昨26日は、甲子園での高校野球の激闘も、延長でも決着つかず再試合が二つも続くと言う熱狂的な日曜日でした。
そして迎えた大相撲春場所千秋楽の本番・・・稀勢の里ファンとしては、ケガを乗り越えての出場で大ケガよりは欠場して来場所に期待という気分で、負けてもともとでテレビ画面を眺めていました。
ところが、左は痛くて使えず、右だけで戦ったあの逆転の投げ業・・・しかも本割、決定戦と二度も続けての土俵際の大逆転。
土俵下に転落した照関の目が点、何が起こったのか事態が呑み込めない表情で、土俵上に仁王立ちの稀勢の里を眺めるだけ、「左腕負傷で入院説まで出たのに?」と、驚異の回復力で勝ちを摘んだ横綱を、詐欺師でも見るかのような目で見つめていたのが印象的でした。
でも、稀勢の里関の左手は辛そうでしたから詐欺師ではないのは確かです。
優勝して一夜明けての記者会見では、 新横綱として臨んだ大相撲春場所のエディオンアリーナ大阪での戦いが「一生の思い出になる」とのことでした。まだ30歳、これからが正念場です。
それにしても凄い日曜日が過ぎて、変わったことがなければいいが、と思ったのですが。
やはり、雨戸を開けると表は季節外れの雪でした。
月別アーカイブ: 2017年3月
宇宙へ・・・
宇宙へ・・・
孫娘が、1年半のワークホリディを終えてカナダ~オーストラリアから無事帰還、週末は102歳の母を含めて賑やかさが戻ってきました。
海もきれい、動物も自然のまま、楽しい話題で盛り上がっています。
ですが、アメリカのトランプ政権は、地球温暖化協定に反対し、行政管理予算局長は16日の記者会見でこう述べました。
「アメリカは、地球温暖化の研究には、もうお金は使わない。税金の無駄だ」
自国の国益優先で地球は後回しのトランプ大統領の方針で、これは、自国民への人気取りと自国工業生産業への強力な支援になります。
これで、トランプ政権が地球の温暖化対策を後退させる方針を改めて強調し、今後は地球温暖化が急速に進むのがはっきりしました。
では、地球温暖化がこのまま進むとどうなるか? 改めて考えてみます。
地球温暖化問題は、世界がひとつになって解決すべき問題ですが、アメリカや中国のような大国が、地球温暖化を代表する二酸化炭素の垂れ流しですから、どうにもなりません。二酸化炭素のほとんどは人為的なもので、電気の利用、車の排気ガスなど何らかのエネルギー利用で発生します。
最近は、至ることろで省エネが話題になりますが、二酸化炭素の排出量を減らすには、一般家庭以上に、零細町工場を含めた各生産工場の企業努力が必要なのは当然です。
日本やヨーロッパは省エネでも、アメリカが保護政策で二酸化炭素排出OKでは、地球の温暖化防止は成功せず、結果はもう見えています。
これからは、大気汚染が進み、オゾン層の破壊で気温上昇、害虫が大量に発生し、干ばつで農作物の収穫量は激減します。
北極や南極の氷の溶解がさらに促進されて海面が上昇、海抜の低い国は国土が海に沈み人が住めなくなり、農作物を育てる土地も地球上から失われます。
海水の温度上昇で魚の餌になるプランクトンが減少し漁獲量の減少につながります。
大型の台風や竜巻が頻繁に発生して建築物倒壊や人的被害が相次いで発生します。
以上は将来の問題ではなく、すでに現在進行形で悪夢は始まっているのです。
南極や北極の氷が溶け続け、仮に海面の高さが1m上昇すると、南の島々の平地やベネチアは完全に沈没、ベトナムなどは国土の20%近くが海に沈みます。
日本はというと、砂浜の殆どが消え、400万人以上の人が住居を失うことになります。
地球が狭くなったら人類はどうなるか?
