同期の桜


同期の桜

花見 正樹

異例のコースで日本列島を席捲した台風122は、無情にもまた福岡県方面に再上陸して猛威を振るっています。
つい先日の豪雨でかなりの被害を被った西日本の方々には、心からお見舞い申し上げる、だけで申し訳ない気持ちです。
気象庁によると、台風12号は29日17:30頃、福岡県豊前市付近に再上陸しましたが、中心付近の最大風速は20m/sで、時速約30kmで西南西へ進んでいて、これから九州を西南寄りに進む見込み、と発表しています。今回の台風は、まるで逆コースですら安易に予測もできませんし防災対策も遅れがち、どうも何かが狂っているようです。
それにしても、海が荒れての高波の恐ろしさには驚きました。
昨日28日の夕方に静岡県熱海市熱海の海岸通りに面した「ホテルニューアカオ」を襲った高波は、高さが推定約8メートルで、二階の窓ガラスが割れて、2階の食堂にいた宿泊客男女4人と男性従業員の計5人が足などに軽傷を負ったというものです。
さらに、小田原では道路を通行中の車が15台(救援のパトカー1台を含む)が高波に浚われました。幸い、異様な高波に気づいた人達が直前に避難したことで人的被害は出ませんでしたが高波の恐ろしさをまざまざと知らされた事案です。
台風12号の強風による被害は各地で続出していて枚挙にいとまがありませんのでここまでにします。
先日の西日本豪雨だけでも農林水産被害は1695億円超・・・これから先の被害額も気になります。
さて、嬉しいニュースといえば、昨28日(土)、小澤征爾(せいじ)さんが、椅子に座ってではありますが、9ケ月ぶりにタクトを振り、小澤国際室内楽アカデミー奥志賀の受講生たちによる弦楽合奏を指揮しました。これは、隠れ小澤ファンの私としては嬉しい限りです。
小澤さんが今年の3月に、「大動脈弁狭窄(きょうさく)症」で入院したことを知った時はもうダメかと思っていましたが、わずか10分の指揮でしたが力強かったそうで、これぞ執念のカムバックです。
記事によると、4月に退院してからは復帰を目指して自宅療養でリハビリをしていたそうですが、本人が一番楽しみにしていた、晩夏の季節にに毎年行う長野県松本市での「セイジ・オザワ松本フェスティバル」の降板を発表しているだけに、もしかすると、そこでの復帰を目指しいるのかも知れません。
私はいつからか、自分と同年同級生に親しみを持つようになりました。生きて来た環境も違うし職業も違いますが、自分と同年の者がこの世の中で活躍して何らかの形で皆様のお役に立っているのを知ることは喜ばしいことです。
敬称略で82,83歳の同年または同級を列記すると、美輪明宏、野村克也、小澤征爾、蜷川幸雄、堺屋太一、朝丘雪路、浜木綿子、倉本聰、岸洋子、松尾和子、吉行和子、ジェームス三木、羽田孜、豊田泰光、八名信夫、芳村真理、常陸宮正仁親王、山本耕一、押坂忍、野際陽子、市原悦子、小野清子、長嶋茂雄・・・と一癖も二癖もある著名人が並び、私は無名ですが、これも「同期の桜,」と勝手に心のどこかで仲間にしています。この中には、易(筮竹占い)を教えた女優さんもいますが殆どは縁の薄い方ですが、いつまでも皆さんが若々しく活躍して欲しいと願っています。