大型連休終了です。


2805釣り1

 大型連休は、関越自動車道上り車線44キロ渋滞などの余韻を残してひとまず中断です。なかには2、6日を休みにして10連休という人もいて超大型連休はまだまだ遊び終わっていない人もいます。しかし、この日本列島が連休ボケの間にも熊本は地震や大雨で非難続きです。
この地震による被害は、すでに死者49人、行方不明と負傷者が1500人、避難者は一時20万人とか。熊本県の災害対策本部によると、一連の地震の関連で避難のため車中泊をしていた86歳の男性が死亡、これで地震の関連死は18人、地震の余波はまだまだ続きそうです。
 これら一連の熊本地震で土砂災害の可能性が高まった崖など急傾斜地や渓流などは少なくとも54か所以上、その一つに私が鮎釣りに利用する球磨郡の球磨川左岸、鉄道沿いの狭い崖路があります。ここは何年に一度かはがけ崩れで交通止めになる因縁付きの難所で、山の樹木が道路に覆いかぶさるように迫っていて地震がなくても時々は崩れるのですから始末に負えません。その崖路は延々と数キロは続きますから行政でも杭打ち砂防止め網張り程度の一時しのぎ予防策しか打つ手がないのです。しかもその山に覆われた道路の山側には球磨鉄道の二両列車がとことこと走っていて山崩れで乗客もろとも潰される可能性もあり、道路を挟んだ球磨川側土手上には所どころ民家があります。
 その民家の崖下十数メートル下には球磨川の激流が渦を巻いて流れていて深い淵などもあります。
 もしも、山側の崖崩れで線路と道路に土砂や樹木が欠落すれば、それらの家は倒壊して球磨川に崩れ落ち不知火海に流れ落ちます。
 夏の終わり、私が泊まる鮎宿もそんな球磨郡の山奥の旧道沿い、球磨川の崖上にあり、まさに上記の通りです。
 ここで想像すると、危険でとても泊まれる雰囲気ではないのですが、その時期その場になれば何の不安もなく各地から集う釣り仲間と球磨焼酎に酔い潰れて熟睡して危機感すら忘れてしまうのも慣れ、馴れとは恐ろしいものです。
 さて、今年はどうすべきか? 手遅れの白内障&緑内障で視野狭窄症、自動車運転中止を示唆された私としては、釣り糸に付した目印でオトリ鮎の動きを知るのは今年か来年まで。もはや球磨川の激流に遊ぶ生き甲斐も後がありません。それからの人生をどうするか? 
 もの書き、今の仕事、大鮎釣り、この生き甲斐三本柱の一本が失せた時の喪失感・・・これも今から予測できます。それを打ち払う妙薬や秘策はあるのか? この連休、孫をダシにして鯉釣りなど釣り三昧でしたが残念、大鮎釣りほどの優雅さも野趣も豪快さもなく空しいだけ、孫の大げさな喜び様が救いでした。それにしても、熊本の皆さまが元気を取り戻さない限り鮎どころではないのです。