この頃、一日が早い、一週間が早い、一年が早く感じます。
それでも一日は24時間、一週間は7日、1年は365日か366日で何も変わりません。
なんだか、その日々が目まぐるしく日めくりカレンダーで次々に更新されてゆきます。
その過ぎてゆく日々で、得るものと失うものの質と差をふと考えることがあります。
若い頃は何げなく過ごしていた一日が、いまは貴重な一日になっているような気がします。
だからといって、もっと早くから時間を有効に、とはなりません。
所詮、人生は計算通り、計画通りには進まないものなのと、81歳の今頃になって私はようやく気付きました。
それでもあきらめない。これも人生です。
今日の7月30日、テレビ画面で早実の3年生・清宮幸太郎選手の泣きじゃくる姿を見ました。
神宮球場で行われた高校野球西東京大会の決勝で、早実は東海大菅生に6-2で敗れ、甲子園出場を果たせませんでした。
これで、怪物スラッガー清宮選手の高校野球の通算最多本塁打は107のタイ記録、新記録は成りませんでした。この107本、いずれも花見化学発売の金属染料によるアルミニューム陽極酸化被膜加工バットから出たホームランですから嬉しい限りです。
しかし、この107本の記録は立派です。胸を張って、ドラフト1位でプロ入りしてほしいもの。その上で、プロの記録をジャンジャン塗り替えるのです。
もちろん、本人の気持ちは「甲子園で新記録108号」でしたから、辛い気持ちは痛いほど分かります。
それでも健気に報道陣の質問に答える清宮選手の真摯な姿は、多くの野球ファンに感動を与えてくれました。
「清宮君、君の野球人生はプロ入りしてこそ花開き実も稔る。これからが正念場だぞ!」
で、同じ日のプロ野球の話題です。
なんと、巨人軍の控え選手で41歳のベテラン相川亮二選手がサヨナラ打で観客総立ちの大歓声です。
これで巨人は、相川選手の古巣・DeNAに劇的な3連勝、相川選手は歓喜の涙、いい風景です。
相川亮二捕手は千葉県市川市出身で東京学館高等学校時代から頭角を現し、ドラフト5位で横浜ベイスターズに入団、その後、
ヤクルトスワローズ、読売ジャイアンツとトレードされながら地道な努力を重ねて今日に至っています。
2006年に第1回WBC日本代表に選出されてから活躍し、2007年は横浜の選手会長を務めながら高打率を保ち、オールスターゲームにも選出され、打率も3割台を記録しています。
その後、右肩の故障から捕手としては盗塁阻止率が極端に悪くなったことから、シーズン終了後に右肩関節の手術を行ったところ、フロントは契約更改で低い金額を提示してきました。ところが、その時期に開催したクリスマスパーティーには。独身の相川選手目当ての女性ファンが
200人以上も集まって大変な騒ぎ、他の選手ならせいぜい10人ぐらいですから球団側も驚いて提示額を変更しました。
この相川選手の予想以上の人気によって球団も集客を考えて、推定年俸1億円の大台を提示、相川選手も一発サイン。
この「イケメン査定」はプロ野球始まって以来の珍事件です。この甲斐あって巨人移籍3年目で初のサヨナラヒット、冬の時代が長くても我慢をすればやがて春は巡ってきます。この自然の理を信じて、私ももう一頑張りしてみます。