暑中お見舞い申し上げます。
今回は、江戸時代末期の俳諧師「豊玉」宗匠の発句です。
若い時の発句ですから出来の良し悪しはありますが、感
性はいいですね。皆さまよくご存じの方です。
是非、誰の発句か当ててください。
朝雪の 盛りを知らず 伝馬町
(宗匠がまだ未成年だった頃の伝馬町の朝の雪景色です)
山門を 見こして見ゆる 春の月
(武蔵国高幡山金剛時にて。宗匠の菩提寺です)
さしむかう 心は清き 水鏡
(宗匠が京に向かう前の心境を遺したものです)
しれば迷い しらねば迷わぬ 恋の道
(宗匠は、恋心を振り捨てるように京に去ります)
降りながら 消ゆる雪あり 上巳こそ
(安政7年3月3日、桜田門に散った井伊直弼を悼んで)
上のヒントで誰が俳諧師の名が分かりましたか?
17歳で伝馬町の呉服屋に奉公に出て、女性問題でクビに。
27歳で一念発起し、この句集を残して京に向かいます。
この感性豊かな豊玉宗匠は、京で剣鬼と化して暴れまくります。
土方歳三・・・その青春の思い出が詰まった句集の一部です。
では、句集の内容をもう少し・・・
水音に 添いて聞きけり 川千鳥
手のひらを 硯にやせん 春の山
願うこと あるかも知らず 火取虫
菜の花の すたれに登る 朝日かな
人の世の ものとは見えず 梅の花
朧とも いわて春立ち としのうち
春の草 五色までは 覚えけり
朝茶呑て そちこちすれば 霞なれ
春の夜は むつかしからぬ 噺かな
三日月の 水の底照る 春の雨
横に行く 足跡はなし 朝の雪
二三輪 はつ花たけは とりはやす
玉川に 鮎つり来るや ひかんかな
来た人に もらいあくびや 春の雨
梅の花 一輪咲きても 梅はうめ
あばらやに 寝ていて寒し 春の月
今日も今日 たこのうなりや 夕けせん
武蔵野や つよう出てくる 花見酒
梅の花 咲くるるたけに 咲くと散る
つづく
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さて話題を変えて、女性のための開運講座です。
これは、恋愛、結婚、再婚に役立つ開運法です。
途中からご覧の方は、遡ってご覧になってくだ
さい。勿論、男性が見ても役立つはずです。
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女性のための開運講座ー88
(3) 心身回復・安眠美容コース
2.美人は夜つくられる-2
トーマス・デッカーという人は「睡眠は健康と肉体を結ぶ金の
鎖である」といいましたが私は「睡眠は、若さと魅力を取り戻
す脳の宝石である」言い直します。
したがって、充分の眠りがあれば、身体細胞の新陳代謝によ
り肌も艶を取り戻し、体力も回復し若々しい気力が充実し、瞳
も生き生きとよみがえります。
美しさの条件を身体的に見ますと、目や髪・顔の表情・肌の
色艶・顔型・体型など様々な要因があります。その全体的バラ
ンスの善し悪しで美人という評価がくだされていますが、その
中でもとくに重要なポイントになるのは目です。
目がきれいでキラキラと輝いているときは、心身共にエネル
ギッシュに充実しているときです。「目は心の窓」といい、目
の輝きは心の輝きであることは、古今東西ゆるがすことのでき
ない人間観察の定理です。そして、きれいな目の輝きは深い睡
眠から得られるものです。
眠りが浅く常に睡眠不足気味の人の目は輝きを失っています。
悩み事があったりして神経がいらだち疲れていても眠れない
という不眠症の人の目は黄味を帯びて濁って見えることがあり
ます。これは目が疲れると一時的に老化現象を起こしたときの
ように目の水晶に黄膜がかかるためで、本人も周囲全体がどん
よりと黄味がかかって見えるものです。俗という「太陽が黄色
く見える」現象などもこの一例です。
これでは、どんなに素晴らしいプロポーションでも顔立ちが
よくても美人とは程遠い存在で幻滅です。しかも、このような
状態のときは内臓の働きも血行も悪いため身体の隅々まで栄養
素が行き渡らず身体全体の皮膚表面の細胞の新陳代謝がスムー
ズに行われず肌も荒れ、艶もなくなり、いかにも不健康という
感じが伝わってきます。
それでも、仕事や遊びが面白くて気力が充実しているときに
は眠る間もないほど忙しいときでも、寝不足が苦にならず、目
の輝きも失せません。
これは、眠りは短時間でも眠りの質が深いため新陳代謝効果
とバランスが機能しているからです。
深い眠りのためには、深いリラックス状態を必要とします。
そのためにも、日頃の悩み事などを整理し、常に快適な眠りが
