女性のための開運講座ー83&新選組


 最近、若い女性の間で囲碁が流行っている、とテレビ
で報じていました。都会のOLが会社帰りに碁会所や囲
碁教室に通うのがブームだそうです。
 気持ちが落ち着くから、ストレス発散に役立つから、
集中力が高まるから、は建前です。
 本音は? 圧倒的に「レベルの高い男性が多いから」
でした。
 碁を教わった上に帰りには飲食に誘われ、無理なく交
際が出来て結婚も可能だからだそうです。
 へえー? と、今時OLのしたたかさに感心しました。
 と同時に、若い女性の集まるところに男が群がります
から、囲碁ブームは確実に訪れそうですね。ただ、囲碁
のもつ深い趣は失せて単なる社交場になり低俗化するの
が残念です。
 私は囲碁は打ちませんが見るのは結構好きで、NHK
3チャンネルの囲碁番組もよく見ます。
 若い頃、職業を転々としていた私が、始めて落ち着い
たのが日本橋本町の薬品屋でした。そこのY社長が日本
棋院の高段プロ棋士で、一階が事務所、2回が囲碁教室
でした。
 私の仕事は、関東近県の大学の理学系教室から注文を
とってくることです。東大、早大、千葉大、茨城大・・
・片っ端から行きました。たいがい、Y社長と二人で出
掛けるのです。
 大学には数日前に連絡がしてありますから、教授や後
援者が一室に集まっています。素人初段から4、5段の
20人ぐらい、皆さんそれぞれ5~9個のハンデの黒石
を並べて緊張して待っています。
 それを、Y社長が一人で片っ端から白石で相手にする
のですが、プロですからまず負けません。
 私が眺めても、死に石を大事に守っている下手な教授
もいましたから勝つのは当然です。たまに、ハンデを甘
くし過ぎて負けたりするとY社長が悔しさを押し殺して
相手を誉めます。
 そのくせ帰路の車中では、あーだこーだと未成年の私
相手に敗因を言った後はブツブツ悔しそうに独り言です。
 プロは勝負に淡泊ではいけない! あの時学びました。
 そのY社長も90歳を超えて逝きました。今ではご冥
福を祈るのみです。

                   つづく
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 さて話題を変えて、女性のための開運講座です。
 これは、恋愛、結婚、再婚に役立つ開運法です。
 途中からご覧の方は、遡ってご覧になってくだ
さい。勿論、男性が見ても役立つはずです。
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 女性のための開運講座ー83 

 恋愛・結婚、さまざま模様・美しくなる秘訣

(10)心の美人度で自分の美しさを再確認

 人は正常であれば誰でも人に好かれたいと思いますが、
時々錯覚を起こして、好かれたいより目立ちたいと思う
ことがあります。そうなると派手な化粧や奇抜な服装で
人に注目され、眉をひそめられていることに気づかず、
それだけで得意になっていることがありますが、それは
真の美しさとは縁遠いものです。
 特に脚がきれいだからとか、胸元がきれいだからと男
性の目を意識しすぎて露出度を多くした場合、男性の興
味はそそりますが、度を過ぎるとイヤミになり、軽蔑さ
れる場合もありますので要注意です。
 この講座に学ぶあなたは、すでに美しい自分の自画像
が完成されているはずですが、それを再確認してみまし
ょう。
 美の評価は時代とともに内容が変化しますが、美しい
という形容詞そのものは「きれい・愛らしい・好ましい」
でいつの世も変わりません。
「きれいな人」、という言葉には、「さっぱりとして美
しい」という意味に清潔さが含まれます。
「愛らしい人」という言葉には「いとおしくなる・可愛
らしい」という意味もあり、どこかに情を注ぎ、支えて
あげたくなるようなしとやかさが秘められています。
「好ましい人」という言葉には、「明るい・礼儀正しい・
動作がキビキビしている・いい感じ・望みどおり・好き・
愛したくなる」、という内容も含みますので、理想の姿
がそこにあることになります。
 あなたが今、自分を見つめたとき、心身ともに、「清潔
で・しとやかで・いい感じ」で「さっぱりとして・可愛ら
しく・人に愛される」と確信できれば、それだけで美しい
人の仲間入りです。それらは無意識のうちに、あなたの容
姿や心の中の潜在意識に働きかけて、秘められた魅力をど
んどん引き出します。
 タレントやスターと呼ばれる一群の人たちが、人気が出
るにしたがって輝いて見えるのは、良い恋愛をしている女
性が魅力的になって輝いてゆくのと似ています。
 すてきな結婚をした女性が急に若返って美しく見えるの
も同じ現象です。
             つづく
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 書店発売中の「坂本龍馬異聞」に続き「新撰組
3部作」を執筆中です。その内容を先にお届けし
ます。
 ホームページでも挿絵入りで連載を始めました。
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 新選組ー異聞

