正月もはや7日、松飾りも取れ明日の成人の日が過ぎれば仕事も平常に戻ります。私は4日に岩手テレビの初仕事で盛岡、5日は花見化学、6日はいつもの山口放送ラジオの持ち番組でフル回転です。
なのに、何だか気合が入っていない感じでもどかしいのです。
本来なら、初詣から張り切ってスタートするのですが今年は少々違います。
昨年の10月に体調を崩して入院した母が、正月までは無理という医師の診断を裏切って年を越しました。
なんだか、これだけでホッとしてしまい気が抜けた感じで正月を過ごしたのです。母は、すでに食欲はなく点滴だけで命をつないでいる状態ですが意識はしっかりしています。
殆どの親戚身内は暮れのうちにお別れ見舞いを済ませていますから、母も気づいています。
私が差し出したミカンの人房を美味しそうにしゃぶりながら淡々と言います。
「なかなかお迎えが来ないねえ?」
私は「あと2,3年は来ないから長生きしちゃおう」と、もう何年もこれが口癖です。
今年の我が家の正月は悲喜こもごも、運命の女神は微笑むのか悲しむのか?
次女の長女が婚約者同伴で、父母より先に祖父母宅への来訪です。
結婚式も近く若い二人は輝いていて、家の中が明るくなります。
しかし、我が家の正月はいいことばかりではありません。
母の死が近いだけでなく、一番上の孫(長女の長女)が腫瘍の手術で入院中、いまは退院待ちです。
母は103歳で人生の元はとりましたが、孫の人生はこれからです。
こんな我が家ですから、私の初詣では、家族や周囲の人たちの健康安泰祈願、これだけです。
初詣も例年通り、近所の神社で淡々と済ませました。
私の今年の抱負? こればかりは例年と何も変わりません。
もの書き、弟子づくり、大鮎釣り・・・今年もこの三本柱で楽しみます。