ウィーン少年合唱団  宗像信子


このコーナーは宗像信子講師(左)と安司弘子講師(右)が担当します。

ウィーン少年合唱団
その美しい歌声は心に響きました。

宗像 信子

新年早々本当に駆け足でウィーンに行ってきました。
そして長年の夢を実現するために日曜日の朝、ウィーン少年合唱団が歌う教会(WienerHofmusikkapelle)へ娘と二人で行きました。
日本ではチケットを購入できなかったので、当日券を求めて早くに教会に行きましたが、残念ながら当日券も手に入らず、立ち見席で入場できる列に並びました。
開始の20分前にキャンセルが出たが購入しないかと教会の職員が立見の列に声をかけてくれました。
私たちは6番目だったのですが、幸いにも前に並んだ方々が購入しなかったのでに私たち回ってきました。
夢かと思った瞬間でしたが、すぐに「買います」と答え、お金を支払って入場しました。
指定席は4階でしたが、なんとそれは少年たちが歌う席の真横でした。
また、リハーサルの最中で、すぐに彼らの歌を聴くことができました。
ソロの男の子はアジア系の少年でしたが、もちろんとってもきれいな歌声でした。
ミサが始まる数分前まで何度も何度も繰り返し練習していました。
その練習の様子を写真にとることができました。
ミサが始まりましたが、私たちは4階からなので、神父さんたちの頭のてっぺんしかみられませんが、美しい儀式で荘厳な時間でした。
ミサの最中に少年団の合唱が聞け、その美しい歌声に心が洗われるようでした。
これが私が55年前から一度ライブで聞きたいと願っていた歌声だと思ったら何だか涙がでてきました。
新年のミサだったので、プログラムより30分も長い一時間半も続きました。
そしてミサが終わり、神父さまたちご一行が退場した直後、少年たち全員がさっとミサを行っていた檀上に整列し、3曲歌ってくれました。
それは4階からは残念ながら良くはみられませんでしたが、美しい歌声は教会全体に響き渡りました。
全部が終了し、参列者たちがお帰りになった後、じっくりその由緒ある教会の内部を見学できました。
それから教会の外に出たら、そこには少年たちの何人かがいて、話をすることができました。
ぜひ日本に来てくださいと声をかけたら、一人の少年の母親が日本に行くことが決まっていますと答えてくれました。
娘は日本の風景の絵葉書を持っていたので、少年たちに渡したところとっても喜んでくれました。
今度は日本で聴きますねと言って、彼らと別れました。
そんなときもとっても可愛い少年たちでした。
長年の夢がかなったウィーンの日曜日の朝でした。