出版パーティを取材しました。


冨成先生出版会

 お元気ですか?  
気象庁の発表によると関東甲信が例年より2日早く、19日(土)に梅雨が明けたそうです。
 とたんに訪れた猛暑日、熱中症に注意が必要な連休になっています。
 天気予報では、夕方には夕立が来るようですからすぐ涼しくなるとは思いますが外出は控えたいところです。
 19日(土)は吉祥寺市のホテルで幕末史研究会主催の「富永博」先生の出版パーティがありました。
 私は、取材を兼ねての出席でしたので少々忙しい思いもしました。
 著作の内容が山口県下関を舞台にし、著者自身も下関出身で幕末史研究会顧問で日頃から尊敬している大先輩です。しかも、私にとって幕末史研究会会長・小美濃清明氏も今回の著書発刊元の右文書院社長・三武義彦氏も数十年来の友人・・・これでは山口放送31年目の私としては手伝わないわけんはいきません。そこで、山口放送から報道部の出張を依頼、テレビではニュース、ラジオでは私の特番で出版祝賀会の模様を放送することになりました。
 著者で主役の冨成博先生はこの8月で93歳、92歳時執筆の今回の作品は、下関の豪商・白石正一郎を描いた「渦潮の底」です。
 日本屈指の豪商&資産家でありながら、坂本龍馬や高杉晋作、西郷隆盛など志士浪士数百人の他に薩摩・長州両藩を援助して、明治維新
を成功に歓喜する志士群像と、全面的に資金援助をして没落した白石家の明暗を克明に描いています。
 著者はまた、明治維新とは何であったのか? との大きな疑問もミニ講演で問うていました。明治維新に関係した方々の縁者ご子孫も会員ですので参加しています。咸臨丸の軍艦奉行・木村摂津守、公家の東久世道とみ、北辰一刀流の千葉周作、千葉重吉、幕臣・榎本武揚、坂本龍馬、豪商・小曾根家のご子孫などで二次会でも大いに歓談しました。
表舞台の人々とは別に、明治維新の陰の立役者は東西各地の豪商であり、白石正一郎もその中の一人で全財産を明治維新に費やして没落した一人で、その遠縁の子孫にあたる著者だからこそ書ける内容です。冨成先生は、生真面目な性格だけに明治維新と白石家の絡みを真正面から書いている通し番号入り千冊の豪華限定本(価3800円)です。なお、白石正一郎は下関の海を見下ろす平家を祀る赤間神社の宮司にもなっています。HP掲載の私の小説「迷走海峡」の取材で赤間神社にも取材に訪れ、平清盛、耳なし芳一の像にも詣でたことを思い出します。その私も今は戊辰戦争を執筆中、周囲からは余裕があるように見られていますが、本人は全力全霊でやっているつもり、まだまだ先のことですが楽しみにお待ちください。なお、8月は戊辰戦争の勝敗を分けた激戦地、福島県白河市での戦没者慰霊碑の序幕式に参加予定、親類が白河警察の署長を勤めたこともあり、父母が福島県出身の私としては因縁浅からぬ白河・・・やはり、行かねばなりません。