月別アーカイブ: 2014年3月

隠居の悲しみ


 3月もあと1日、2日後には増税で不景気の新年度がスタートします。もうすぐ、小さな体に不似合いなランドセル姿のチビっこ1年生もあちこちで見られます。
 今朝のテレビでみた天気図では、低気圧が急速に発達しながら本州に急接近しています。多分、この日曜日の夕方には全国的に雨や風が強まることでしょう。
 桜はまだ3分咲きですから散ることはありませんが、春の嵐は気まぐれですから大雨暴風には警戒が必要です。局地的にしろ激しく大量の雨が降れば、低い土地の浸水や土砂災害などで被害も出ます。こんな日は家にいるに限ります。
 5、6年前までは休日の夜明けには栃木の山に入って渓流釣り三昧だった自分が、呆れるほど出不精になっています。
 その一番の理由は、いつも一緒だった釣友を失ったことで、二番目は自分自身の体力の衰えです。以前なら多少の雨など気にせず釣りをしていて、増水に気づいて崖を登ったことも何度かありました。
 6月解禁の鮎に備えて体力づくりを兼ねての山釣りです。3月の渓流釣り解禁には夜明け前に河原で火を焚いて暖をとったものです。その釣友は私と同年で漁協の役員でしたから、ヤマメやイワナの溜まり場を熟知しています。
 そこで私のような下手な釣り師でも釣れたのです。雪が解けて渓流の岸辺の梅が終るとコブシが純白の花を咲かせ、桜がそれを追って咲きます。
 私は桜が好きです。
 桜の名所はあちこち見て歩いていますが、最高の穴場は家の近所の公園の桜でした。
 7本ほどの木が満開の桜で空をおおって風に揺らぐ光景はまことに絶品でした。
 その桜の下のベンチで、たった一人で本を読むのですが、舞う花びらがページ毎に挟まれてゆきます。ベンチ下の地面は花の絨毯になり素足でも汚れません。
 この年に一度だけの贅沢、これが近所の公園で独り占め出来たのです。
 なぜ、これが過去形かと言いますと・・・木の枝がそっくり切り落とされていたからです。
 花見の名所だった青梅公園の桜は、蔓延するサクラウイルスで全滅ですが、ここは違います。公園の脇に住む住民が、桜の花びらでドブが詰まって排水が滞り庭に多少の被害が出たと陳情したそうです。
 被害の弁償を訴えられた市では、その陳情を受け付けて公園の木の枝を切ってしまったのです。なにか、もっといい解決策はなかったのか?
 年に一度の密かな楽しみを失った隠居の悲しみは・・・桜のミツを失った蜂どもなら理解してくれるはずです。

遅咲きの梅


  ようやく、わが家の庭の梅の花が五分咲きになりました。今朝はメジロのつがいが、枝に挿したミカンを突いていました。ところが、それを見たムクドリがいきなり襲ってきてメジロを追い払い、我が物顔にミカンを食い荒らしています。
 思わず室内から睨んだら、こちらをじっと見てから嘲笑うような声を残して飛び去りました。
 今年はまだウグイスは姿を見せていません。ここのところ年々、ウグイスもメジロも明らかに姿を減らしています。その分、オナガ、ムク、カラスなどが増えているような気がします。
 わが家の梅は遅咲きですから、家で梅の花を眺める頃はコートを脱ぎます。
 ところで、私は長い間、梅はウメ科の植物だと思っていました。ところが、梅はバラ科サクラ属だと知って驚いたことがあります。
 何だか百獣の王のライオンがネコ科で満足しているのも不自然ですね。これこそ是非、ライオン科として独立してほしいものです。
 なんだか梅と桜は、ライオンとトラのような関係にも思えてなりません。お互いに自分の方が偉いと思っているらしく、両者は永遠に相容れないような気もします。トラとライオン、桜と梅、どちらもプライドをもって人々の注目を浴びます。
 いにしえの歌人は、花をよく詠みましたが、櫻より梅のほうが多く詠まれています。ならば、梅さんは胸を張って日本一を誇示してもいいはずですね。
 ところが、世の中そう甘くはありません。意外な伏兵がいるのです。
 万葉の昔から、和歌の世界では萩が梅を抑えて圧勝、秋の月と萩は春の梅と桜より強いのです。それでも、梅を詠んだ歌にはいいものがありますね。
 私の好きな歌もいくつかありますが、読み人は知りません。

