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2月22日は世界友情の日です。


  お元気ですか?
 2月22日(日)は誰が決めたか日暦には”世界友情の日”とあります。
 にも拘わらず、国際的テロ組織イスラム国をめぐる戦いや、あちこちでの局地戦は後を絶ちません。
 しかも、その争いはますます激しさを増して、いつ果てるのか? 誰にも終結の見込みが予測できません。
 民衆を巻き込んで婦女子の体に爆薬を巻きつけ、人混みで自爆させるなどテロ戦争とはいえあまりにも酷いことです。
 暦にある”世界友情の日”がいつになったら万人が納得のいく現実になるのか?
 私は第二次世界大戦が終結した昭和20年の夏を小学校3年のときに迎えました。
 あれから約70年の長期にわたって、日本は戦争のない平和な日々を享受しています。
 この平和も、ついに均衡が破れる時が訪れようとしています。
 阿部総理も、アメリカを主体とする欧米各国の圧力の前に苦慮しつつも徐々にタカ派の本性を露わにしつつあります。
 政府は閣議決定で、憲法第9条の下で許容される自衛の措置、に「我が国に対する武力攻撃が発生した場合」「国民の生命などが根底から覆される明白な危険がある場合」など「新三要件」を加えた上で、集団的自衛権の武力行使を可能にすることを閣議決定しました。
 戦争放棄で中立国家・日本の平和もこれまでで、これからは国土防衛のための自衛隊も、実質的には国際組織の中の一軍隊として組み込まれて海外派兵で武器を使用することになりそうで何とも不気味な雰囲気です。
 これで政府は海外派兵への「道を開いた」かの印象は拭えませんが、総理はそれを否定しています。政治家はタヌキとキツネ、どこまでが本音かは分かりかねますが総理官邸での記者会見では次のように声明を出しています。

 1、いかなる事態にあっても国民の命と平和な暮らしは守り抜いていく。
 1、新たに閣議決定した、安全保障法制の整備のための基本方針は、公明党との協議を積み重ねた結果である。
 1、集団的自衛権の問題も、抽象的な議論でなく、現実に起こり得る事態に対して現行憲法の下で何どうすべきかという議論である。
 1、今回の閣議決定で、日本人搭載の外国船が日本近海で攻撃を受けた場合、日本人の命を守るために自衛隊がそ船を守るようになる。
 1、仮にそうした行動をとる場合であっても、それは他に手段がないときに限られ、かつ必要最小限度でなければならない。
 1、現行の憲法解釈の基本的考え方は今回の閣議決定においても何ら変わらず、海外派兵は許されないという原則も全く変わらない。
 1、自衛隊が海外の戦闘に参加するようなこと、外国を守るために日本が戦争に巻き込まれるということもあり得ない。
 1、日本国憲法が許すのは、あくまで我が国の存立を全うし、国民を守るために万全の備えをすること自体が、抑止力になる。
 1、日本を取り巻く世界情勢は一層厳しさを増す中、あらゆる事態を想定し、国民の命と平和な暮らしを守るために法整備の必要がある。
 1、今回の閣議決定を踏まえ、関連法案の作成チームを立ち上げ、準備ができ次第、国会に法案を提出し審議をいただきたい。

 今回の論争は私達にも考える機会を与えてくれました。国と国民を守るために「我々は」何をすべきか?
 国とは領土であり主権です。北方領土を不法占拠して日本人を追い出したまま返す素振りもないロシヤや、海上利権を求めて日本海どころか太平洋にも進出してきて漁場を奪い海洋資源を狙う中国のあくなき野望にどう対峙すればいいのか? ひそかに忍び寄って人を浚って行く非道な北朝鮮に対しても成すすべもないもどかしさをどうsべきか? これが自分の土地を荒らされ、自分の子供や孫を浚われたら? そう考えると国力は強くあらねばならない、との結論に達します。
 国の平和は、中立を守って外交力で、は理想ですが、現実は以前より厳しくなっています。攻める国があれば防がねばなりません。非道で残忍な強盗と戦える家庭はそう多くは有りませんが、家族を守るためには無抵抗だけではダメな場合もあります。
 この終末、孫娘の誕生陽日祝と100歳の母の退院祝いを兼ねた夕餉を前に、この一族を自分は守れるか? 自問自答をしています。

どうでもいいこと・・・


 世の中には、一般にはどうでもいいことでも当事者にとっては重要な問題であったり、場合によっては死活問題になることもあります。
 文部科学省は、2月13日、なんと2018年に行われる平昌冬季五輪への種目別支援で、氷上の花形だったフィギュア女子をAランクから最低のCランクに引き下げました。理由は、国中が期待した昨年のソチ五輪でメダルを逃したことにあり、信賞必罰に徹して各スポーツ団体の底上げを図ったものと考えられます。
 この支援事業は「マルチサポート事業」と呼ばれる公的なもので、メダル獲得が期待される冬季競技の各種目を対象としたもので、アイスホッケーと女子カーリングなどが新たに指定されています。この事業では、支援の濃淡をメダル獲得の期待度に応じて3段階に分け、最上位のAランクにはスキーのジャンプ女子とフィギュアスケート男子が入っています。
 期待されながらソチ五輪であっけなく敗退したアイスホッケー女子とカーリング女子は、フィギュア女子と共に最下位ランクに落とされて強化予算どころか現状維持も危ぶまれる状態になるようです。これらは多分、懲罰の意味もあると思いますが何だか政府のやり方は、「花が咲かなかった木には水をやるな!」と、極端にセコ過ぎる気もします。
 さりとて、世界のレベルからはるか遠く、予選でイチコロ承知で参加する競技団体や選手がいるのも事実で、これを税金の無駄遣いと指摘されても仕方ありません。
 ともあれ、これで文部科学省が、オリンピックは参加することに意義があるとされたオリンピック精神に反して、勝つことに意義があるに方針を変えたことがハッキリしました。こうなると、予選で敗退するのが最初から分かっている競技種目や選手は参加させる必要もなくなりますし、不必要な各団体の役員、コーチ、トレーナーなども大幅削減できますし、勝てる可能性のある選手だけが出場しますから国内の応援もヒートアップ間違いありません。これはこれでいいのでしょうか? ま、どうでもいいことですが。 

