今日は建国記念日の飛び石祭日でしたが、ただただ漫然と仕事をして終わってしまいました。
国民の祝日と言えばまず「元日」、これは一年の最初の日ですから分かりやすいですね。
成人の日・・・以前は1月15日と決まっていましたので分かりやすかったのですが、今は1月の第2月曜日となっています。ま、これは数日のずれても目くじら立てるほどでもありません。
春分の日・・・これは2月4日、節分の次の日ですから文句はありません。
さて、建国記念日となると、日付は2月11日、国民の祝日に関する法律では「建国をしのび、国を愛する心を養う」と明記されています。
何をもって建国記念日とするかは国によって異なりますが、日本は神話から、アメリカは7月4日の独立記念日をはじめ、アルゼンチン、イスラエル、インド、インドネシアなど多数の国が独立記念日を建国の日としています。なかには中国のように、毛沢東が天安門で建国宣言をした日がそのまま建国記念日という、分かりやすい国もあります。
ドイツの建国記念日は10月3日ですが、これはドイツ統一の日でまだ生まれたばかりです。
フランスとなると一味違って、7月14日のパリ祭で、1789年のバスチーユ牢獄襲撃で政治犯を解放したフランス革命のスタート日だといいますから勇ましいですね。
さて、元日など他の祝日は「祝日法」で定められているのに、祝日の中でただ一つ「建国記念日」だけが、昭和41年の祝日法改正によって「政令(昭和41年政令第376号)」で定められています。
建国記念日の前身は、明治時代の初期に定められた紀元節で、『日本書紀』にある神武天皇が即位したとされる日(辛酉年春正月庚辰朔)に由来しています。
占いでは旧暦に換算などしますが、この「辛酉年春正月庚辰朔」をグレゴリオ暦に換算すると、紀元前660年の2月11日に当たる・・・という説もあります。
ところが、肝心の神武天皇が日本神話に登場する架空の人物とする説もあります。
これこそ、とんでもない話で「小説・縄文幻想」を執筆中の私としては実在の人物と確信しなければ、ふてぶてしく縄文の世界など書けません。ま、そんな立場です。
神武天皇は、庚午年1月1日(紀元前711年2月13日)に日本の初代天皇となった(古事記、日本書紀による)のは記録にあるのですから。その記紀が疑わしいという説もまたありますが、そんなことは気にせずに信じることにしています。
「古事記」では神倭伊波礼琵古命(かむやまといわれひこのみこと)とか難しい名があり、「日本書紀」では神日本磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと)などと違う名で呼ばれていますが、そんなことも気にしません。
しかも、古事記での死亡年齢は137歳、日本書紀では127歳、どちらを信じるかは自由ですが、私も昔は長寿の研究者でもありましたから137歳説をとります。
今の歴史学会には神武天皇の実在そのものを否定する学者も多いといいますから、作家と比べると学者はなんとも夢がありませんね。私はイナバの白ウサギの逸話も信じることにしています。ただし、丸裸にされて泣いていたのは白ウサギと呼ばれた美しい白拍子だった・・・となりますが。
さて、話は戻って「国を愛す」のが建国記念日の主旨ですが、その前に命がけで愛せる人がいることが先ですね。愛する人がいてこそ国を愛せますし、その人を守るために命も賭けられますが、婚活もままならないのに「国を愛せ」といっても無理難題というものです。
男も女もある年齢になれば、当然、好きな異性ができて愛し愛される状態になります。
これは生物学からいって当然のことで、三大本能の一つである性欲があるからこそ種の保存ができるわけで、もしも、そこに至らない男女がいたら・・・いや、あり得ないことです。
結婚前の男女は夢をふくらませてあれこれ選択に迷い、既婚者は自分の選択が誤ったことを悔いながら、不純な動機を内に秘めて夢を追う、のが真実です。もちろん、結婚に満足しているカップルも稀にはいます。それは、家庭料理で満足して外食での美味なるグルメを追い求めない人達ですから、それでもいいのです。
男と女の結びつきは千差万別、さまざまな出会いがあります。つい昨日までのアカの他人が一目見ての愛惚れで心身ともに結ばれて一生離れ難いきずなで結ばれたり、熱烈な恋愛から一緒になって「死んでも離れない」などと、ドラマの中の主人公のような甘いセリフを交わしながら、ある日、小さな出来事からの痴話ゲンカで簡単に別れたり、と人生は無限のドラマに包まれています。
さて、あなたの愛情に関する記念日は? 初体験、初顔合わせ、デート記念日、結婚、離婚、再婚記念日、なんでも結構ですから思いだしてください。
すると、どんな人でも必ず、愛する人を思い出すことが出来ます。その愛する人を強く心にきざんでから、その余力でこの日本という素晴らしい国を愛してやってください。2月11日は、そんな日です。
あ、肝心のことを訊き忘れました。あなたは好きな人を命懸けで愛したことがありますか?