昨年の秋9月、航空宇宙分野を先取りする米スペースX社代表・E・マスク氏が、火星に居住地を建設するの創設者計画を発表しました。それによると、数千人を送る事業を10数年以内に始めて、その後、40年から100年後には、火星は100万人が自給自足で暮せる人類の快適な居住地になるというのです。
メキシコで開かれた国際宇宙会議(IACC)で、マスク氏は「これからは、人類が多惑星種になるということです」と語っています。
オランダの民間営利団体である「マーズワン財団」は、2025年からの火星移住計画を発表しています。
この募集に、すでに世界17か国から20万人以上の人が応募してきています。
その中から約1000人が一次審査合格、これを更に100人に絞り込んでいます。
マーズワンの計画を聞くと、火星移住はいよいよ手の届くところまで迫っているのです。
ただし、現時点ではまだ火星移住に課題も残っています。
火星に行くには技術的な問題点がいくつかあります。
現状の火星には液体での水が確認されていない。
太陽から遠いため火星表面に届く太陽エネルギーが地球の半分。
火星の気圧が低いため生活するには宇宙服が必要。
大気が薄く真空状態に近く、生身では生命が危険で酸素補給は?。
・現状の技術では火星到着は可能だが帰還は無理。
・現状では、莫大な資金がかかる(一人150億円以上)。
(これが海外旅行のように格安になれば?)
・建築資材、生活用品、給排水・暖冷房など各設備の運搬、工事作業員などの補給。
以上の課題の全てを10年以内にクリアーできれば火星に住む事が可能になります。
ついでに述べれば、
火星の1日の長さは、24時間39分
火星の陸地部分は28・4%(地球は29・2%)。
火星の赤道傾斜角は、24・19°(地球は23・44°)。
火星の1年の長さは、地球より二倍近い1.88年です。
各季節の長さも同じく地球の約2倍、これは公転周期が長いからです。
火星からみた天井は白鳥座の方向(地球は小熊座)です。
火星の重力は、地球の三分の一。
火星の気候はとても寒く、平均表面温度はー43Cです。
(最低温度はー140℃を記録。赤道付近くで20℃前後。
火星には地磁気がないため、宇宙からの有害な放射線を直接浴びる。
あれこれ言えば面倒が多すぎて、行く気にはなれません。
なにしろ、火星にはオゾン層がありませんから、酸素ボンベを背負った宇宙服で生活することになります。
しかも、寒暖差が激しく、その上、宇宙服で防御しても放射線を浴びるは嫌な気分です。
住居も、コロニーのような建物を建てるにしても大変だし、宇宙船では狭すぎるし・・・。
以前から、火星に水があるのか? は論争の種ですが、極地に氷らしき物体が確認されていますので凍土からでも水はとれます。結論として、火星に水は存在するのです。
昔、私達の祖先は、不自由ながら安全な樹上生活を選ぶか、危険ながら自由な地上生活を選ぶか、二者選択に迫られました。
いま、それと全く同じ状況なのです。私達の世代は現状でいいのですが、何万年後、いや、場合によっては数十年後には、答えは出ている可能性もあります。
いま冒険して他の惑星に移って宇宙人化して生き伸びるか、地球にしがみついて絶滅種に至るか、この二者選択です。
原子力至上主義で各国が核開発を進めた結果、いくら核の廃材を地下に埋めても、いつかは滲出しますから絶滅は時間の問題、とうに人類を滅亡させるだけの有害な原子放射線量は超えているのです。
多分、その答えの一部は、近く起るであろう核戦争によって証明されるはずです。
さて、話は火星に戻ります。
日本でも、火星移住計画プロジェクトが動き始めているのを、あなたはご存知ですか?
日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙船を模した外部と行き来できない閉鎖環境に2週間滞在する生体実験への参加者募集を始めています。この実験は、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士のストレスを客観的に測る手法を見つけるために必要なことで、この実験への参加者には協力費として38万円が支給されるのです。
過酷な宇宙隔離ツアー生活の実体験で、この2月に実施された体験ツアーには、8人の募集になんと4400人以上の応募がありました。
研究責任者でもある宇宙飛行士の古川聡さんは、宇宙に興味がある人が潜在的にこれほど多いとは・・・と驚いていましたが、宇宙に興味がなくても、2週間で38万円の臨時収入に魅力を感じる人も少なくないはずです。
今回4400人から選ばれた8人は、茨城県つくば市にあるJAXA・筑波宇宙センター)にある大型バス2台分ほどの宇宙船そのままの円形で広い訓練施設内に、外部と遮断された宇宙飛行中の状態で滞在します。
