それぞれの桜の散りぎわ


桜吹雪
 桜散るといよいよ新緑、屋外レジャーやスポーツ界も盛り上がっています。
 プロ野球、サッカー、オリンピック選手選考会などが続々と續き、賑やかに話題を提供しています。
 リオデジャネイロ五輪に活躍が期待される注目の日本人選手の中には、テニスの錦織圭や陸上短距離の桐生祥秀、マラソンの伊藤舞、福士加代子。水泳の入り江、田中、女子では自由形・背泳ぎの伊藤華英(はなえ)に注目です。
 一方、北島康介が平泳ぎの100,200メートルと両方とも決勝で敗退、日本競泳界の看板を背負っていたスーパースター北島康介は、ついに現役引退を表明しました。それでも、競泳男子平泳ぎで史上初のオリンピック2大会の連続2冠の金字塔の大記録は燦然と輝いて我々の心に残っています。この名声や輝きが未来永劫、素晴らしい実績として残るのは間違いありません。
 ただ、マスコミ間で流れる黒い噂を耳にして、ふと不安に襲われます。まさか? とは思いますが、以前から、麻薬使用で逮捕された清原和博の次に、北島康介選手の名が挙がっていたのです。国民的英雄である北島選手が1種目でも勝って、五輪5大会連続出場の快記録を成し遂げていたら、当局でもリオ五輪後まで静観したはずですが、これで動きやすくなりました。
 しかも、この噂は北島選手だけでなく大物のミュージシャン長渕剛、芸能人の赤西仁の名も洩れ聞こえています。これらは以前から噂には乗っているだけに全くのガセネタと断言することは出来ません。
 それでも、数千万人の国民を喜ばせ狂気乱舞させた英雄の北島選手が、ろくでもない六本木人脈に蝕まれて、たった数グラムの白い粉で破滅して万人を失望させる図など誰も見たくないはずです。願わくば、そんな噂は真っ赤なウソであることを願うばかりです。
 さて、桜散る季節、散り際を見事に飾った話題です。
 相撲界ですが、私の旧い友人である千賀の浦(元関脇・舛田山)親方が今朝の新聞に乗っていました。
 こんな内容です。
 日本相撲協会の定年は65歳ですが、定年を迎えて引退する千賀ノ浦親方が自分の出羽一門の千賀ノ浦部屋を、同門ではなく貴乃花一門の元小結隆三杉の常盤山親方に譲るという異例の出来事が起ったのです。
 これで、常盤山親方と千賀の浦親方の名跡交換により、名前も取り換えっこになるため、これからは、千賀の浦部屋後援会に名を連ねる私としては、再雇用制度利用で70歳まで協会に残る旧友の千賀の浦を常盤山親方と呼び、新たに部屋を継ぐ常盤山を千賀の浦親方と呼ぶことになります。とにかく伝統にうるさい角界では珍しい他門交流と名跡交換、ここにも合理的な現代社会の縮図を見る思いがします。
 なぜ、このようなことが起ったかというと、出羽一門の親方衆は、千賀の浦部屋を解散して同門他部屋への合併を勧め、部屋の存続を望む千賀の浦親方と意見が合わなかったり、継承条件が合わなかったりで結局、部屋の存賊を選択してこうなったのです。
 部屋の力士達の希望を容れ、部屋を潰さぬ道を選んだ千賀の浦親方の得意技「突っ張り&はたき込み」が見事に決まった一件でした。