大関昇進!


昨日28日(日)の大相撲夏場所は、稀勢の里休場の中、またモンゴル横綱同士の千秋楽打ち上げ対決で幕となりました。
すでに前日に優勝を決めている横綱・白鵬が渾身の力を振り絞って、横綱・日馬富士を下して6場所ぶり、38度目の優勝を全勝で飾ったのは立派、文句のつけようもありません。
しかも、全勝優勝は史上最多の自分の記録を破っての13度目、これにはグーの音も出ません。
この偉大な記録を、これから台頭する日本人力士が更新できるのか?
もしかしたら稀勢の里が?
いや、これ以上無理してまた体を壊してはいけません、横綱として10回ほど優勝してくれたら大満足です。
では、大関・豪栄道は? 勝ち越しただけで一安心、ムラが多いだけに横綱には無理な気がします。
関脇・高安が大関になって一気に横綱を狙って勝ち続ければ?
高安もすでに27歳、大関昇進後、横綱まで行けるかどうか疑問です。できれば、稀勢の里に次いで日本人横綱になってほしいものです。
私が生きている間には、日本人力士による白鵬の記録更新は期待しないことにします。

 さて、我が家の土俵は、上記写真の水槽です。
横綱はいません。
過去には、ブラックバス山、カメの里、ウグイ山など重量級もいましたが、暴れたり、同じ土俵内の幕下のザコ達を片っ端から摘まみ食いしたりして永久追放で放流罪に処され、今はエビの川部屋が9人、ドジョウ里部屋が4人、クチボソ山部屋が7人と総勢20人ながら関取不在、全員が幕下&序の口ばかりというドングリの背比べ状態ですから、圧勝も完敗もありません。


その3部屋の力士それぞれが餌の取り方が違います。
餌は栄養を考えて2種類、主食は「炒り糠」、副食は「乾燥赤虫」です。
地元の米屋から小魚釣りの寄せ餌用にいただく米ヌカを炒って香りをよくして与えます。
すると、まずドジョウ里4人がいっせいに飛び上がって体をくねらせながら夢中で水面に浮いたエサをパクつきます。
その餌が水分を含んで沈み始めると、待ち構えたクチボソ山7人が水中乱舞で食事を始めます。
その間、エビの川9人は、樹脂製ニセ樹木に鈴なり状態で知らん顔、誰一人動こうとしません。
そのうち、食べ疲れたドジョウは水槽の底の小砂利に横たわってグターとなり、ひと眠り?です。クチボソは、水中の餌が無くなると底まで探しますが、すぐ飽きて元気に仲間で追っかけっこをします。
このクチボソは、昨年の晩春に鯉釣りの大池から孫と手網で獲った1センチほどの幼魚約50尾ほどの生き残りです。
なぜ、このように激減したかというと、栃木県の清流・小倉川で釣った「カワムツ」4尾を一緒に飼ったからです。この川魚が意外にしぶとい悪ガキで、人の目のあるときはおとなしく泳いでいて、夜になると小魚漁りをしていたのです。
「なんだか小魚が減った」と気づいたときは後の祭り、殆どが「カワムツ」の餌になってこの世から去りました。
そのカワムツ4尾を別の水槽に移したのが悪かったのか、ある朝、突然死していたのです。
原因はいまだに分かりません。多分、酸欠か、温度差による冷水病か、水質が合わなかったのか、小魚を主食にしてたのが突然「炒り糠」にされて食中毒だったのかも知れません。
さて、水槽のエビに戻ります。
ドジョウもクチボソも餌を食べ尽くしたつもりで、遊んでいる隙に、人口樹木から静かに離れたエビの川9人は、思い思いの場所で細かい手足を動かして微細な食べかすを上手に探して食べ始めます。なんだか、底石のうえ、砂利の隙間、濾過器の上、ありとあらゆるところに細かい餌があるらしく、心行くまで食べてから、また人口樹木に戻ります。
問題は「乾燥赤虫」です。
「炒り糠」は粒状でしたから、ドジョウ里もクチボソ山も見落としがあって、エビの川が漁夫の利でおこぼれに預かりました。
ところが「乾燥赤虫」は、水を含んでも形も色も赤虫ですから、小砂利の中に落ちてもドジョウ里はヒゲのアンテナで難なく見つけますから、エビの山までは充分に餌が回らないらしく、エビの川の水底掃除作業も短時間で済んでしまいます。
これに気付いたので、餌を2種類用意している次第です。
つぎは、縄張り争いです。
ダーウインの説では、どんな動物でも優劣の順位があり、縄張りの優劣もあるとしています。
我が家の水槽には、3本一組で二組の土管があります。
この6本の土管の奪い合いが熾烈なのです。
水槽の水を入れ替えた時などは、我れ先にと誰もが土管に潜り込もうとします。
以前は、ここがクチボソ山の部屋元かと思うほど、小さなクチボソの遊び場でした。
ところが最近では、エビの山の強引な突き押しに敗けたのか体が大きくなり過ぎたのか、クチボソは土管には寄り付きません。
この土管は、ドジョウ里とエビの川が毎日、熾烈な縄張り争いを繰り返しています。
ドジョウ里は土管が大好きで、いつもここで遊びたいのですが、先客にエビの川がいると遠慮して、一本の土管に三人のドジョウ里が順々に入って顏を三つ出したまま身動き出来ないギュウギュウ詰め状態だったことがあります。
本来、エビの川の居場所は前述の人口樹木ですから、土管になど入る必要はないのに、ドジョウに対する意地悪か、縄張りを主張するために土管を乗っ取るのか、全く意味不明、言葉が通じませんのでインタビューも出来ません。
こうして我が家の水槽でみる限り、エビの山が一番したたかで餌に困って餓死することもなさそうです。
臆病なのはドジョウ里で、水の入れ替えなどでショックを与えると石裏や土管に隠れて暫くは姿を現しません。
エビの川は、水が替わるとスイスイ泳ぎ回っていてなかなか自分たちの住居である人口樹木に近づきません。それでも1時間もしないうちに人口樹木は9人のエビの山で鈴なりになります。
エビの川9人の体重差で、人口樹木の場所取りの場所が違うのかどうか、これは分かりません。
クチボソにははっきりと縄張りがあります。大きい順にいい場所を休息場所にしています。
一番場所は、人間から見て遠くて陰になる水槽の底、そこが一番場所で、時々、ドジョウ里と仲良く同居していますが、同じクチボソは寄せ付けません。同種で縄張りが判明したのはクチボソ部屋だけで、ドジョウ部屋とエビ部屋のナワ張り争いはまだはっきりとは分かりません。
ともあれ、我が家の水槽の各部屋は三者三様、楽しく怠けて過ごしていますから、横綱どころか十両にも上がれません。