 梅の花今盛りなり思ふどちかざしにしてな今盛りなり
 春の野に鳴くや鴬なつけむと我が家の園に梅が花咲く
 梅の花香をかぐはしみ遠けども心もしのに君をしぞ思ふ

 群馬県安中市に開運道講師の占術家(故人)がいて、近くの梅林に誘われたことがあります。安中市の北側に秋間川という清流があり、その上流の丘陵一帯に3万本を超える紅梅、白梅の秋間梅林があります。妙義山を眺めながら梅の香りを楽しむのはなかなか風流なものでした。
 ところが、その安中からほど近い高崎市の箕郷梅林は、東日本随一の規模を誇る梅林で約10万本だそうです。これからみたら約千本の越谷梅林公園や約5百本の湯島天満宮では規模で相手になりません。
 では、梅の名がいいし、有名ですが、残念ながら梅専門のウイルスで病に懸かり公園内の梅は一本残らず伐採されます。同じ病原体の梅ウイルスは、あちこちに飛び火して、ついに梅の聖地の水戸偕楽園にも被害をもたらしています。そのウイルスの蔓延をふせぐ唯一の方方が伐採では、櫻派の私としても悲しいことです。
 日本三大梅林といえば水戸の偕楽園、金沢の兼六園、岡山の後楽園だそうです。
 でも、梅は多ければいいというものでもありません。
 合格祈願の絵馬でいっぱいの湯島天神の梅もなかなかですし、福岡の太宰府天満宮、亀戸天神の梅も・・・ここで、はたと気付きました。梅の名所には学問の神様・菅原道真公を奉じる神社が多いのです。
、梅祈願=合格=サクラ咲く、と、桜はメールのお知らせ文面に登場するだけで、学問には何の役にも立っていません。もしかすると、梅を眺めると頭がよくなるかも知れません。
 そう思って、ウグイスの来ないわが家の五分咲きの梅を眺めています。やはり、小さな木ながらわが家の梅が一番・・・こう思いながら、です。

カキは美味しい


 土曜日午前中(今は11時台)の私の日課には、携帯での山口放送ラジオ出演があります。
 それを終えてひと休みのお茶タイムは、テレビをつけてお昼のNHKニュースです。気が向くと、そのままニュースに続く関西NHK制作の「バラエティ笑百科」を見ます。そこに出演するタレントの上沼恵美子さんの大ボラと毒舌が奇想天外で面白いからです。
 本人の弁によると、大阪府内の殆どの土地は上沼家のもので、大阪城も観光用に上沼家が貸し出しているそうです。本当か嘘かは、登記簿を見ていませんので私には分かりません。
 しかも、上沼家のお年玉は金の延べ棒だそうですから、幼い子供では抱えきれませんね。
 その上沼恵美子さんが、暫くその番組を休んでいましたので、隠れファンの一人としては少々気になっていたところです。
 家庭の事情での降板ということですが、急性A型肝炎で入院していたそうです。
 入院の1カ月前に食べた生ガキが原因らしいのですが、これではシャレになりません。
 クジラを一頭、塩焼きにして丸かじりにしたら体調を崩した・・・これなら私は信じます。もっとも、焼けば菌が死滅しますから、やはり生のままのクジラの丸かじりが真相であって欲しいものです。
 米山さんという医学博士が解説していました。
 体内にA型肝炎ウイルスを持つ魚介類は結構多く、それを生のままで食べると発症する可能性が多いとのことです。
 分かりやすい肝炎の症状は、まず食欲が急に落ちるそうです。つぎに、風邪の引き始めのよいうな症状で微熱が出て体がだるくなります。そして決め手は、皮膚が黄ばむ、いわゆる黄疸が出ると、かなり進行していることが分かります。
 劇症肝炎にまで進むと生命が脅かされますから早く医者に・・・米山博士の受け売りです。
 ノロウイルスも怖いですね。
 上沼恵美子さんは、すでに全快して他の番組では活躍されていますので一安心です。
 健康第一、これだけは間違いありません。
 これがあってこそ、趣味も仕事も金運も旅行もグルメも芸術芸能も家庭も愛情面も楽しめるというものです。
 健康については、、開運村HPの癒しの部屋、大山先生の「健康相談っとした参考にしてください。
 http://kaiundou.jp から、すぐ癒しの部屋に入れます。
 ちなみに、私もカキは大好きですが、生ガキよりフライ派ですので安心です。冷えた生ガキのツルっとしたのど越しも好きですが・・・
 では、風邪などにもご注意の上、お元気でお過ごしください。
           花見 正樹         