得られるように条件を整えておくことが大切です。
このように「美人は夜つくられる」のは心理ですが、もう一
つ大切なことがあります。
眠りに入る前に希望に溢れた明日の楽しいイメージを心の中に
思い描くことで、それまでの不安や否定的な意識をすべて一掃す
ることです。
とくに、ホルモンバランスを正常に働かせる意味でも愛情面の
プラスイメージを心に描きながら安らかな眠りに入るのは美しい
自分をつくる最良の方法です。
女性は恋をすると美しくなります。女性は人に愛され人に褒め
られると魅力を増します。人気が出て人に注目されるとさらに自
信も美しさも倍加します。
健康で明るく楽しい日常生活が美しさをさらに引き立てます。
リラックス状態の中の素直な笑顔は、あなたをさらに魅力的に
美しく輝かせます。
それら、すべてのプラス暗示に中で深い眠りに入ったとき、あ
なたは真の輝きと美しい表情で朝、目覚めるでしょう。
つづく
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書店発売中の「坂本龍馬異聞」に続き「新選組3部作」
を執筆中です。その内容を先にお届けします。
ホームページでも挿絵入りで連載を始めました。
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新選組ー異聞
第三章 黒船騒乱
(9)うちわ祭りの夜-2
誰もが男達に囲まれた男が斬られた、と思ったが、初老の男
は身を翻して刀を避けた。それを見た男達は汚い罵声で脅しな
がら、いっせいに刀を抜いて斬りかかった。
歳三は湯呑を置いて立ちあがり、店の女に荷物と娘を預ける
と、迷わずに争いの中に飛び込んだ。
手には、長床几の上に置いてあった泉州と名入りの渋団扇を
とっさに握っていた。その団扇を猫だましのように振るって、
男達の動きを一瞬だけでも惑わせた。
「おやじさん、早く逃げな!」
ところが、初老の男は「助立ちに感謝しますぞ!」と叫んで、
敢然と護身用の脇差で男達に立ち向かう。逃げるどころか、こ
れではどう見ても自分から好んで戦っているとしか思えない。
しかし、年齢が高いだけに、いくら攻め込んで優位に立って
いても疲れが出たら袋叩きにされるだけだ。
これでは仲栽も出来ない。仕方なく歳三は「助成を!」と叫
んで団扇を捨てて脇差しを抜くと、積極的に参加して峯打ちで
肩口の上を叩いて二人ばかり倒した。知らぬ土地で死者など出
すと、どんな目に会うか分からないからだ。
それでも、かなり力が入っているから打ちどころが悪ければ
怪我をする。ところが、争いが終わって倒れて呻いている六人
の男達を見て驚いた、全員が寸分の狂いもなく頸動脈を押さえ
て地面でのた打ち回って唸っている。初老の男は歳三と全く同
じ手で四人の無法者を倒していたのだ。
「お前さんたち、まだやるかね? 今度は峯打ちじゃないよ」
静まり返っていた群衆から拍手が湧き、惨めな渡世人をのの
しって笑い者にした。六人の男達はようやく立ち上がると刀を
拾って、「覚えてやがれ」と定番の捨て台詞を掠れた声で吐き
捨ててよろよろと無様な姿で逃げて行く。
「ざまあみろ! 名主さんにゃ敵うめえ」
群衆の声を背に六人の無法者が姿を消すと、初老の男が歳三
に頭を下げた。
「危ないところを助力頂き有り難うございます。おかげで助か
りました」
「とんでもない。余計な手出しをしまして」
歳三がいなくても、多分、この初老の男は彼ら六人全部を倒
していたに違いない。
「お見かけのところ小間物の商いだね。よろしければ拙宅にお
寄りくだされ」
歳三に赤飯を振舞った茶屋の女中が、盆に茶と団子を載せて
二人を呼びとめた。
「かぶと山村の名主さま。お見事でございました。粗茶ですが、
お二人さまでどうぞ」
「有り難う。頂きますよ」
隠れていた娘が「有り難うございました」と、二人に向かっ
て頭を下げた。
初老の男が、その肩を軽く叩いて、
「おカネ、ご両親は達者かい?」
「おかげさまで」
「気をつけてお帰りよ」
かぶと山村の名主と聞いて、歳三は中年男の素性を思い出し
ていた。武州大里郡甲山村の豪農で、道場持ちの根岸という名
物名主がいると聞いている。
歳三はまじまじと男を見た。村に入った強盗を退治したなど
の武勇伝も幾つか聞いた。多摩では道場持ちの剣術師範の名主
は何人もいるが、この辺りでは珍しいのだ。
つづく
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