては困るのです。
 そのワクチンについては、事前に頂いた説明書きに次のような項目がありました。
 ワクチン接種に不都合な方は、過去にアナフィラキシー症のあった方、腹痛、吐き気、発熱、じんましん、などの症状のある方です。
 もっとも、体温は当日の会場で係員が測ってくれますので問題はありませんが、日頃から薬を多用している人なども多少は影響があるようです。
 ワクチン接種前の問診で、何の問題もない健康体の人は、接種後15分待機で帰宅ですが、過去にアレルギー症状(アナフィラキシーを含む)や、採血等で気分が悪くなったことがある人、その他なんらかの理由がある人は30分の待機でした。この30分組の方が圧倒的多数だったことにも少々驚きました。ともあれ、問題のある人は、30分以内に反応が出る、ということです。
 その、ワクチン接種後に起こる反応(副作用)についての注意書きは、次のようになります。
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  筋肉内注射のため、痛みや腫れなどの軽い副反応は頻繁に現れます
 症状の発現状況、時期、持続期間などが記されています。

接種当日・痛み84・3%、腫れ0・4%
 二日目・下痢15・5%、筋肉痛37・9%、関節痛23・7%、頭痛55・1%、疲労62・9%、寒気32・4%、発熱14・8%。
 以上の持続時間は約1日で、後遺症はありません。
 重い症状の発症状況は、痛み1・5%、腫れ0・4%、下痢0・3%,筋肉痛1・8%、関節痛0・9%、頭痛2・4%、疲労4・2%、寒気1・8%、発熱は報告なし。
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 と、なっています。
 以上のような症状のリスクがあったとしても、コロナウイルス感染と縁の切れた解放感は実に爽快なものです。
 私は、皆様が一日も早くコロナ・ワクチンの接種を済まされることを望みます。
 日本の政府がもっと国民の命を大切に考えて半年早くワクチン確保に積極的だったら、東京オリンピックも堂々と開催できたのに、と思うと残念でなりません。

 

こちらもご覧ください