弥生3月、季節は春ですが・・・


 弥生3月、弥生とは草木がいや繁く生える、ですね。
 人もまた春を感じて張りきって新たな気分で屋外にとび出します。
 さて、この「今日の一言」は私の日記のようなものです。
 週に一度ですから日記ではなく週記と書くべきでした。
 これは、メール配信の「今日の幸せ占い」の前振りの挨拶代わりです。
 しかも、その内容はいつも思い付きですから何の役にもません。
 30年近い記録ですが、原稿は書き捨てで残念ながら殆ど残っていません。
 私は1986年の4月から毎土曜日、山口放送ラジオ「土あさ」に出演中です。
 私はこの4月で30年目入りと思いこんでいましたが29年目の間違いでした。
 それでも1年55週として、55X29=1595で、1600回近く喋っています。
 最近は占いだけですが、以前はこの「今日の一言」から抜いて喋っていたものです。
 以前は、山口まで新幹線や飛行機で通いましたが、今は携帯電話での出演です。
 テレビの早朝字幕出演となると、同局の「さわやかモーニング」が1999年10月以来平日週5日で続いています。
 これですと原稿を出すだけですから時間の制約はありませんが、ざっと4000回は超えています。
 NETで検索してみたら、こう出ていました。
 山口放送で月曜~ 金曜の5:20~6:30に放送されている自社製作の朝の情報番組。通称「さわやか」。
 この番組は山口県内において、唯一ローカル情報を伝える早朝番組であるために視聴率が一番高く・・・と続き、隅っこに、6:26頃 | しあわせ占い | 周南市の花見正樹による、「金運」「愛情運」「健康運」と「ラッキー(人・モノなど)」の月別占い。金曜は週末の占い。
 以上のような記載で、私は山口県周南市(前徳山市)在住となっています。
 番組で知った視聴者から「相談があるから会いたい」と電話されて困った経験も何度もあります。
 占いの原稿は、同局のHPにも掲載中です。
 原稿料&出演料を累積計算してみたところ、山口放送だけでも地方でなら豪邸が建つ金額でビックリしました。
 それらは煙のごとく消えましたが、今はバブル崩壊前の半額とはいえ隠居の小遣いにしては出来過ぎです。
 これでは、長州には恩義を感じて足を向けては眠れません。
 当然ながら、気の合う知人も多く、好意を持ちあった(過去形)人もいます。
 さて、話題は一転して私は今、戊辰戦争を執筆中です。
 私の父母の先祖は会津の郷士、京都の戊辰戦争会津墓地には花見家の墓もあります。
 今はまだ黎明期を書いている段階なので、私の心は穏やかです。
 長州対会津・・・この血で血を洗う死闘の修羅場を書く時、己の血はどう騒ぐのか?
 それを知りたい・・・これも本音です。
 季節は春ですが、まだまだ寒い日が続きます。
 くれぐれもお体大切に、お過ごしください。