月別アーカイブ: 2016年5月

サミット終わって・・・


清流1 (3)

 お元気ですか?
 私はこの季節になると週末はアウトドアー、昨日の土曜日は栃木県の山間の清流でたっぷり遊んできました。
 あと数日で鮎解禁、そのためにも足腰は鍛えておかねばなりません。
 日本中を騒がせた伊勢志摩サミットがテロにも遇わず無事に終わりました。警備に当った全国の警察関係者も政府はじめ国民を含めてホッとしたところです。議長国としての安倍首相の立場では、いかにも日本が世界経済に主導権をもって立ち向かうような形づくりを狙った感はありますが、結果的には各国の思惑がバラバラで何の成果もなかったように思えます。
 安倍首相は議長国提案で一方的に、世界はリーマンショック並みの危機に陥る可能性がある、と言い出して経済問題でサミットの主導権を握ろうとしましたが各国首脳の同意を得られませんでした。安倍首相の狙いは、自分の提案を参加各国代表が賛同して一気にサミットの成功を得ることにあったのは明白ですが、足元の日本国内の景気がイマイチでは積極的な財政出動も出来ませんから、どうしても口先ばかりになってしまいます。しかも、参院選も近づいて選挙対策で打ち出した増税延期案で財務省ともギクシャクですから足元がぐらついています。
 アベノミクスの失敗で国の経済がガタつき出したのに焦った安倍首相は、サミットの冒頭に「世界の経済的危機」などと言いだしたのですが、サミット参加国代表全員に「自分の国のことは自分で」と、突き放されてしまったようです。ともあれ、世界の財政政策については日本側からのお手盛り提案はスッキリしない形で終り、サミットの成果をいくら安倍首相が叫んだところで国民の耳には届きません。
 それよりも経済問題では国内が大事で、この月末に閣議決定されると見られる、東日本大震災復興、子育て支援、介護支援、介護離職者解消、教育、研究開発投資等の生産性向上策、観光の基幹産業化、農林水産業の発展、東京五輪対策、地方創生などへの大型財政予算600兆円の出所の方が気になります。
 ところで今回のサミット、唯一の目玉は何といってもアメリカのオバマ大統領の歴史的な広島訪問に止めを刺します。だが、問題はあります。
 アメリカの言い分は、あの原爆投下が戦争集結を早め、多くの兵士の戦士を救った、だから「あれは正しかった」、です。だとすると、どの戦争も民間人を含めての大量虐殺は終戦を早めるために許される理屈になります。
 謝罪しないという条件で広島訪問を決断したオバマ大統領が、黙祷をさた後で一言「済まなかった」と詫びたらどうなったか?
 二発の原爆で長崎・広島と民間人を大量殺育をしておきながら一言の謝罪もなく、原爆のない世界へと演説しながらも自国では万を超す原爆を保有しているのですから説得力がありません。それを被爆国日本で語るのですから大したものです。もっとも、任期終了間近のオバマ大統領の成果なき政治生活に花を添えた広島訪問であるのは間違いありませんので武士の情け、「広島にようこそ」です。
 やはり、歴代の大統領が避けてきた原爆による死者の霊に祈りを捧げたオバマ大統領の勇気は、素直に評価すべきと考えました。
 聞くところによると、伊勢志摩サミットに出席の各国代表が胸につけていた地元真珠業界製作の金枠に真珠入りブローチ(約14万円)が問い合わせ殺到で嬉しい悲鳴とか。それだけではありません。サミットの夕食会で出された地元大田酒造の「半蔵・純米吟醸酒」が、それをNETで知った人達から注文が殺到してこの半蔵ブランドだけで1日で1年分が完売、生産が間に合わず出荷停止、これはもう蔵元にとっては予想外の大化けで嬉しい悲鳴です。この大化けは多分、この酒の命名の原点・伊賀忍者の頭目、服部半蔵の成せる業かも知れません。
 それにしても、外務省が紹介したサミットで提供された飲料・軽食のリストには38社の飲食物があるのに、半蔵・吟醸酒のダントツでの一人勝ちとは解せないもの、創業124年目で初めての満塁逆転の大ホームランといったところでしょうか。
 さらに、各国首脳にプレゼントされた万年筆の件です。熊本県伝統工芸の肥後象がん模様入りプラチナ社製万年筆で約3万円の品に問い合わせが殺到、象がん職人の手仕事が間に合わないそうです。
 もう四半世紀前の昔話ですが、パイロット社が某国大統領就任祝い特注品を制作したことがあります。その時の担当重役が創業者一族の重役で、試作品に私のを作ってくれました。象牙の印鑑で内緒で親しい人で操業⒮たに同様の万年筆をぱいり
で製造には3カ月かかるため「どう対応すればいいのか付き銀製名入り金ペンでデザインも素晴らしく私も大いに気に入って愛用しましたが数十年を経て今はお蔵入り、どこに仕舞ったかも忘れています。
 さて、今日の夜は昔なじみの元関脇・舛田山こと千賀の浦親方の定年祝いパーティ出席で浅草ビューホテル行きです。
 発起人の一人がこれまた親しい富家孝医師(新日本プロレスドクター他肩書多数)ですから行かないわけにはいきません。