私が、これを知ったのは先月のある日、末娘の電話からです。
「2週間ばかり、連絡がとれないからね」
「旅行か?」
「それに近いんだけど・・・」
日頃ははっきりものを言う娘が、なんとなく歯切れが悪いのです。
そこで分かったことは、この実験の内容は家族にも漏らさないという誓約書が交わされていることです。
と、いうわけで細かいことは言えませんが、マンガ「宇宙兄弟」に出てくる宇宙飛行士が訓練に使うカプセルルームそのままで、男女8人が、歴代の宇宙飛行士が訓練に用いた大部屋で同居2週間、さまざまなテーマに取り組むのです。
外部との連絡が途絶えた中で、種々なディベートやパソコン作業、簡単なロボット作成などの課題をこなして暮らすのです。
その間、血液、唾液、尿などの数値や作業速度、表情や声などから数十の項目を測定して、ストレスチェックをします。
このようにして、一般人の宇宙旅行における体調の変化やストレスの指標を見つけることを目的にした国家プロジェクトの実験です。
私自身、半世紀近い昔にカプセルを用いて、日本で最初のストレス解消サロンを開いた経緯があるだけに、宇宙訓練から帰還した娘の話には興味津々、参考になることも多々ありました。ただ、ここで守秘義務の壁があって私にも話せないのですから、仮に私が知っていてもここでは語れません。
JAXAは今後も実験を続けるそうで、次回公募の締め切りは8月3日まで。次
次回は男性のみ8人で20~55歳までの健康な方、書類選考と面談で、選ばれた参加者は9月13日~26日までの2週間滞在です。
専用サイト(http://www.jcvn.jp/jaxa02/別ウインドウで開きます)。
私はいま、こう考えています。
宇宙訓練帰還の娘と入れ替わりにオーストラリア帰りの孫娘を次々回の女性も応募できる回に応募させて、いずれ火星に・・・火星で結婚して子供が出来れば大成功です。
これで私の子孫が何万年後かには、人類が滅亡した地球を横目に、元気で宇宙を飛び回っているかも知れないのです。
これが結果オーライであれば、地球を汚すトランプさんは我が家の将来にとって恩人に・・・ん?
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蔵書の終活
仲間と語る話題をここに載せたいのはヤマヤマですが、それは成りません。
昨日4日(土)もそれで危うく失敗をやらかすところでした。
テレビや新聞でトップ記事になる政治絡み問題を語るのは相手によりけり、それを忘れていたのです。
昨日、うっかりしてラジオの持ち番組で、いま話題の森友学園の話題から入ろうとして、スタジオの相棒キャスターから阻止されました。
それも当然、安倍総理の地元メディアですから、触らぬ神に祟りなし、で、余計な一言でモメるのは「ご免!」なのです。
私は何ら影響ありませんが、キャスターが一緒になって相槌を打っていたら番組終了後に「時事番組じゃないぞ!」ぐらいは言われます。確かに占い番組なのに日頃から話題が飛び過ぎていると少しは反省しています。いくら私とはツーカーのベテランキャスターでも避けねばならない話題もあることにもっと早く気づくべきでした。
ともあれ私も阿吽の呼吸で、我が家の「梅にウグイス」へと無難に話題を切り替えて番組はいつも通りのハッピーエンド、やれやれです。
でも、これで安倍総理がかなり神経質にマスコミに手を回しているのを感じました。これはもうグレイより黒に近い様子です。
だからといって、築地の駅前にいて仲間に寿司屋の店長がいる立場では、築地の裏話もうっかり出せません。そこで今日のこの場は無難に本の話題、それも「ツンドクブック」、いわゆるデッドストック本の始末不始末の話です。
NETで知ったのですが、岡山県高梁市教育委員会支援の民間運営図書館が、高野山大名誉教授故F氏のご遺族から寄贈された1万6千冊余の寄贈本をダンボールに入れたまま約10年間保管した結果、職員不足や書庫の制約などで活用できず、ついに貴重な一部の書籍を除くほぼ全ての書籍を廃棄処分に決定しました。驚いたご遺族が返却を求めて、今は故人のご実家に保存されているという話題です。
この話はどちらも万々歳とはならず、深刻な問題が残ります。しかも、これは他人ごとではありません。明日は我が身です。
ご遺族としては「市民のお役に立てず残念!」と同時に、大量の本の置き場にお困りのはずです。
図書館側も残念なはず、なにしろ内容が、万葉集、地元の儒者・山田方谷関係書籍、源氏物語、チェーホフ全集、古典、国文学、外国文学のほか、絶版になった哲学や仏教の専門書など貴重な本揃いで、それぞれの関係者から見れば垂涎の的になる蔵書です。
図書館の立場も無理はありません。図書館の収納限界は7万冊でFさんの蔵書が届く前から満杯。では、ご寄贈書籍はどうしたか?
