今日は甘い話題です。
毎週週末に放送する某放送局のラジオ番組は、私
自身が結構楽しんで続けていますが、この週末だけ
は少々気が重い思いをしました。
立春を過ぎて春の足音は、足早に近づき、どうし
ても、この日が訪れてしまいます。
そうです、春の風物詩のバレンタインデーの到来
です。私の電話とラジオ放送のスタジオを結んでの
やりとりですが、相手は人気上昇中の男性キャスタ
ー、こちらは老占い師、話が噛み合いません。
「花見先生! もうデスクの上は、華やかな包装紙
に金や銀の紐でリボン結びの小箱が山のようで、こ
ぼれ落ちてませんか?」と、声が弾んでいます。
「いえいえ、山のようなのは未処理の手紙類や書き
かけの原稿、起草された雑誌などできらびやかな包
装紙の小箱など、どこにも見当たりませんよ」
すかさず、サブの女子アナが突っ込みます。
「大型冷蔵庫の中ですか?」
「冷蔵庫は缶ビールだけですよ」
「とにかく、虫歯には注意してください!」
こんなやりとろがあって、寂しい思いをしました。
番組も、この4月で27年目に突入するのですが、
つい数年前までは何とか話だけは合わせることが出
来ましたが、もういけません。辛うじて憐れみに義
理チョコがチョコちょこと姿を表すだけで、本当に
消えつつあるのです。残念ですがこれが現実です。
今年のバレンタインデーの傾向は、女性が女性の
友達に贈るのが一番、二番目は父親や兄弟、三番目
が男性・・・ただし、本命の男性にはチョコは贈ら
ず、タイピンとかカフスなどが多く、職場の男性で
もの欲しそうなのに義理チョコを贈って三倍返しを
狙うのが常道だとも聞きました。
ま、一番嬉しいのは少ない量でも手作りチョコに
間違いありませんが・・・
もっとも、この不況ムードの影響で義理チョコも
省略するOLが増えているそうですから、菓子業界
もそう甘い夢ばかり見ているわけにはいかない、と
思ったら、それが違うのです。最近は、よく働いた
ご褒美に、と、自分用に高級品を購入する若い女性
が増えているそうですから、まだまだ業界は心配無
用。ギリシャ神話の女神の恋物語と、聖バレンチヌ
ス卿という人の殉教と重ね合わせて作られた菓子業
者の陰謀が生んだこの聖バレンタインデー、今年も
健在のようです。
つづく
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さて話題を変えて、女性のための開運講座です。
これは、恋愛、結婚、再婚に役立つ開運法です。
途中からご覧の方は、遡ってご覧になってくだ
さい。勿論、男性が見ても役立つはずです。
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女性のための開運講座ー64
恋愛・結婚、さまざま模様
美しくなる秘訣
1 自信回復への道ー1 深呼吸を!
