勝てば官軍?
まず野球の話題から・・・
セントラル・リーグ、ヤクルト・スワローズの真中満1年目監督が神宮球場で胴上げされて宙に舞いました。チームとしては、14年ぶ
りの優勝ですから関係者は感慨深いものがあると思います。 しかも、シーズン中盤まで最下位に沈んでの屈辱的な位置から這い上がって
の優勝ですから、よく頑張ったものです。これで、急にヤクルトの無名だった新監督がマスコミに引っ張りダコ、勝てば官軍です。
それと対照的なのが横浜ベイスターズで、オールスター戦までの折り返し点までは首位、そこから失速して、終わってみれば最下位。こ
れでは救いようもありません。横浜スタジアムを満員にするなど球団増収に大きく貢献した中畑監督が、オーナーの慰留を断って辞任した
くなる気持ちもよく分かります。勝ち続けた前半戦と負け続けた後半戦では選手の気迫も集中力も違います。これが、勝ち癖のある常勝チ
ームと負け癖のついた弱小チームとの差かも知れません。こうして負けたらボロクソ、退団とは厳しすぎます。
パ・リーグでは西武ライオンズの秋山選手が、1年のヒット数でイチローなどを抜いて日本新記録です。これは凄いことです。
相撲では、凄くないことばかりが続いてうんざりです。
稀勢の里などは、精神的にどうかしてるとしか考えられません。
鶴竜との対戦で、横綱の鶴竜がズルい立ち合いで横に逃げた時、なんとか捕まえたのですが腰高のままバタ足で押し立てました。その結
果、うっちゃり気味に横からひねられてアッという間に土俵下に転落して優勝を逃しました。私はあれを見て、稀勢の里は、お人好しです
から、横綱二人が休場のこの絶好機に、横綱になってまだ優勝のない鶴竜に、何とか勝たせてやりたかった。だから、楽勝で勝てるのに自
分から飛び出して負けてやった。あんな腰高のままバタバタと走っては勝てるわけがありません。あれは稀勢の里の鶴竜に対する道場から
出た片八百長に間違いありません。来場所も、他の力士に同情して白星を黒星に塗りかえて他の力士に感謝されることでしょう。
これで、また日本人力士の優勝は遠のき、せこい勝ち方の鶴竜が優勝、見え透いた肩痛の嘘で非難は同情に。勝てば官軍です。
変わりました。
ラグビー? 初戦に力を出し切って終り。こんなのは論外・・・いえ、こんなことも勝負の世界にはよくあることです。
さて、自分のことです。いま、小説の戊辰戦争のエピソードを執筆中ですが、錦の御旗は明らかに偽造です。しかし、あの錦の御旗のお
かげで東軍の士気は萎えて徳川慶喜公も敵前逃亡。勝敗の綾はこのニセ錦旗が握っていました。ただし、作った時点ではニセ物でも、天皇
が認可した時点で本物・・・中国の三国志にも「勝てば官軍」の故事は生きています。