白内障手術記-4
花見 正樹
大相撲名古屋場所の千秋楽は相変わらずのモンゴル勢同士の決戦で鶴竜が白鵬に圧勝して優勝、4大関の休場もあって盛り上がりには欠けましたが、小兵力士の活躍など見どころもありましたので相撲人気はまだ続きそうです。
台風の影響で九州・四国に加えて中国地方は大雨による被害続出でお気の毒、心からお見舞いを申し上げます。
この季節のこの雨は、私にもほんの少々影響があります。理由は単純、山口地方に雨がなければ、夏の甲子園野球大会に向けて、県大会での熾烈な熱戦が繰り広げられ、その実況ラジオ放送で私の占い番組が臨時休業、骨休みができるのです。
先週の13日(土)は晴天で野球実況、おかげで私は休養でしたが昨日20日(土)の山口地方は雨、準備は万全で問題はありませんがちょっぴり残念でした。
それにしても。京都のアニメスタジオへの放火事件は悲惨すぎます。被害に遭われた方々には深い哀悼の意とご冥福を捧げ、ご遺族の方々には心からお見舞いを申し上げます。
さて、私の白内障手術記は、私自身の不摂生と怠慢が災いして好結果とは言い難い状況ですが、それでも緑内障末期で手術を断られた過去を持つ私に、救いの手を伸べて手術OKの大英断を下されたSU眼科の院長には感謝するばかりです。
白内障の手術をされた方は私の周囲には沢山いて、皆さん簡単に「手術は15分ほどで日帰り」と軽く言い、それによって自分がいかによく見えるようになったか、を強調します。
それを鵜呑みにした私も迂闊でしたが、初日草々、そんなに甘くはないことに気付き、ガックリと気落ちしました。
度数検査、眼圧検査、視力検査、視野検査などが適度な待ち時間を交えて延々と続いた後に院長診察に辿り着くのです。これが何日も続いてから、ようやく手術へのゴーサインが出るという段取りなのです。おかげで眼科友達も出来ましたし、医師・看護婦・技師など職員とも徐々に馴染んで手術への心構えが出来つつありました。
そんなある日、ちょっとした手違いが生じたのです。
手術前の院長出勤での内検診がなんと芹洋子さんの池之端コンサート当日と重なってしまったのです。
コンサートは午後からですが時間的には間に合いません。
その日以外にはSU眼科での内科検診はありません。手術日を延期するのも感心しません。
そこで、窮余の策が提示され、SU院長の紹介状持参で他の日に近くのK病院で内心電図など必要な内科診療を受けて目の手術に支障がないことを証明しなければならないしいのです。
ところが、どうしたことかK病院の検査で、血圧が174,179などと高血圧と不整脈が発見、診断され、早々に入院治療をと勧告され、予期せぬ出来事に仰天したものです。それでも、内科検診の目的が眼の手術であることを話し説明して、内科の結果では眼科の手術には支障がない、との内諾を得て、K病院からSU眼科院長宛ての親書を預かって、よやく心穏やかにK病院を退去したものです。