 さて、今度は私のプライベート面のことになります。
 前回報告の通り、2月3日(火)深夜、100歳の母が心不全で呼吸困難になり、救急車で近所の済生会病院に緊急入院しました。
 100歳を超えていると弟達も達観していて「万が一のことがあっても仕方ないよ」ともう誰もが諦めています。
 あれから、どうなったか? 人にとってはどうでもいいことでも、私にとってはどうでもいいことではありません。
 その顛末は是非、私のエッセイ”曼珠沙華”で・・・
  https://www.kaiundou.biz/Zuihitsu/

w.

またも辛い事件です。


和歌山県紀の川市の空き地で、近くに住む小学5年生の森田都史(とし)君という11歳の男の子が刺殺された凶悪事件をニュースで知りました。まだ人生の楽しみを知る前の無垢な幼い子が刃物で惨殺殺されるという非道極悪な残虐事件、犯人は八つ裂きにしても収まらない怒りを感じます。それは、私が同年の孫(女児)を持つからかも知れません。
 その後、殺人容疑で現場近くに住む無職の男が容疑者として逮捕され、自宅の衣装ケースに隠し持った凶器とみられる剣のような形の大型のナタ3点を、目撃情報で見られた物と似ている着衣を没収したとありますが、いずれも刃渡り約40センチ、これはまさしく刀剣と同じか、それ以上の凶器です。
 登山や渓流釣りをしていた頃の私は、藪の枝落としに山刀を所持していましたが、それとて刃渡り25センチ前後、鞘に納めてきちんと管理していたものです。法律では、正当な理由なく持ち歩くことの出来ないのは刃渡り5.5センチ以上の刃物です。刃渡り40センチ以上ものナタを、この男は何に用いるつもりだったのか?
 この男と男の子の接点は剣道教室で、以前、剣道の稽古をつけていたという情報もあり、容疑者が礼節を尊ぶ武道教室に在籍したことがあるとしたらますます許せません。
 つい先日も、名古屋大学理学部1年の女子学生が、殺害事件で愛知県警に逮捕されています。
 これは若者だけの問題ではありません。
 イスラム国問題を含めて、地球全体のモラルが今、ギシギシと音を立てて崩れてゆくような不安を感じるのは私だけでしょうか?
 私はいま79歳、老骨にムチ打って一日一日を睡眠時間3~4時間で人生の残り仕事をしているのに、それを傍観しながら何もしない人もいます。その人は、人生はなるようになる・・・と達観して、時間を惜しむ私を冷笑します。
 人類愛を訴える人、人を傷つけて何とも思わない人、人生いろいろ確かに何をしても自由です。
 この世の中、一体全体、モラルや人生観はどこでどうなってしまったのでしょうか?
 80歳まであと1年弱、もう何も気にしないで済む日が刻々と近づいています。
 

政府は頼りになりますか?


 悲劇は起こってしまいました。
 一縷の望みを託した救出交渉も進展しないまま、過激派組織「イスラム国」に拘束されていあた日本人2人が殺害されました。
 湯川遥菜さんも後藤健二さんも、危険な地域と承知して出かけたのは間違いありません。
 政府の一部の議員は、これで厄介払いが済んだ、と胸をなで下ろしている不届き者もいるそうです。
 確かに、報酬を約束されて望んで出かけている以上、自己責任という一面は否めません。
 それでも、このような殺害のされ方で人生の幕を閉じるのは無念残念、最悪の結末だったと思います。
 今回の事件では、最初から最後まで日本政府は翻弄され続けました。
 ニュースによると日本政府は、ヨルダン政府頼みで、それ以外のイスラム国とのパイプは全て用いていないようです。
 これで、中東での日本人人質事件への政府の対応の限界も見えてきました。
 これからも過激組織「イスラム国」による日本人の拘束は有り得ます。
 その救出を目指す日本政府は、イスラム国側と直接交渉する手だてがありません。
 ただ、ヨルダン政府などへの協力要請に終始するだけで、ネットを通じて次々と要求を突き付ける相手に翻弄され続けるのです。
 国連総長は「野蛮な殺害」、英仏首脳は「邪悪の権化」と非難しますが、今回の事件では国際的に当事者能力のない日本政府の実態が浮き彫りになって世界に広まった感もあり、一国民としても恥ずかしい限りです。
 私はいま、戊辰戦争に取り組んでいますが、当時の日本も、オランダ、フランス、アメリカ、ロシアなど列強の見守る中で、井の中の蛙が競い合っているような日本では最大の内戦ですが、国際的には全く無力で小さな存在の国であったことに気づき、今と何ら変わらないような頼りない政府に思えてなりません。これが私の思い過ごしであってくれればいいのですが・・・