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稀勢、破れたり!


優勝杯

 お元気ですか?
 私は仕事中は滅多にテレビは見ません。
 元来がテレビ好きで、ドラマ、映画、ニュースと何でも見ますが、目を患ってからはニュース以外はめっきり見なくなりました。
 それでも5月20日(金)の夏場所13日目の横綱白鵬と大関稀勢の里の全勝対決だけは仕事の手を休めてテレビ観戦でした。
 ここは何としても稀勢の里が勝って優勝への道を開き、場所後の横綱審議会の推薦で久方ぶりの日本人横綱を! です。
 館内の大部分は稀勢の里への声援で行司の軍配が返り、二人は闘志満々、真っ向から激突して、白鵬が右で張って右上手で左を差し、稀勢の里も十分の左四つで右上手を取り、どちらも充分に力を発揮、稀勢の里有利の寄りで土俵際、ここから白鵬が強靱な下半身で粘りに粘って回り込み、必死で発した逆転の下手投げ、これで稀勢の里が力尽きて崩れ落ち万事窮しました。
 私の見たところ、この戦いだけはお互いに小細工なしで、どちらも優勝争いにふさわしい気迫ある取り口で勝敗は、勝負への執念の差だけなのか、それとも実力差なのか? いずれにしても稀勢の里の白鵬撃破で横綱、の夢は破れました。ここまで順風満帆で連勝街道を突っ走ったきた稀勢の里にとって、白鵬はやはり大きな壁でした。これで稀勢の里が精神的に大きく後退したのは間違いありません。
 一方のにっくき横綱白鵬は勝って60本近い懸賞金を手に「相撲の神様が今日は私にほほ笑んでくれた」と、余裕のコメントです。
 なるほど、相撲の神様のえこひいきがが、優勝36度で横綱8年の白鵬と、まだ一度も賜杯を持ったことのない稀勢の里への差別だったのか、と妙に納得です。やはり神様は、そう安易に日本人横綱を作らず、モンゴル相撲を蹴散らす実力者が横綱になるまで「待て!」との啓示が隠されていたのかも知れません。そう考えると、もう稀勢の里や琴奨菊への期待は捨てて、じっくりと遠藤らの若手実力者が這い上がって来るのを待つしかありません。案の定、今日も稀勢の里は破れて優勝の夢も消えました。
 ところで、この場所で、旧友千賀の浦親方も定年退職します。
 日本相撲協会の定年は65歳、千賀ノ浦親方(元関脇舛田山)が師匠を務める千賀ノ浦部屋は、元小結隆三杉の常盤山親方(55、貴乃花)が継承することになりました。千賀の浦が所属する出羽海一門の内外に継承する部屋がなく、合併話はあったが力士の混乱を避けるため、親方同士が気心の合った間柄で話がまとまったようです。引退する千賀ノ浦親方は再雇用制度を利用して70歳まで「常盤山」の名跡で部屋の後見役で残ります。いわば元隆三杉と親方名交換です。
 ともあれ、部屋を引き継ぐのが貴乃花一門の親方ですから、これからは春日の部屋の分家であった千賀の浦部屋の譲渡先を考えると、千賀の浦後援会の私としては、元栃錦系から元若乃花系へと真逆の大転換になるわけです。旧態依然とした相撲界でこんなことが現実に起こりうるなんて青天霹靂の出来事、全く信じられない奇跡です。これも水面下で相撲界の革命児・貴乃花の意向が動いているのかも知れません。この29日(日)千賀の浦親方定年を祝う会の席でそれらの疑問を聞いてみたいと思っています。

