お元気ですか?
もうすぐクリスマス、何もないといいのですが・・・
IS(イスラム国)の関与する無差別テロによる大量殺人が世界を震撼させていますが、ついに日本にも上陸しそうです。
ヨーロッパや北アフリカからイスラム国の無差別テロへの懸念は、ついにアジアへと飛び火しようとしています。
シンガポールのテロ問題研究の権威とされる専門家は、産経新聞の取材に応じて、このクリスマスが要注意とテロ発生への注意を喚起しています。これは、イスラム国が方針を転換したことから予測されたことです。
ISの過激思想に共鳴して参加した戦闘員は、全国各地からの多種多様な人種から成り立っています。その各国からの過激分子を夫々の母国に帰還させて、宣伝効果の大きいクリスマス期間を狙っていっせいにテロ行為を実行するというのです。
問題は、観光ビザで中東やアフリカに渉った日本人がどれほどISの戦闘部隊に参加しているかということです。その件については政府は公表していませんが、日本の公安当局は人名も数も把握していて帰還する危険分子を待ち伏せているはずです。ところが、彼らは世界中を敵に回して活動しているだけに、パスポートの偽造なども専門家が携わっていて殆ど見分けがつかないので、出入国印も用いた他のアジア人の偽造パスポートで入られればお終いです。いくら空港の入国管理職員や税関職員が優秀でも、書類が完璧で初入国の異国人なら、日本人を他のアジア人と見誤ることもあるはずです。
この8月にタイ・バンコックの中心部で発生したISの無差別爆弾テロでは約160人の市民が死傷していますが、ここには中国新疆ウイグル自治区出身の戦闘員らが逮捕されています。
調べによると、ウイグル族中国人だけでも800人以上の戦闘員がいて、彼らはトルコ人作成の偽造旅券で、タイ経由でイラクやシリアに潜入しています。これが、ISの北東アジアルートとなって、世界中からISの戦闘員を集めているのです。
そのアジア各地から集結した戦闘員が、爆弾の製造技術を教わって、また偽造パスポートで夫々帰国して、このクリスマスに世界各地で大規模な同時テロを行うというのが専門家からの情報です。
アジアでも、MIT(東インドネシア・ムジャヒディン)というイスラム過激派の集団がいて、その組織の戦闘員も独自の活動を続けていて、フィリピン南部、マレーシアの過激派なども加わって、東南アジアでのISの影響はますます強まっています。
そこで日本への影響が懸念されるとになります。
テロ対策の専門家は、米国主導のIS敵視政策で有志連合を支持する日本もテロの標的と見ています。
日本はISの拠点からは遠く離れているために直接の戦闘には関係しませんが、故郷帰りのテロリストが存在すれば、日本国内での爆弾テロも有り得ますし、それよりもよりも、海外で活動する日本人に被害が及ぶのが心配です。
中には、日本はISと何ら関係ないからイスラム国のテロの「標的にはならない」という声もあります。
しかし、日本はISと敵対する国に軍事協力はなくても経済協力や難民支援はしています。ISから見れば、これらはISに対する敵対行為とみなして、日本もテロの対照となるのです。
では、日本国内でテロが起きるのを防ぐためにはどのような対策が必要でしょうか?
おおかたの意見では「テロ組織に関する情報」「公安・警察当局間連携による対テロ組織対策強化」に尽きます。
政府がとる対策は、「国際テロ情報収集」「空港での水際対策充実」の二つが柱です。
空港では、手荷物検査を厳しくすると共に、入国審査時に、情報であぶり出したテロリストの顔画像と入国者を瞬時に照合できるシステム、搭乗者の衣服を透視できる高精度の探知装置、この二つの機器の導入を急いでいるところですが、クリスマスには間に合いそうもありません。だからといって、国民1人ひとりには、テロを防ぐ方法など思いつきません。
せめて、クリスマスイブの夜、翌日の集会、この二日だけは「都会の人混みは避ける」ぐらいです。
ともあれ、もうすぐクリスマス、人混みを避けて、愛する人と静かに楽しく「平和を祈って」過ごしましょう。
愛する人がいない場合は? ご家族、身内、友人、子猫・・・心配ありませんね。