最近の意識調査では「働く女性の疲労は肉体的な
面より精神的な面が多い」ことがはっきりしていま
す。総理府・労働省どちらの調査でも働く女性の60
%以上が日常生活の中の精神的疲労を訴えています。
ストレスが美容の敵であることは常識です。
そのストレスを解消、あるいはストレスに強くな
るトことでスリムで美しい肉体と明るく元気な心に
なることを目的に用意されたのがこの講座です。
この、ストレス解消の第一歩が腹式呼吸です。
腹式呼吸法は自律訓練法、即ちセルフコントロー
ル法の基本となる大切なものですが、ふつうの呼吸
は誰でも日頃から意識せずに実践しているだけに、
改めて腹式呼吸法を学ぶには多少の抵抗があるのは
止むを得ません。
しかし、ヨガでも武道でもスポーツでも、歌手や
芝居の世界でも腹式呼吸法を大切にするのは、それ
なりに重要な意味があるからです。初対面の人と会
う前に緊張しているのを感じたら深く呼吸するだけ
でも心は落ち着きます。
ストレス解消の初歩では、腹式呼吸法のほかに温
感法という手足の体温を自由に変える方法や、重感
法という手の重さを感じる感覚などを自由にコント
ロールする方法などを用いますが、それが、やる気、
リラックス、自信回復にも役立ちます。
このやる気、リラックス、自信回復こそが、愛情
面で勝者になるための3点セットなのです。
この3点セットをマスターすれば、いついかなる
時でも心は落ち着きを取り戻し、イライラも消え、
血行が良くなり、肌が若々しくよみがえり、異性の
目からも同性からも注目される存在になるのは間違
いありません。その第一歩が深呼吸です。
つづく
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書店発売中の「坂本龍馬異聞」に続き「新撰組
3部作」を執筆中です。その内容を先にお届けし
ます。
ホームページでも挿絵入りで連載を始めました。
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新撰組ー異聞
第二章 勝太の心象風景
(10)出稽古先-2-2
翌日早朝、朝飯を食して出立、府中の六所宮に詣
でて猿渡宮司に挨拶し、分倍河原の古戦場跡を通っ
て関戸の渡船場に出て多摩川を渡り、小野路村(現
町田市)に入った。
寄場組合・小野路村の小島鹿之助為政は、今は二
十三歳だが弘化四年(一八四七)、十八歳時に父・
角左衛門政則の隠居による委譲で名主になり、嘉永
元年(一八四八)七月に他の仲間五人と連れだって
近藤周助の門人になっていた。鹿之助の父の角左衛
門は天然理心流の免許皆伝で、屋敷内に道場を持っ
ていた。
鹿之助もまた剣術に熱心な名主で、天然理心流入
門四年目で目録を得ており、今は小野路村の若者を
指導するまでになっている。
その小島鹿之助は、一行三人を丁重に迎えた。
名主の鹿之助以下、小野路の小島道場関係者門人
一同が屋敷の門前に並び、門人数人が近付いて来る
三人に駈け寄って荷物を預かり、いつも指導されて
いる両師範代と話しながら歩いて来る。
試衛館の高弟二人に加えて、後継者と目されてい
る師の養子までが揃って小野路を訪れるなど、大変
な出来事なのだ。このような名誉は滅多にない。
門人一同が門前に出迎えるのは当然だった。
「島崎勝太です」
「お待ちしました。若先生からご来訪頂き恐縮する
ばかりです」
ひとまず、座敷にて粗茶などを、と屋内に案内さ
れた勝太は、ふと人の気配を感じて横を見た。
襖や障子が開け放たれて、少し離れた先の部屋が
見え、どこかで見たような顔の若者が、庭の見える
部屋の廊下に単衣の着流しで足を投げ出して右手に
筆、左に短冊を持って、宗匠ぶった顔つきで視線を
宙に投げている。気になる男に似てはいるが、他人
の空似ということもある。
原田もその男に気づいた。
「おや、豊玉(ほうぎょく)師匠、また下手な俳句
かい?」
原田の冷やかしに、男が照れたのか軽く頭を下げ
た。だが、足は投げ出したままで態度がでかい。
「済みません。行商で立ち寄った親類の倅です」
あわてた鹿之助が勝太に言い訳をして座敷の襖を
閉めたから、勝太の視界から男が消えた。改めて挨
拶を交わし、お茶を飲みながら勝太が聞いた。なに
か気になるのだ。
「鹿之助さん。豊玉って方は俳諧師ですか?」
鹿之助の困ったような顔を見て、原田と福田が交
互に笑いながら言った。
「ここの親戚の薬屋さ。禿鷹みたいに稽古で怪我人
が出るのを待ってやがる」
「ヤツは俳句の出来は知らんが、生意気に喧嘩は強
いぞ」
鹿之助が言った。
「試衛館の出稽古で怪我人が出ますので薬を頼んだ
のです。石田村の歳三といいますが」
「歳三!」
勝太はまた、府中・六所宮での屈辱と乱闘を思い
出して苦い顔をした。
つづく
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では、次回をお楽しみに・・・・
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