都知事の非常識


高級ホテル
お元気ですか?
世界的に知名度の高い演劇界の巨匠、蜷川幸雄(にながわ・ゆきお)さんがこの5月12日、肺炎による多臓器不全のために死亡しました。私と同じ80歳、俳優時代に何度かお会いしたこともあり芝居も何度か観ていますので余計残念でなりません。
 かなり以前から、東京都の舛添要一知事の素行はあちこちで問題になっていました。
 それが、とうとう週刊文春ですっぱ抜かれ、この13日には都庁で行われた定例記者会見での質問攻めで火だるま状態になっています。
 湯河原の別荘への公用車使用などは日常茶飯、都の条例規定では出張時の宿泊費は1泊4万200円なのに、パリでは1泊19万7200円、ロンドンでは19万8000円の高級ホテル泊まりの豪遊ぶりです。家族連れでの数万円の食事代や美術用品や玩具などまで公費を乱用し数限りなく不正な金銭支出がこぼれ出ています。
 なにしろ都知事の提出した収支報告書には私的な支出が呆れるほど沢山混じっていたことがバレてしまったのです。
 今までは舌先三寸で逃げていた都知事も週刊誌で克明に書かれている事実にギブアップ、誤りを追及された部分だけ訂正を行って都の金庫に返金すると語って何とか一時逃れは果たしたつもりのようです。元妻の片山さつきさんのコメントは辛辣「相変わらずセコイ」です。
 それにしても歴代の都知事のデタラメぶりは目を覆わんばかり、多くの都民の方々は余裕があるのか諦めたのか一向に騒ぐ様子もないのが埼玉県に住む私などには不思議で仕方ありません。
 さて、この舛添都知事の今後はイバラの道、はたして無事に逃げ切れるのか? 気にはなります。

大型連休終了です。


2805釣り1

 大型連休は、関越自動車道上り車線44キロ渋滞などの余韻を残してひとまず中断です。なかには2、6日を休みにして10連休という人もいて超大型連休はまだまだ遊び終わっていない人もいます。しかし、この日本列島が連休ボケの間にも熊本は地震や大雨で非難続きです。
この地震による被害は、すでに死者49人、行方不明と負傷者が1500人、避難者は一時20万人とか。熊本県の災害対策本部によると、一連の地震の関連で避難のため車中泊をしていた86歳の男性が死亡、これで地震の関連死は18人、地震の余波はまだまだ続きそうです。
 これら一連の熊本地震で土砂災害の可能性が高まった崖など急傾斜地や渓流などは少なくとも54か所以上、その一つに私が鮎釣りに利用する球磨郡の球磨川左岸、鉄道沿いの狭い崖路があります。ここは何年に一度かはがけ崩れで交通止めになる因縁付きの難所で、山の樹木が道路に覆いかぶさるように迫っていて地震がなくても時々は崩れるのですから始末に負えません。その崖路は延々と数キロは続きますから行政でも杭打ち砂防止め網張り程度の一時しのぎ予防策しか打つ手がないのです。しかもその山に覆われた道路の山側には球磨鉄道の二両列車がとことこと走っていて山崩れで乗客もろとも潰される可能性もあり、道路を挟んだ球磨川側土手上には所どころ民家があります。
 その民家の崖下十数メートル下には球磨川の激流が渦を巻いて流れていて深い淵などもあります。
 もしも、山側の崖崩れで線路と道路に土砂や樹木が欠落すれば、それらの家は倒壊して球磨川に崩れ落ち不知火海に流れ落ちます。
 夏の終わり、私が泊まる鮎宿もそんな球磨郡の山奥の旧道沿い、球磨川の崖上にあり、まさに上記の通りです。
 ここで想像すると、危険でとても泊まれる雰囲気ではないのですが、その時期その場になれば何の不安もなく各地から集う釣り仲間と球磨焼酎に酔い潰れて熟睡して危機感すら忘れてしまうのも慣れ、馴れとは恐ろしいものです。
 さて、今年はどうすべきか? 手遅れの白内障&緑内障で視野狭窄症、自動車運転中止を示唆された私としては、釣り糸に付した目印でオトリ鮎の動きを知るのは今年か来年まで。もはや球磨川の激流に遊ぶ生き甲斐も後がありません。それからの人生をどうするか? 
 もの書き、今の仕事、大鮎釣り、この生き甲斐三本柱の一本が失せた時の喪失感・・・これも今から予測できます。それを打ち払う妙薬や秘策はあるのか? この連休、孫をダシにして鯉釣りなど釣り三昧でしたが残念、大鮎釣りほどの優雅さも野趣も豪快さもなく空しいだけ、孫の大げさな喜び様が救いでした。それにしても、熊本の皆さまが元気を取り戻さない限り鮎どころではないのです。