お元気ですか?
クリスマスいかがはいかがお過ごしですか?
今年は、ご家庭で家族でのパーティが主流の
ようですね。
でも、一人で音楽を聴いて過ごすイブもなか
なかいいものですよ。これを「クリぼっち」と
か言うらしいのですが。
ところで、突然なのか当然というべきか都知
事が辞職しました。政治家が裏金で追いつめら
れるのは昔からのパターンですね。
田中総理は3億円、細川政権は1億円、猪瀬
知事は5千万と、規模と金額はその人なりに小
さくなりましたが、その5千万の言い訳にシド
ロモドロで逃げ回った結果が退陣ですから腹の
小さい人との印象は免れません。
でも、庶民の夢はもっとささやかで現実的で
す。先日、テレビのニュースで銀座三越デパー
トで正月に売り出す福袋の予約に並ぶ延々と歩
道を埋める長蛇の列仁仰天しました。
先日、近畿大学のマグロを食べるために1時
間半も並んだ私としては笑うことも出来ず、行
列のニュースを見た家人の「ああまでして・・
・」には相槌も打てません。
それでも、銀座界隈ではこんな列ぐらいで驚
いてはいられません。
有楽町数寄屋橋高架下の宝くじ売り場に並ぶ
全国からの宝くじ亡者の超長蛇の列は20日の
締切日まで続く年の瀬の風物詩なのです。
4列渋滞で最後尾がマリオンのカラクリ時計
の先まで延びていても地元では誰も驚きません。
不思議なのは、その列の途中に小さな宝くじ
売り場の小屋があって、いつでも列に並ばずに
買える閑古鳥状態なのです。
長時間寒さに震えて並ぶより、そこで並ばず
に買えばいいのに誰も列を離れようとしません。
皆さん一心に毎年大型賞金が出るガード下に
と寒さと退屈に堪えるのです。いや、10万円の
投資で数億円を手にした歓喜の瞬間とその後のバ
ラ色の人生を考えると、数時間の我慢ぐらい何で
もないのです。その何万分の1に賭ける庶民の夢
は実現可能なのです。
閑古鳥の店と大行列で大繁盛のくじ売り場、そ
のライバル関係が逆転する日はあるのか?
どの世界にもライバルはあるものです。
トヨタと日産、ソニーと松下、JALとANA、
朝日と読売、電通と博報堂、キャノンとニコン、
巨人と阪神、米とパン・・・ぞれでもライバルに
勝とうと必死です
それが、逆転する場合もあるから面白いのです。
県と村ほどの差があったJALはANAにすで
に経営内容で逆転していますし、本の配給の二大
勢力の王者だった東販も大きく差をつけていた日
販に追い抜かれ、トーハンと改名しても効果はな
いようです。どんな世界でも栄枯盛衰はあり、勝
者は栄華を誇った瞬間から衰退するのは、活力に
溢れた若者が、わずか数10年で老いてしまうのと
似ています。
そう考えるとこの人生、3億円を当てて大金持
ちになったところで所詮は残り数10年の命・・・
人生が狂うだけです。と、考えると、やはり堅実
につつましく生きるのが一番との結論に達します。
22日は冬至、日が短い上に寒くなりました。
風邪などひかぬようにくれぐれもお体を大切に
お過ごしください。
ではまた、お会いしましょう・・・花見 正樹