5月23日(土)午前中のラジオの仕事を終え、午後から六本木の新国立美術館へ・・・
ルーブル展で熱気盛んな館内の混雑を避けて二階で開催中の「第66回・三軌会展」会場へ。
三軌会は、絵画、彫刻、工芸、写真の4部で構成される総合美術団体で、毎年5月、新国立新美術館で「三軌展」を開催しています。
さらに、移動展も東北(仙台)、東海(名古屋)、関西(京都)の3地区で毎年開催しています。
作家の個性を尊重し、新鮮で自由な表現をモットーに、民主的で自由な会風の伝統ある会です。
私はこの二十数年來、足繁く通っています。
理由は、この会には毎年、秋田県鹿角市の松岡隆一画伯の絵が出展されているからです。
鹿角市は、青森県の十和田市と隣接している歴史のある落着いたいい街で、人々は穏やかです。
この鹿角市は縄文時代の古跡が多く点在し、なかでも大湯の環状列石(ストーンサークル)は、秋田県鹿角市十和田大湯にある縄文時代後期の大型遺跡で国の特別史跡に指定され、とくに大きい万座遺跡の環状直径は46メートルで現在は日本最大のストーンサークルとされています。
学術調査によると、この環状列石は「日時計」「共同墓地」「葬送儀礼施設」「祭祀的用途」などとされ、縄文時代の葬送や祭祀にかかわる遺構とみられ、人類に普遍的な円環の思想が縄文時代にはすでに確立していたことを示します。
松岡画伯は、以前、私の事務所に勤めた娘さんの父親で、当時から鹿角市の名士でした。その娘はサンミュージックに転職し、入社したばかりの松田聖子の後援会設立に携わり、私はソニー、サンミュージック、電通と組んで「松田聖子とあなたの相性」という占いソフトを開発し、松田聖子のレコード発売キャンペーンに一役買っていました。その関係で、松岡画伯の娘の結婚式では主賓で挨拶し、同席の松田聖子の歌も聴きました。その時の松田聖子のサインと写真は、今見ると普通の田舎娘としか思えませんが懐かしいものです。
松岡画伯の作品には幻想的で不思議な光景が多く、それに興味を抱いたところ松岡画伯が現地を案内してくれたのです。それ以来、私はどっぷりと縄文時代に興味を持ち、縄文文字、縄文土器、縄文人研究にも打ち込みました。その成果が「小説・縄文幻想」です。メインの挿し絵は松岡画伯、入選作を含めて200号の三軌会出展大作ばかりという贅沢なものです。
宜しければ松岡画伯の絵だけでも・・・表紙の花見正樹作品集から「縄文幻想」を!
http://kaiundou.jp