検索出来るようにして図書館から8キロ離れた廃校になった高校の体育館に保存し、必要に応じて職員が取りに行く予定でした。しかし、人手がありません。それに、こちらの図書館の来場者数が半端ではありません。一日2千~3千人とべらぼうに多いのです。
さらに、貸出図書用の表紙のコーティングやタグの装着にパソコン処理などの費用が一冊約200円、1万6千冊で約320万円、それに書庫が要ります。人もお金も物も予算外・・・で、ダンボール保管のやむなきに至ったものと推察します。
私の親しい知人では、元中央公論社の婦人公論編集長だった故M氏、武蔵野大学学長だった文芸評論家の故O先生、現在は高給高齢者施設に入居している元文芸春秋社社長のT先輩、この3人の書籍持ちが前記のFさん以上の書籍持ちで、その処分に苦慮されていました。
M氏はJR目黒駅南口から数分の好位置に広い庭付きの6階建てマンションを持ち、私も仲間の集会用に一部屋借りていましたから、そのマンション地下にある図書館兼書斎はいい喫茶室になっていました。
早稲田大学教授だったM氏の父親は、シルクロード研究の権威で、その関係の蔵書もかなりありますが、本人(故M氏)が自社から発刊される書物を運び込む上に、知人友人から寄贈される本で書庫は超満員、顔を見る度に「持ってってくれ」です。
私が今になって後悔しているのは、たった一冊の和とじの古書です。それは、故M氏の祖祖父の日記で、高杉晋作と上海に行って、ピストルを一緒に買った話が載っていたのです。その高杉が買ったピストルが坂本龍馬に渡った可能性もあり、その本を「くれ」と言ったら貰えただけに残念です。それがあれば、龍馬研究家の小美濃清明講師の書きネタが一つ増えたのにと、それも残念です。
その替わり、中央公論社発刊の「歴史と人物」だけは古いのから全部頂戴していましたから、創刊号から全巻揃っています。残念ながら、大出俊幸元社長の新人物往来社「歴史読本」に撃沈されて廃刊になりましたが、筆者も内容もさほど差はありません。今の私には手元にある「歴人」も「歴読」も仲良く役立っています。
武蔵野大学(前武蔵野女子大学)元学長で三等叙勲の文芸評論家O先生宅の地下書庫も圧巻でした。M氏宅地下書庫が雑然としていたのに比して整然ととしていて、しかも高価な有名作家の初版本ばかりがズラリ・・・地方の図書館など足元にも及びません。文芸評論家のO先生が、ご自分の主刊する同人誌で一言でも新人の文章を取り上げると、その文筆かはたちまち注目されますので、全国の同人誌が発行される度に送られてきます。本人は、私と銀座でコーヒーを飲んで無駄話をしていたりしますから同人誌に目を通す暇などありません。
家に帰って気が向いたら適当に、ひょいと送られていた同人誌を手に取ってパラパラとめくり、2,3人の文章に目を止めて、メモ帳に何やら書き込み、それで作業は終了、ものの5分も掛かりません。それでいて、あとで文章をみますと流石に文芸評論家、しっかりとツボを押さえて毀誉褒貶を相手に伝えています。こればかりはなかなか出来ません。
晩年、胃を手術した上に糖尿病でかなり重症でしたが講演が多く、私が運転手兼ピンチヒッターで温泉泊まりの地方講演によく行きました。主催者には、万が一、途中で講師がダウンしたら、文学論から易占の講演になるが「いいか?」と言うと、殆ど「それもお願いします」と言われますが、私は当然固辞します。文藝論より占いの話のほうが面白いに決まっているからです。
故人にはなられましたがO先生、いまだに開運道「日本文芸学院」の名誉会長です。たまには見てください。
M氏、O先生の書庫は数万冊でしたが、文芸春秋社・元社長のTさんの貴重な蔵書は10トントラックで神保町の古本屋に引き取られたそうです。Tさんの自宅二部屋ぎっしりという蔵書には処分したくないものも沢山あったはずですが、奥さんに先立たれて子供もなし、終活を考えての決断で、自宅を処分して高級老人施設に入居したのですが、その選択が良かったのか悪かったのか、いまだに悩んでいます。
このTさんと一番親しい友人は開運村の癒しの部屋「佐藤堅太郎・旅の絵日記」でお馴染みの佐藤講師です。
さて私・・・週末は孫など泊り客がいると狭い書斎で雑然とした本と鮎道具に囲まれてのんびり仕事、誰もいないと目の前10メートル近い細長空間のだだっ広い「戊辰」専用書斎でのんびり仕事、今日はこのパターンですから、これから「戊辰」に掛かります。