  第三章 黒船騒乱

(7)祭りの賭場-2 

 博徒の盆茣蓙にも格があって、高名な博徒の襲名披露な
どでは、畳か板の間に敷布団を十枚ほど敷いて白木綿を被
せて盆茣蓙とする。だが、こんな大きな花会は滅多にない。
 かなり大きな博打場でも三間盆といって、畳三枚を横に
並べて細長くした盆茣蓙を作り、客は丁側と半側それぞれ
好きな方に座る。その丁座の真ん中に主宰する一家の親分
または代貸が坐り、その反対側の半側正面に中盆と壺振り
が並んで座る。
 三間盆の下となると、下っぱが小脇に抱えた巻き茣蓙を
地面に広げ、その周囲に刈りとった草を敷いて盆茣蓙の形
を調えて博打場とするようなケチな賭場もある。こんな賭
場では小銭しか使わない客ばかりだから上がりも少なく寺
銭も集まらない。
 この浅間神社の賭場は、本格的な三間盆で、周囲を紅白
の幕で囲っていて案内役もいる。
 歳三は、小金が飛び交う博打などは性に合わないが、賭
博に狂う人間模様は嫌いではない。目を血走らせ真剣にな
って丁半の賽の出目に賭ける時、人は本性をさらけ出して
いるからだ。
 歳三は、その笛吹川に近い浅間神社裏の賭場で大工の金
之助の姿を見て、賭場の客になった。
 金之助は賭けごとに熱中すると周囲が見えない性質らし
く、すぐ斜め前に座った歳三に全く気づかずに賽の目を読
むのに夢中だった。もっとも、歳三も小間物屋の弥太で通
っていたし、毎日のように危ない橋を渡っていたから顔つ
きも精悍になっていて、金之助に気づかれないのも無理は
ない。
 この金之助という男は育ちがよく、兄の喜六が茶飲み話
で金之助の雇い主である大工の棟梁から聞いた話を、歳三
に話したことがある。御三卿筆頭一橋家の近習番の長男と
して生まれ、生れながらのやさ男が間違いの元で、女関係
で何度も失敗を繰り返していると聞いた。
 少年期から女にモテ過ぎた金之助は、一橋家の奥方さま
の寵愛を受けての秘め事が露見して、お手討ちになるとこ
ろを御重役の配慮で、一ツ橋家出入の大工の棟梁に預けら
れて武士への道を捨てた。大工見習いとして働くことには
なったが金之助は毎日が面白くない。棟梁に小金を貰って
は公然と賭場に出入したりして自堕落に暮らしていた。
 本来の武士の血が騒ぐのか、剣術だけは止められず、多
摩の村々の名主道場に出入して稽古をしていたから、かな
り出来ると聞いている。それでも賭博はやめられないらし
い。多分、金之助は、この地に出張の大工仕事での稼ぎを
賭けごとに注ぎこんでいるものと思われる。
 この日は、歳三は勝ち負け半々、金之助は半に賭け続け
てツキ勝ちに恵まれ、手許にかなりの駒札を山となって積
まれていた。
                 つづく
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